ジョー・ヘンダーソン『Jazz in Marciac 1994』(Jazz Time、1994年)を聴く。
Joe Henderson (ts)
Bheki Mseleku (p)
George Mraz (b)
Al Foster (ds)
ジョーヘンにアル・フォスターとくれば、1985年のヴィレッジ・ヴァンガードでのピアノレストリオを思い出す。ベースは、弦がユルユルで好みでないロン・カーターではなくジョージ・ムラーツ。そして最初の2曲はトリオなのだ。
3曲目、上記のVV盤でも演奏していたサム・リヴァースの名曲「Beatrice」になって、ベキ・ムセレクのピアノが入ってくる。2008年に若くして亡くなってしまったが、良い作品をたくさん出していた人である。特に、『Beauty of Sunrise』は、同国人のアブドゥーラ・イブラヒムにも通じるピアノの芳香と、気持ちのいいアンサンブルと、エルヴィン・ジョーンズらの勢いが混じった、なかなかの傑作だった。ここではそれほど特徴的なソロを取るわけではないけれど、ドライな雰囲気に華やかさを与えているようで嬉しい。
そしてアル・フォスターの荒々しい豪放さにも魅かれる。今年の9月にNYに行ったときに、SMOKEに特別出演していた。無理しても駆けつければよかったか。
●ジョー・ヘンダーソン
ジョー・ヘンダーソン『Lush Life』、「A列車で行こう」、クラウド・ナイン(1991年)
ジョー・ヘンダーソン+KANKAWA『JAZZ TIME II』(1987年)
マッコイ・タイナーのサックス・カルテット