では、隷従気質の土壌を耕して自由思考土壌に改変する道はあるか。
これは途方に暮れるような難問なのですが、歴史がその答えを秘めていてくれました。
我々はそれを明るみに出してきたのでした。
隷従気質の土壌であっても、それを耕して自由思考土壌に改変する力を持つもの、それは聖句でした。
特にスモールグループで行う聖句吟味が自由思考精神を根底から醸成していく強い力を持っていました。
宗教の領域のものであろうがなかろうが、とにかく道があるのを知ることが出来た我々は幸いだと思います。
聖句の持つ比類なき意識土壌改変力はいろいろあげられます。
人は皆「自分はなぜ存在するか」「どう生きたらいいか」「死んだらどうなるのか」
「世界はどうなっているのか、どうなっていくか」などの疑問を抱いています。
聖句はこれら、人間誰しもが心の底に抱く疑問すべてに対応する内容を含んでいるので、
多くの人に対応できる汎用力とでもいうべき力を備えています。
また、歴史の部で見てきたように、真理に至る夢を与え、人の真理希求心を蘇生させる力もある。
さらに、物語を無限の時間・空間で展開しているので、人の意識空間を広げる力も持っています。
<聖句は全人類の資産>
聖句吟味と聞くと、我が国では当面いろんな抵抗が出るかもしれません。
間違いなく出る一つは「聖書は西洋の宗教の教典」であって日本には合わないという類の反論でしょう。
だがよくみるとそれは全くの誤認であることがわかります。
聖書は西洋人に固有の文化遺産ではない。
これは中東のイスラエルで出来たもので、西欧人はそれを伝えられた人々なのです。
旧約聖書、新約聖書ともにそうです。
かといってユダヤ人のものでもありません。
啓示メッセージの受け皿がイスラエル民族であったというだけのことで、メッセージ自体は
全人類に向けられたものなのです。
イエスの「地の果てまで宣べ伝えよ」という命令はそれを裏付けています。
聖書は人間すべてが活かすべくつくられた情報集、全人類に与えられた遺産なのです。
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