Sightsong

自縄自縛日記

齋藤徹+かみむら泰一、+喜多直毅、+矢萩竜太郎(JazzTokyo)

2016-05-01 23:01:04 | アヴァンギャルド・ジャズ

齋藤徹の近作3枚、『齋藤徹+かみむら泰一/Choros & Improvisations Live』『齋藤徹+喜多直毅/Six trios improvisations with Tetsu & Naoki』『ダンスとであって/矢萩竜太郎10番勝負!』 のレビューを、「JazzTokyo」に寄稿させていただきました。

>> #1294 『齋藤徹+かみむら泰一/Choros & Improvisations Live』、『齋藤徹+喜多直毅/Six trios improvisations with Tetsu & Naoki』、『ダンスとであって/矢萩竜太郎10番勝負!』

●参照
齋藤徹・バッハ無伴奏チェロ組曲@横濱エアジン(2016年)
喜多直毅+黒田京子@雑司が谷エル・チョクロ(2016年)
うたをさがして@ギャラリー悠玄(2015年)
齋藤徹+類家心平@sound cafe dzumi(2015年)
齋藤徹+喜多直毅+黒田京子@横濱エアジン(2015年)
映像『ユーラシアンエコーズII』(2013年)
ユーラシアンエコーズ第2章(2013年)
バール・フィリップス+Bass Ensemble GEN311『Live at Space Who』(2012年)
ミッシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+齋藤徹@ポレポレ坐(2011年)
齋藤徹による「bass ensemble "弦" gamma/ut」(2011年)
『うたをさがして live at Pole Pole za』(2011年)
齋藤徹+今井和雄『ORBIT ZERO』(2009年)
齋藤徹、2009年5月、東中野(2009年)
ミッシェル・ドネダと齋藤徹、ペンタックス43mm(2007年)
往来トリオの2作品、『往来』と『雲は行く』(1999、2000年)
齋藤徹+ミシェル・ドネダ『交感』(1999年)
久高島で記録された嘉手苅林昌『沖縄の魂の行方』、池澤夏樹『眠る女』、齋藤徹『パナリ』(1996年)
ミシェル・ドネダ+アラン・ジュール+齋藤徹『M'UOAZ』(1995年)
ユーラシアン・エコーズ、金石出(1993、1994年)


白石雪妃×類家心平DUO(JazzTokyo)

2016-05-01 22:55:37 | アヴァンギャルド・ジャズ

白石雪妃×類家心平DUOのライヴレポート(2016/4/3、KAKULULU)を、「JazzTokyo」に寄稿させていただきました。

>> #886 白石雪妃×類家心平DUO - JazzTokyo

白石雪妃 (書)
類家心平 (tp)

●参照
白石雪妃+類家心平@KAKULULU(2016年)
齋藤徹+類家心平@sound cafe dzumi(2015年)
板橋文夫『みるくゆ』(2015年) 
森山・板橋クインテット『STRAIGHTEDGE』(2014年)


「JazzTokyo」のNY特集(2016/5/1)

2016-05-01 22:50:33 | アヴァンギャルド・ジャズ

「JazzTokyo」のNY特集(2016/5/1)。

■ シスコ・ブラッドリーのコラム

翻訳・寄稿させていただきました。

今回はチェス・スミスと、マイケル・フォスターの新譜。

■ 蓮見令麻さんのコラム「ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま」

第3回 境界を越える―ダリウス・ジョーンズ

●参照
「JazzTokyo」のNY特集(2016/4/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/1/31)
「JazzTokyo」のNY特集(2015/12/27)
「JazzTokyo」のNY特集(2015/11/21)
「JazzTokyo」のNY特集(2015/10/12)
「JazzTokyo」のNY特集(2015/8/30)
「JazzTokyo」のNY特集(2015/7/26)
ジョシュ・エヴァンスへのインタビュー
「ニューヨーク、冬の終わりのライヴ日記」


姜尚中『姜尚中と読む 夏目漱石』

2016-05-01 09:41:16 | 思想・文学

姜尚中『姜尚中と読む 夏目漱石』(岩波ジュニア新書、2016年)を読む。

岩波ジュニア新書ゆえ中学生あたりに向けた文章として書かれているのだが、他の同新書がそうであるのと同じように、大人が読んでも十分に手応えがあって面白い。

漱石は歳を重ねて読むことによりまた違ったものが得られる。近現代人のどうしようもない淋しさを、漱石はいちはやく感じ、苦しんでいた。死にとりつかれていた。漱石は決してナショナリストなどではなかった。姦通とタブーと愛というテーマに深く踏み込んでいた。大学や組織の権力構造を毛嫌いし、それとは無縁な知的関係と人間の関係を望んでいた。

すべて共感できることである。わたしもまた漱石を読みなおしてみようと思う。『明暗』など、未読の作品も少なくないことだし。

●参照
小森陽一『ことばの力 平和の力』
市川崑の『こころ』と新藤兼人の『心』


rabbitoo『the torch』

2016-05-01 09:11:29 | アヴァンギャルド・ジャズ

先日のライヴが面白くて、rabbitoo『the torch』(SONG X JAZZ、2015年)をぼちぼち繰り返して聴いている。

Motohiko Ichino 市野元彦 (g, key)
Daiduke Fujiwara 藤原大輔 (ts, fl, syn, electronics)
Koichi Sato 佐藤浩一 (rhodes, syn, p)
Hiroki Chiba 千葉広樹 (b, vln, electronics)
Noritaka Tanaka 田中徳崇 (ds)

その場限りでの即興だとか能力の露出だとかいったものを削ぎ落としていったミニマル性が、パターンや反復にも向かうのだとして、聴く側も繰り返して再生することでどんどん気持ちよくなっていくのは何ならむ。

それに、それぞれのプレイにも美味しさがあって、外部からのバーナーによる加熱ではなく、内部からの崩壊熱で聴く者の温度が上がっていく。いろいろ削ぎ落としても、「楽器を演奏する」という快感と、その個性とが、熾火のように残っているわけである。

●参照
rabbitoo@フクモリ(2016年)
福冨博カルテット@新宿ピットイン(2015年)
アクセル・ドゥナー + 今井和雄 + 井野信義 + 田中徳崇 『rostbeständige Zeit』(2008年)


『けーし風』読者の集い(30) 「和解」状況下の私たちの課題

2016-05-01 07:47:06 | 沖縄

『けーし風』第90号(2016.4、新沖縄フォーラム刊行会議)の読者会に参加した(2016/4/30、神保町区民館)。参加者は9人。

主に以下のような話題。

●2016年1月の宜野湾市長選では、現職の佐喜真市長(自公推薦)が、新人の志村候補(「オール沖縄」により擁立)に大差をつけて再選された。なぜ、2014年の名護市長選(稲嶺市長再選)、知事選(翁長知事当選)、衆院選(4区すべてで自民党敗退)と勢いのあった「オール沖縄」が負けたのか。
●「オール沖縄」は、保守が壊れたことによって生まれたのではないか。ところが、いまだ革新だけで固まろうとする人が少なくない。選挙技術も、意思決定のプロセスも弱いのではないか。
●座談会において、渡瀬夏彦氏(ノンフィクションライター)がさまざまに鋭い指摘をしている。たとえば、意思疎通がうまくいっていないこと、ネット発信が後手にまわったこと、責任者不在の状況が長かったことなど。
●選挙において、辺野古新基地の件はあえて争点から外された形となった。その中で、佐喜真市長側は「宜野湾が一番」というキャッチコピーを打ち出し、具体的でない段階ながらディズニー誘致のイメージをアピールするなど、若年層に受けた。若年層にとって、基地撤去は目の前の現実感としては希薄で、また新聞もあまり読まないためしっかりした情報が浸透していない。
●ディズニーの件も含め、政府の「言いっぱなし」について、その後の検証がメディアによってなされない。
●「オール沖縄」とは何か、今後も求心力を保つことができるのかという議論はほとんどなされなかった。そのうえで、伊波洋一・元宜野湾市長が参院選に出るならば、まずは「2連敗」(知事選、宜野湾市長選)の意味が問い直されるべきなのではないか。
●新崎盛暉氏は、「オール沖縄」について、小異を残して大同につくことだという。「大同」とは辺野古新基地建設反対、普天間の即時返還を意味する。しかし、小異によって意思決定がうまくいかないのである。
●翁長知事は「誇りある豊かさ」だという。それが現政権への対抗軸として、「地方から」の提起となるはずである。それを具体化することが若年層への浸透につながるのではないか。
●その他、「本土メディア」の劣化している構造、カギカッコ付きの「和解」、沖縄の「自己決定権」が既得権かどうか(前号での新城郁夫氏の指摘に対する、関西読者の集いでの反応)、辺野古の土砂として本部・今帰仁のカルストがかつて対象となったこと(参照:本部半島のカンヒザクラ(寒緋桜)と熱帯カルスト)、など。

紹介された情報
●洪玧伸『沖縄戦場の記憶と「慰安所」』(インパクト出版会)
●『時の眼ー沖縄 批評誌N27』NO.6では、「コザ暴動プロジェクト in 東京」と連動した特集
●李鶴来『韓国人元BC級戦犯の訴え』(梨の木舎)
宮城大蔵、渡辺豪『普天間・辺野古 歪められた二〇年』(集英社新書)
●辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会『どの故郷にも戦争に使う土砂は一粒もない』(ブックレット)
●沖縄「日本復帰44年」を問う 玉木愛さん(SEALDs琉球)アピール~デモ、2016/5/15(日)、新宿アルタ前
●『~沖縄を語り続けるヤマトンチュ~ 森口豁トークショウ Vol.2』(『島分け・沖縄 鳩間島哀史』1982年、『ひめゆり戦史・いま問う国家と教育』1979年の上映あり): 国立市キノ・キュッヘ(木乃久兵衛)、2016/5/15(日)16:00
●『沖縄の傷痕 アメリカ世の記憶 森口豁×金城実』: 沖縄愛楽園交流会館、2016/4/15-6/30
●『伝えたい!沖縄の今 作家・目取真俊講演会』: 浦和コミュニティセンター、2016/6/5(日)18:45
●目取真俊氏の東京での講演は、5月8日(日)との情報も

●参照
これまでの『けーし風』読者の集い