今日の早暁一通のメールをいただいた。神風連の志士K氏のご子孫である。その内容は寡婦となられた19歳の奥様の生涯についてである。余りにも美化された彼等の「挙」の、その裏側にある真実の痛ましさに、近頃富に涙腺が弱くなった私は、思わず涙を禁じえなかった。武士の妻たらんと生きるこの女性の生き様は、深い説得力をもってこの挙の悲劇性を物語っている。メールにいみじくも引用された、池辺三山の「(事件の首謀者に)自ら説明せしめても、能く当世の人をして了解せしむるを得べきや否や、疑わしき事の極みなり」という言葉に、わが意を得たりという思いがする。亡き人に対する深い想いは人それぞれであろう。桜山神社における慰霊についても、異を唱えられる遺族を存じ上げている。隠れている真実がある。残されて辛酸の道を歩いた人たちがある。一つの真実を得て沈痛な思いが増すばかりである。
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