クリス・スピード『Platinum on Tap』(Intakt、2016年)を聴く。
Chris Speed (ts)
Chris Tordini (b)
Dave King (ds)
中が不思議にからっぽの木を共鳴させるようなクリス・スピードのテナーは、いつも通りである。それがサックストリオで、奇妙にのほほんとした感覚がある。あとのふたりともスーパーに予測不可能な音を発してくる人たちではない、そのこともあるだろうか。気持ちいいサウンドである。リラックスして、かすれそうでかすれない筆で文字を書き続けているような。
どれもいいのだが、ホーギー・カーマイケルの「Stardust」は、スピード的でありながら古くも新しくも聴こえて、何度もリピートしてしまう。
●クリス・スピード
クレイグ・テイボーン『Daylight Ghosts』(2016年)
及部恭子+クリス・スピード@Body & Soul(2015年)
マット・ミッチェル『Vista Accumulation』(2015年)
三田の「みの」、ジム・ブラック(2002、2004年)
ブリガン・クラウス『Good Kitty』、『Descending to End』(1996、1999年)