最後に殺戮の驚くべきスケールと残忍さを文章で示したものを引用しておきましょう~
「しかし迫害はこれで終わったわけではありません。
憎しみをうけたアナ・バプテスト(今日ではバプテストと呼ばれています)は、
これまでさまざまな迫害にあっているにもかかわらず、
また五千万人もの人々がすでに殉教死しているという恐るべき事実があるにもかかわらず、
それでもなおおびただしい数の人々が生存していました。
あるヨーロッパの街道にそって、三十マイル(約四十八キロメートル)にわたって、
二、三フィート(約60~90センチメートル)おきに杭がたてられていたのはこの時期でした。
その杭の先はするどく削られ、そのうえに殉教死したアナ・バプテストの血だらけの首が
突き刺されていました。
人間の想像力ではこれほどの恐ろしいありさまをどうしても描き出すことはできません。
しかも信頼できる歴史によれば、
柔和で心のへりくだったイエス・キリストに従う敬虔な信者であると自称する人々によって、
これがなしとげられたのです」
(キャロル、J. M.著、田嶋浩次訳『血まみれの道』バプテスト文書出版、
1974年、53ページ。若干訳文修正して引用)
ここでのアナ・バプテストは聖句主義者の一派です。
事態を根本的にとらえるには、聖句主義者と理解するのが適切です。
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