もう一つの処刑法は水に沈めて溺死させるというものでした。
溺殺刑と呼ばれるそれは、火刑に次いで代表的な処刑方法でした。
前述のように聖句主義者は滴礼(水滴を額に垂らす洗礼)などの洗礼方法は聖書的でないと否定し、
バプテスマは浸礼(全身を水に沈める方法による洗礼)のみで行いました。
滴礼をうけたのち転向してきた者には浸礼でバプテスマ(洗礼)をやり直しました
(彼らが再洗礼派、アナバプテストとあだ名されたゆえんです)。
殺戮者はそういう彼らに対し、「そんなに水に沈むのが好きならば沈めてあげよう」と
溺殺刑もやったのです。
一人ずつでなく、多くの場合多数を縛ってつないでおいて、一人を池や湖に突き落とします。
落とされた人は苦しくて暴れるので、次の人も水中に引きずり込まれます。
こうして次々におぼれ死ぬようにしました。
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