ジョヴィーノ・サントス・ネト+アンドレ・メマーリ『GURIS - Celebration of Brazilian master Hermeto Pascoal』(Adventure Music、2016年)を聴く。タイトル通り、エルメート・パスコアールに捧げた作品集。
Jovino Santos Neto (p, melodica, fl)
André Mehmari (p, harmonium, Rhodes, mandolin)
Special guest:
Hermeto Pascoal (teakettle, melodica)
名手ふたりのデュオ、しかも3曲には偉大なるエルメートが参加。曲はエルメートのものと、かれに捧げたふたりのオリジナルである。これが面白くないわけはない。
ピアノデュオはエンドレスな追いかけっこ。メマーリのフェンダーローズにネトのピアノの絡みはスリリング。エルメートはヤカンをもって遊んでいる。特に、マイルス・デイヴィス『Live Evil』においてエルメートが参加した曲「Igrejinha (Little Church)」では、メマーリのハルモニウム、ネトのピアノ、エルメートのヤカン。常に耳元で優しい声が聴こえているようで、繰り返していると涙腺がゆるむ。
愉しげに踊り続ける妖精、幻視の源泉、それがエルメートの音楽。
エルメート・パスコアール@渋谷WWW X(2017年)
エルメート・パスコアールの映像『Hermeto Brincando de Corpo e Alma』(最近)
アンドレ・メマーリ+アントニオ・ロウレイロ『Duo』(2016年)
板橋文夫@東京琉球館(2016年)
トリオ・クルピラ『Vinte』(2016年)
アンドレ・マルケス『Viva Hermeto』(2014年)
アンドレ・マルケス/ヴィンテナ・ブラジレイラ『Bituca』(2013年)
アンドレ・マルケス『Solo』(2005年)
2004年、エルメート・パスコアール(2004年)
エルメート・パスコアールのピアノ・ソロ(1988年)