きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

なるほどなるほど

2013-08-05 | 友人
着歴ランプが光っているので見てみると、G子である。

おそるおそるTELしてみると「もぉーしもしぃ~?」と怒り口調である。
「何を怒ってるの?」と言うと、「sakeちゃんには怒ってない、酔っぱらってる。」と言う。

話を聞いてみると、T男が部署が変わりそれが彼の望む方向ではなかった。そしてG子に対し「女はいいよな」と言い放った。それが気に入らない。

「女はいいよなって何よ!あの大企業にいるT男には私の会社がどんな状況か分かりやしないし、私がここまで来るのにどんな思いをしてきたか分かってないじゃない!言ったって聞く気も無いくせに!」と言う。

「私に怒るの?」と言うと、「sakeちゃんには怒ってない。」とG子は言う。

私は怒られているとは思ってない。なぜ、他人のリアクションでいちいち怒り口調になってしまうのだ、まだ悟りが足りないぞG子よ、と私は言いたい。
たしかにG子の言うとおりだ。大企業に勤めている相手に、いつ潰れるか分からない零細企業で働く者の不安さなんて分かるはずが無い。夫婦円満に暮らしている相手が、離婚して1人で生きているものの気持なんて分かるわけが無い。分からなくて当然なのだ。

でも、ここで怒る、という事は「分かってもらえない」と思っているよね。
「分からない」ではなくて、「分かってくれない」と思っているよね。

私だってできた人間じゃないさ。
怒りたくもなるし、泣きたくもなる。
相手がこうだったら、こうなのに、って思うこともいっぱいある。

でも私はその度に「あ!いけねぇ!」って思うようになった。
またやっちまった、と思うようになった。

それでは、どう思うようにしたいのか。
「この人はそういう人間なんだ、なるほどなるほど。」と思うようにしたい。

「なるほどなるほど、それじゃもう付き合っていられないな。」でもいいし、「なるほどなるほど、それなら今度はこんな風に接してみようかな。」でもいい。そこに自分の欲望を交えないことだ。
ありのままの相手をまずは認める。いったん受け入れて、それを踏まえて自分がどうするのか、を考える。

考えても考えても、どう考えても自分が譲ることではないな、と思った時に初めて相手の言動に申し立てをしてみる。そこまで時間を掛けて考えてたら、怒らずもう少し冷静なモノの言い方になる。


・・・と思ったが、あっちでケンカして、こっちで「怒る方がおかしい」と否定されたらG子も居たたまれないだろうと思って、言わなかった。
言わなかったけど、自分の胸にしっかり刻んでおこう。
誓い言葉は「なるほどなるほど」だ。


ちなみに家に帰ると、昨日のアップルパイとアップルパンがまったく手付かずで、そのまんま残されていた。
「kekeちゃんは、こういうものは食べない人なのね、なるほどなるほど。」と私は思い、この先お菓子を作ることがあるかもしれないし、二度とないかもしれない。