研究者のTさんと新宿ゴールデン街の「十月」に足を運び、海原修平さんの写真展『新博物図鑑』を観る。というより、海原さんや他のお客さんとダベりながら飲む。わたしたち2人は「謎の海原ファン」。
作品は、可愛いのか醜いのかよくわからない中国金魚のアップが中心で、その他に、ナナフシの脱皮など、珍妙なる存在ども。これらの金魚は、海原さんのブログにときどき登場していて気になっていた。確かに、見ようによっては呆けた日本人風であったり、おっさん風であったり、力士のようであったり。ふわりとした写りもあって、ヘンな世界に引き込まれる。
レンズは、キヤノンの古いFDレンズの50mmF1.4や50mmF1.8を使っているそうで魅力的。海原さんはフジのX-T1を持参しており、その引き締まった様子にもぐらぐらしてしまう。さらに、話に出てくるトプコール58mmF1.4、ライカのRレンズ。マウントを増やすことは魔の道だと思いつつ、またいろいろと使いたくなってくる。しばらく頭を冷やさなければ・・・。
ついでに隣の「凪」でラーメン
●参照
海原修平写真展『遠い記憶 上海』
三田の「みの」、ジム・ブラック
海原写真の秘密、ヨゼフ・スデク『Prazsky Chodec』
海原修平『消逝的老街』 パノラマの眼、90年代後半の上海
2010年5月、上海の社交ダンス