きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

父のこと

2013-08-17 | 父の記録と母の思い出
先週父は肺炎になってしまい、点滴に酸素吸入もしていた。

私はその姿を見て、叔母の事を思い出した。
また父が一段と弱ってしまったように見えた。

今日は先週よりは良くなって、もう普通に呼吸もしていて、先生も来週は点滴もはずれ食事ができるのではないかと言う。
それでもそれ以前に比べると、目を開けるのも力を入れているように見える。
力んで一生懸命生きているように見える。

この前紹介した「満月の夜 母を施設に置いて」の本には、そばにいるだけでいいと書いてあった。
何もしなくて、ただそばにいるだけでいいそうだ。
極端な話、新聞や本を読んでいて良いと言う。

いつも何か不自然で間が持たないな、と思っていた。
だから食事時間に合わせて介助をしてみたり、何かしてないといけないような気がしていたのだ。


今日の父はそんな感じでまばたきもうまくできてない感じで、時々痰がつかえて苦しそうだったりするけれど、楽しそうだと分かる。ニコニコ何か話しかけてくるのだが、言葉がよく聞き取れず、何を言っているのか分からず、オウム返しにしか返事ができないのが残念だった。

またいつもの耳の聞えないおばあさんの声がうるさく聞えてくる時、「うるさい声が聞えてくるな」と父が言った。
この時だけはハッキリたしかにそう聞えた。
元気の時と同じように、ちょっと笑った感じでそう言った。

そしてねむいねむいと言って寝ていたので、そっと部屋を出た。
そんな感じでいつも寝たり起きたりしているのが最近だ。


帰りの車では父の昔の歌声を思い出した。
カラオケはボケにいいから、と言っていたり、ひざの屈伸をすると足腰が弱らないなどと言ってやっていたっけ。
そんな日の事を思い出すと、まだいつでも会えるのにやっぱり悲しくなってしまう。