きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

トモゾウさんにコピペ

2015-09-09 | 今の会社
昨日は自営業のトモゾウさんが会社に来た。

社長の飲み仲間でもあるトモゾウさんだったので、「今社長はお出かけしてます」と残念そうに言おうとするが、そうではなく、エクセルを教えてくれと自宅のノートパソコンを抱えている。

「これが新しいパソコン」とトモゾウさんは言い、フタを開け、スイッチを入れるとパソコンが起動した。
そしてデスクトップにあるアイコンをクリックして出てくるのはトモゾウさんが作った文書である。

「ここのセルをつなげるのを教えて」と言う。


エクセルと言うプログラムを御存じない方のために詳しく説明すると、トモゾウさんの質問は割と小学生レベル(と言うと小学生に失礼ぐらい)の動作なのである。それをその場に及んで、パソコンをわざわざ車に積んで別会社まで来て質問するとは、この人は今まで書類をどうしてたのか。

それでは、とやってみようとするが、そこに居た課長がとても親切に一からトモゾウさんに説明し始めているのを見て、「あぁなるほど、課長は親切な人なんだなァ」と思う。課長は子供の野球チームのコーチもしているので、教えるのが上手である。きっと子供達に慕われていたんだろうな、と想像した。

ひとつの問題がクリアされたところで、トモゾウさんは「それではその下の行のこの文章をその上の行の最後につけてほしいんだけど。」と言うのである。
役所に書類を持って行ったら、「この行の文章を上の行に最後につけてください」と言われたそうで、軽く怒っている。それがために、わざわざこの雨の中をノートパソコンを車につみ、やってきたのである。

「そんなこと、どうでもいいじゃんなぁ」と言うトモゾウさんに、また課長がこれまた丁寧に、「文章のここをドラッグするでしょ、それを右クリックして、切り取りをして、ここで貼り付けて・・・」と教えている。簡単に言えばコピペならぬ「キリペ」である。これは携帯でもスマホでも自然に行われる動作だと思っていたが、トモゾウさんはまだ経験がないのだろうか。

しかもこのコピペ(文章を上段に移す)が最終的な目的なら、もともと「セルをつなげる」必要はなく、そのままどんどん文章を打って行けば、次のセルが空白なのでそのまま用は済むのだ。でもたぶん、トモゾウさんはそれすら知らず、セルを一つにしないと、その大きさの文章は打てないと思ったのだろう。これまたツッコミどころ満載だが、余計なことを言うと混乱すると思い、黙っていた。

トモゾウさんは文書ができあがると「ありがとうありがとう」と喜び、ノートパソコンをパタン!とたたみ、「特にここの役所はうるさいんだ」等と言いながら車に乗って帰って行った。

私は特に言わなかったが、(車に乗って来なくてもメールと電話で用事は済んだのでは。)と思った。
でも、トモゾウさんに失礼なので、その話題をその後で課長をすることはなかった。

仕事上でよく今までトモゾウさんの個人会社にメールを送っているが、それらを開けているのはどなたなのだろうか。


それから、今現在TVを見てない自分だが、やがてトモゾウさんのコピペのように原始人並みに時代に取り残されるかもしれない。
それも恐ろしい気がするが、受信料を払ってまで見たくないのでもう少し頑張ってみる。