毎年お送りいただいている。今年で第46回に成るというが、多分10回目頃初めて「銀台遺事」を購入した。30代の頃だが、このころからいささかの興味があったのだろう。
この目録を見ると小遣いが20~30万ほしいなーと正直思うのである。年金暮しには少々心臓に悪い。
目の保養に出かけることにしよう。
ここ十年ほど歴史狂いをしている私だが、それ以前は司馬遼太郎の本を盛んに読んでいる位の事であった。
学校教育で受けた日本史や、いわゆる司馬史観といったものが染みついていた。(その後司馬氏の本はあらかた処分した)
熊本と云う狭い範囲ながら、歴史を正確に知ろうと勉強を始め、色々な書物に触れ又研究者の論考等を読み漁った。
最近、原田伊織氏著「維新と云う過ち」という本をご紹介いただいた。評判の刊本らしい。
ご紹介いただいたH様は、「一方通行の歴史観から、このような見方もあり非常に考えさせられました。」と仰っているが、きらりと光る真実が隠されているのではないかと思っている。
司馬遼太郎の著作で洗脳された団塊の世代も老域に突入し、若い世代の人たちには新たな歴史観を見出してほしいと思う。
「勝者が正義」ではないということは、若い人たちはとっくに承知している。敗者の視点がない司馬史観はすでに過去のものである。
菅直人や安倍晋三首相が、尊敬する人物として高杉晋作の名前などを挙げると、大変違和感を覚える。すごく安っぽく感じる。
維新に乗り遅れた熊本人のひがみではない。
最近では「平成の薩長土肥連合」なる観光連合(?)が出来るというニュースを聞いたりすると、「■■■■」と声を上げたくなる。
「優越感にひたった時代遅れの発想である」 と思っている。時代錯誤も甚だしい。
いま一つ読んでみたいと思っているのは、半藤一利・保坂正康氏著「賊軍の昭和史」である。
帯には“官軍(かんぐん)”が始めた昭和の戦争を“賊軍(ぞくぐん)”が終わらせた!!と書いている。興味をそそらされている。
「お前は左翼か」との声がかかりそうな気がするが、私は右でもなく左でもない確かな考えも持ち合せぬ爺である。