図書館では心理学系の棚に行くことが多いので、この方の本がたくさん並んでいたのは知っていた。
そして、初めて読んでみたのがこの本である。
タイトルのごとく、こう心がけると人に好かれていきますよ、と言うことが書いてある。
2ページで一つの見出しがついており、どこから読んでも大丈夫そう。
見出しだけでも
●その「もっともっと」に心が疲れてゆく
●人を変えようとするのはちょっと図々しい
●「よくないこと」が将来を展いてくれる
など、「なるほどなるほど」と言うお題目が並んでいる。
その中の39番「先回りの助言がやる気をそいでいく」と言うのがあった。
うっ!そうなのだ、私はまたまたやってしまったのだ。
職業訓練校の試験が終ったkekeに「そろそろ短期でバイトでもどうなのかねぇ~」と一言言ってしまったのだ。
すると、kekeの表情はみるみる暗くなっていった。
そうだ、あの1年半前、2年前の表情だ。
まさしく「先回りの助言」でやる気を削いでいったのだった。
私は食い入るようにそのページを読んでみた。
そういう風に余計な一言を言う人はそういう習癖なのである、と書かれている。
言わずにはいられない、それは何故か。
それによって自分が安心したいからである、と書いてある。
なるほど!
そうなのだ、私は自分が安心したいがために、kekeに口やかましかったか!
私は1人で子供を育てるのに、不安でその気持を子供にぶつけていたのだ。
子供を責める事で安心しようとしていたのだ。
原因がわかれば方向性も見えてくる。
改めて「子供をひとりで育てる」と言う大変さを思う。
誰か共に船に乗ってくれる人がいれば、嵐がやってきて片方が心配しても「なに大丈夫だよ」と声を掛けられる。
人間とは、近くに不安がっている人がいれば、誰だって「なに大丈夫だよ」と言ってしまう性質があるのだ。私だって目の前に不安がっている人がいれば、ありきたりの言葉かもしれないが励ますことはできる。
でも一人で航海する場合は、嵐が来ても自分で歯を食いしばってどうにかするしかないのである。
この違いはかなり大きいのではないだろうか。
よくやってきたよ、私!
誰にも言ってもらえないなら、自分で言おう。
いろいろ失敗もあったけど、でもここまでよく頑張ってきたよ!
そして、一人の航海は、嵐を乗り越えどこかにたどり着いた時の達成感は、並みならぬものがあるに違いない。(と思いたい。)
いつかきっと、そんな日が。。。。
keke、今までごめんね。
ありがとう。