Sightsong

自縄自縛日記

ニック・フレイザー『Is Life Long?』

2017-12-23 10:34:49 | アヴァンギャルド・ジャズ

ニック・フレイザー『Is Life Long?』(clean feed、2016年)を聴く。

Nick Fraser (ds)
Tony Malaby (sax)
Andrew Downing (cello)
Rob Clutton (b)

ニック・フレイザーのカラフルでさわやかでもあるドラムスのことは置いておくとして(はじめてなのでよくわからない)。

個人的な聴きどころはやはりトニー・マラビーのサックスなのだ。隙間と凝集という矛盾する要素が溢れんばかりに共存している。このノイズは懐の深さと同義であって、それが、チェロ、ベースという弦ふたりと一緒にごった煮の鍋をつくっている。なるほど快感。

●トニー・マラビー
ベン・モンダー・トリオ@Cornelia Street Cafe(2017年)
アイヴィン・オプスヴィーク『Overseas V』(JazzTokyo)(2016年)
トニー・マラビー+マット・マネリ+ダニエル・レヴィン『New Artifacts』(2015年)
トニー・マラビー『Incantations』(2015年)
チャーリー・ヘイデンLMO『Time/Life』(2011、15年)
アイヴィン・オプスヴィーク Overseas@Seeds(2015年)
ハリス・アイゼンスタット『Old Growth Forest』(2015年)
ジェシ・スタッケン『Helleborus』(2014年)
クリス・ライトキャップ『Epicenter』(2013年)
トニー・マラビー『Scorpion Eater』、ユメール+キューン+マラビー『Full Contact』(2013、08年)
トニー・マラビー『Adobe』、『Somos Agua』(2003、13年)
リチャード・ボネ+トニー・マラビー+アントニン・レイヨン+トム・レイニー『Warrior』(2013年)
チェス・スミス『International Hoohah』(2012年)
アイヴィン・オプスヴィーク『Overseas IV』(2011年)
ポール・モチアンのトリオ(2009年)
ダニエル・ユメール+トニー・マラビー+ブルーノ・シュヴィヨン『pas de dense』(2009年)
トニー・マラビー『Paloma Recio』(2008年)
アイヴィン・オプスヴィーク『Overseas III』(2007年)
クリス・デイヴィス『Rye Eclipse』(2007年)
アイヴィン・オプスヴィーク『Overseas II』(2004年) 


アルド・ロマーノ『Liberi Sumus』

2017-12-23 08:55:49 | アヴァンギャルド・ジャズ

アルド・ロマーノ『Liberi Sumus』(le triton、2014年)を聴く。

Aldo Romano (ds)
Henri Texier (b)
Vincent Le Quang (ts, ss)

ヴィンセント・レ・クアンは1975年生まれの42歳(このときまだ30代)。はじめて聴くのだが、テナーもソプラノも、その音色がクラを思わせて柔らかく、しかも表現が多彩。柔らかいといえばアンリ・テキシェも昔から柔らかくて好きである。

アルド・ロマーノ。 この人を2010年に観たときにマニッシュな魅力があるのだなと思った。かれのパルスは、肩や肘の起点から短く、しなやかさよりも、最短経路でボディを攻める感じ。

●参照
オーネット・コールマン集2枚(1989、2013年)
アルド・ロマーノ『New Blood Plays "The Connection"』(2012年)
アルド・ロマーノ『Complete Communion to Don Cherry』とドン・チェリーの2枚(1965、88、2010年)
アルド・ロマーノ、2010年2月、パリ(2010年)
ジャズ的写真集(5) ギィ・ル・ケレック『carnet de routes』 (1995年)
スティーヴ・レイシー『free for a minute (1965-1972)』(1965-72年)