Sightsong

自縄自縛日記

「けーし風」読者の集い(4) ここからすすめる民主主義

2008-01-19 23:35:25 | 沖縄

「けーし風」読者の集い(2008/1/19、神保町区民館)に行ってきた。参加者は9名。特集のテーマは「ここからすすめる民主主義―名護市民投票10年」だ。

話題として提起されたのは、辺野古をめぐる市民運動の変遷や、当時の大田知事の功罪など。自分が気になっていたことは、10年前の名護市民投票が82.45%という極めて高い投票率であり、しかも基地への反対票が過半数という結果が出たにも関わらず、まだ問題が解決していない現状にあって、その意識が風化していないのだろうか、ということだ。それに対してはっきりしたものはない。しかし、名護市民投票があったことが、あからさまな政府(守屋次官!)の集票戦略を上回る効果をあげるという前例ができたこと、そしてその後の日本各地での住民投票につながっている、ということが重要なのだろうとおもった。その意味で、今後の岩国に注目すべきだろう。

辺野古のえせ環境アセスに関しては、沖縄県条例に基づくもの(2007年12月)に続き、国のアセス法に基づく知事意見が2008年1月21日に出される。方法書を出しなおすべきとした「画期的な」(沖縄大学・桜井国俊氏)沖縄県環境影響評価審査会の意見を、県知事が真摯に受け止めたものになるのか、それとも前回同様に日和ったものになるのか、これが知事の評価につながりうるポイントになるのだろう。

話のあと、全員で飲みに行く。台湾や、スピヴァクや、チョムスキーや、閉鎖的な運動のことや、芭蕉布のことなんかの話題があったが、何しろ飲み食いなのでよく覚えていない。

【参考】

『けーし風』2007.12 ここからすすめる民主主義、佐喜真美術館
『けーし風』読者の集い(3) 沖縄戦特集
『けーし風』2007.9 沖縄戦教育特集
『けーし風』読者の集い(2) 沖縄がつながる
『けーし風』2007.6 特集・沖縄がつながる
『けーし風』読者の集い(1) 検証・SACO 10年の沖縄
『けーし風』2007.3 特集・検証・SACO 10年の沖縄