きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

講習会で恥をかく

2013-08-29 | 今の会社
nanuさんが「申し込んでいた講習会に行けなくなった」と言う。

何の講習ですか?と尋ねると、工事が始まる申し込みをすると労基署から案内状が届いて、「こんな事故にならないように気をつけましょう」と言う講習会なのだそうだ。
「私でも代わりに行けるのかしら。」と言うと、「電話して訊いてみろ」と言うので、電話してみると「安全担当の人なら誰でも大丈夫です。」と言う返事。

nanuさんは「お前は経理と総務と安全担当だ。」等と言い、オレの代わりに行って来い、と言う。
「ただ座って話を聞いていればいいから。」と言う。

私は講習と言うより、仕事中車で移動できることが楽しみで楽しみでワクワクしてきた。
「仕事」と言う名目で、車の中で歌を聴くことができるし、運転練習もできるのだ。

「どのぐらいで着きますかねぇ。」と言うと、「片道1時間ぐらいだろう。」と言う。
私はグーグル地図で検索をかけて、どこに車を止められるか調べた。一応近くにも駐車場はあるが、台数はそれほどない。心配なので3ヶ所ぐらい駐車場をチェックしておいた。


翌日、「それでは行ってきます」と2時間も前に会社を出た。
ナビが無いので、一歩間違えると自分がどこに居るのか分からなくなってしまう。遅刻は許されないのだ、nanuさんは1時間と言うけれど、私のスピードだと1時間20分ぐらい掛かるだろうし、その上道に迷ったら10分20分は遅れてしまう。そういろいろ考えて、2時間あれば間に合うだろうと考えた。

そして行きは安全パイで迷わぬようなるべくシンプルな進路を選び、出かけた。
2~3回近辺を行った事があるので、重症に困ることはなかろうと思っている。


そして・・・
nanuさんの言う通りなんと1時間で到着してしまった。
信じられないぐらいスムーズに来てしまった。
途中、勘だけを頼りに曲がり角を曲がってみたのだが、それがドンピシャ思い通りの選択だったのだ。

1時間も早く着いてしまったので「昼飯を食おう」と思い、旅気分で近くのモスバーガーに入った。
ぜいたくなようだが、マックや牛丼屋が見当たらなかった。
お金を払って席につき、帰りのルートを考え地図をながめていると、トマト抜きモスバーガーが運ばれてきた。
「まだアツアツ・・(^o^)」
そう言えば、モスバーガーはいつも「お持ち帰り」なのでこんなできたてホヤホヤを食べたことがなかった。

「できたてがこんなにおいしいなんて。。。」
まるで「旅気分番組」のレポーターの心境であった。


そして私は、紙に書いてある講習の部屋に行った。
見知らぬ男どもが作業着を着て、既に何人か座っていた。
席の配置が普通の横並びではなく、小学校の班活動のように4人一組で真向かいになっている。

「まぁ別に聞いているだけでよいのだ」と思うが、始まる前に涙がつたって流れてきた。
あまりに退屈であくびが出て、涙まで出てきたのである。
渡された資料も読もうとしてみたが、退屈か、用語の意味が分からないかどちらかである。

それは話が始まっても変わることは無い。
普通の横並びの席だったら、とっくに寝ていただろう。
しかし今回は真向かいに人がいるのである。
寝てないフリをしなくてはならない・・・が、たぶん寝ていたと思われる。

そんなこんなで前半が過ぎて行き、後半になると講習の先生が「ここからの時間は話を聞いているだけではありません。これから各班ごとに、皆さんどんな風に安全に工夫しているか、お互いに経験を話し合いましょう。」と言う。

え~~・・・そんなの言われたって私は何も分からないヨ。。。しょうがないから、皆の意見を紙に書く書記を務める事にした。
それも日頃字を書いていないもので、漢字が思い浮かばなかったり間違えたり、氷は左か右かどっちに点があったか分からなくなったから、上にコオリとルビを振ったりしながら、どうにか班のアイデアを報告書に書いていくのだが、それがだんだん仕上がってくる事に、またまた講習の先生が「それでは、各班まとめたアイデアをこの教室で発表してもらいます。代表の人を選びましょう。」等と言い出す。

しかし、私の班の男の人達は皆消極的で、誰一人自分が発表者になろうとはしない。
女子がいるのだから、「それじゃオレが」みたいな人が一人ぐらい居てもおかしくないと思うのだが、みんながみんな「今出なければ誰かが出るに違いない」と他力本願キャラの人ばかりである。

見るに見かねた講習の先生が「こちらの班は・・それでは書記さんに発表していただきましょう」と言い始め、そこでムリに否定するのも大人気ないので、「何故私が・・?」と思いつつも、自分の書いた情けない文章を、教室の中で発表するのであった。。。
こんな姿は小学校以来ではなかろうか。。。(トホホすぎる)


帰ってから翌日、nanuさんに「もう!」と言い、かくかくしかじか、あの情けないコオリのルビがついた報告書を見せながら、「私にはムリでした」と言うと、「分かったよ、出れる時はちゃんと出るよ、恥かかせてゴメン」とnanuさんも謝ったのだった。(おわり)