先日乗った飛行機の機内誌で、旅ゴコロをくすぐる諸冊として紹介されていたので、思わず探して買ってしまった。最近は自分で見かけた以外に買うケースもあるのです。
目次を見てすぐ分かったが、本書はあちこちの雑誌に書いたエッセイを纏めたものである。もちろんそのことは全然気にならない。元々が勢いのある文章を書く人が書いた短いエッセイばかりだから読み進みが速い…
本多勝一だったか、以前はベトナム従軍とか骨のある内容だったのに近年は釣りばっかり、堕落とか何とか書いていたが、本書中にそれに至った理由が少し書いてあり興味深い。「ある日、突然、気がついてみると、それを描写するヴォキャブラリーの貧困にわれながら呆れてしまった。」(P.232) 戦争やテロを描くヴォキャブラリーは貧困でも、釣行なら書けると言うのだろうか、この人は。分からんこともないが、それはそれで「オーパ!」の読者諸氏に失礼ではあるまいか。
失礼かそうでないか、何を書くかはともかくとしても、本書中いちばん著者の気持ちが伝わってきたのは、やはり自分に興味のある分野=旅について書かれた、上記のコメントを含む「旅は男の船であり、港である」という比較的長い(約16ページ)一文だった。興味深いだけでなく、共感する部分があった。そうだそうだと相槌打ちたくなるくだりもあった。時代は変わっても普遍的な感覚は変わらないのかな。
2008年3月31日 自宅にて読了
目次を見てすぐ分かったが、本書はあちこちの雑誌に書いたエッセイを纏めたものである。もちろんそのことは全然気にならない。元々が勢いのある文章を書く人が書いた短いエッセイばかりだから読み進みが速い…
本多勝一だったか、以前はベトナム従軍とか骨のある内容だったのに近年は釣りばっかり、堕落とか何とか書いていたが、本書中にそれに至った理由が少し書いてあり興味深い。「ある日、突然、気がついてみると、それを描写するヴォキャブラリーの貧困にわれながら呆れてしまった。」(P.232) 戦争やテロを描くヴォキャブラリーは貧困でも、釣行なら書けると言うのだろうか、この人は。分からんこともないが、それはそれで「オーパ!」の読者諸氏に失礼ではあるまいか。
失礼かそうでないか、何を書くかはともかくとしても、本書中いちばん著者の気持ちが伝わってきたのは、やはり自分に興味のある分野=旅について書かれた、上記のコメントを含む「旅は男の船であり、港である」という比較的長い(約16ページ)一文だった。興味深いだけでなく、共感する部分があった。そうだそうだと相槌打ちたくなるくだりもあった。時代は変わっても普遍的な感覚は変わらないのかな。
2008年3月31日 自宅にて読了