日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【写真展】福田徹也写真展 day OFF in New York

2010-11-17 23:40:57 | 本・映画・展覧会
 昼から同好の士と上野に展覧会を見ることになった。どうせ上京(笑)するのだからと朝イチで家を出て、JALプラザで使い忘れそうだったクーポン券を消化、そして銀座にある、わずか数百円の電車賃をケチりこれまで行った事がないカメラメーカーのギャラリーをはしごすることにした。なかなか忙しいスケジュール(笑)。

 キヤノンギャラリーの写真展のテーマは人々、舞台はニューヨーク。作品はすべてモノクロ。背景から一発でN.Y.と分かるものもあれば、アメリカなんだろうな…程度のものもある。白人、黒人、ヒスパニック?多様なスタイルはいかにもN.Y.だ。それにしても、こんなに人々に焦点を当てて撮っててからまれたりしないんだろうか?すごい撮影努力だな。

 …などと考えながら、会場中央のベンチにあった写真集を立って眺めていたら「どうぞお座りになって」と声を掛けられた。声の主は何だかギャラリーのスタッフっぽくない、大柄でブレザー着た人。ひょっとして?やはりご当人・福田氏だった。ほかに客はいないし、少しお話させていただく。

 関西弁なので向こうをベースに活動されていると思ったら首都圏に住む何と「サラリーマン」だそうで、「カメラマン」と二足の草鞋なのだそうで。N.Y.や、写真集になったリスボンへは仕事の休みをやりくりして撮影行をされたのだとか。やはり「人々」を撮るのが面白いそうで、作品に大きく写っている人についてはたいてい事前・事後いずれか承諾を得ているとのこと。やはり拒否されることもあるって。その労力だけでも大変そうだ。

 新たな見学客が来たためそれ以上の話はできなかったが、良い作品と興味深い話に触れ訪れた甲斐があった。

 2010年11月13日 キヤノンギャラリー銀座にて鑑賞

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【絵画展】手塚雄二 一瞬と永遠のはざまで

2010-11-17 05:32:00 | 本・映画・展覧会
 絵画展にはあまり興味がないのだけれど、たまたまオークションで安い招待券を見つけて入手、行ってみる事にした。

 会場に入って正面の絵にまず圧倒される。その大きさにではない。その大きさ一面に描かれた絵の細かさに、である。でね、それから続く作品群を見るとどれも絵が平面じゃなくて、なんか漆喰の鏝絵みたいに凹凸があるの。そういう日本古来の技法も取り入れてる人だというのだけど、そういう凹凸を使って森の木立の深みとか、静かな漣とかを現している。うーん、これは幾ら精細な絵を見ても分からないかもしれないな。

 会場は「寂-孤独な空気」「雅-伝統への挑戦」「塊-無生物との対話」「謐-音の無い世界で」「燦-光の中で 」という5つのゾーンに分かれているんだけど、ゾーンによって関心を惹く/惹かないがハッキリしてた。やはり惹かれるのは写実的な絵。

 見てて自分で気になったのは、すぐに構図がどうとか光線がどうとか技法がどうとか、そういうことに気を取られてしまうこと。もっとシンプルに、「見る」じゃなくて「感じる」べきなのかな…

 そういうことまでフルに頭を使って(使うべきは五感じゃないのか)気がついたらたっぷり1時間を費やしてた。ここ暫くで最高の「大当たり~!」な鑑賞だった気がする。

 2010年11月12日 そごう美術館にて鑑賞

 手塚雄二 公式HP(なんてあるのもスゴイ…)
 http://www.tezukayuji.jp/
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