明治めちゃくちゃ物語 維新の後始末 (新潮新書) | |
野口武彦 | |
新潮社
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内容説明
倒幕果たせど、維新の道険し―「一人前の国家」を目指す日本の前には、未知なる難題が山積み。失業した侍をどう処するか?国の借金をどう返すか?国防を誰に任せるのか?首都の都市計画をどうするか?人道的な裁判や刑罰とは?表現の自由は認めるのか?西郷隆盛ら反対派をどう収めるか?明治初期、無我夢中で国作りに励んだ男達の悪戦苦闘を描きながら、近代国家「日本」の原点を探る。
目次
第1部 明治夢幻録(明治維新は革命か―革命の三条件と三つの謎;桑と茶―失業と貧窮の首都;大村益次郎暗殺―破格な登用は命取り;奇兵隊反乱―民間兵の失業と解体 ほか)
第2部 明治反乱録(ざんぎり頭―頭髪は時代を映す;秩禄処分―職業としての武士を潰すまで;明治六年政変―外征派と内治派の争い;東京新繁昌記―活字が描いた新風俗 ほか)