銀座で立ち寄る写真ギャラリーは「ニコンサロン」「キヤノンギャラリー」「EIZOガレリア」の3ヶ所の何れかであることが多いが、他にも小さなギャラリーが幾つもあり、通りすがりにおおっと足を留めることがある(その割に、どの通りにどのギャラリーがあるか一向に覚えることができない…自分にとって銀座はどうしても馴染めない町らしい)。
こういう写真展を見ると、撮影技術より一つの街をきちんと撮り続けると言う持久力に感心する。それには思い込みだの、覚悟だのといったモチベーションが必要だと思う。エライですよね。
昭和30年代は既に半世紀前なのだけど、逆に言えば僅か半世紀。敗戦の混乱も落ち着き、高度経済成長へ羽ばたこうとする日本のドラスティックな動きが数々の写真から伝わってくるよう。厳密に言えば「定点撮影」と言ってもきっちり一か所にカメラを構えてと言う意味ではなく、銀座のあちこちで撮った作品群なんだけど、そのおかげで建物や乗り物、人々の髪型や服装など興味を惹かれる写真ばかり。
意図的か無意識か、「社会のひずみ」的な写真はない。それが顕在化するのは昭和40年代に入ってからだろうか、まだまだ平和な「三丁目の夕日」の時代だったのかもしれない。シンプルな時代だったのかなぁと思う。
2012年5月9日 銀座・写真弘社ギャラリーにて
こういう写真展を見ると、撮影技術より一つの街をきちんと撮り続けると言う持久力に感心する。それには思い込みだの、覚悟だのといったモチベーションが必要だと思う。エライですよね。
昭和30年代は既に半世紀前なのだけど、逆に言えば僅か半世紀。敗戦の混乱も落ち着き、高度経済成長へ羽ばたこうとする日本のドラスティックな動きが数々の写真から伝わってくるよう。厳密に言えば「定点撮影」と言ってもきっちり一か所にカメラを構えてと言う意味ではなく、銀座のあちこちで撮った作品群なんだけど、そのおかげで建物や乗り物、人々の髪型や服装など興味を惹かれる写真ばかり。
意図的か無意識か、「社会のひずみ」的な写真はない。それが顕在化するのは昭和40年代に入ってからだろうか、まだまだ平和な「三丁目の夕日」の時代だったのかもしれない。シンプルな時代だったのかなぁと思う。
2012年5月9日 銀座・写真弘社ギャラリーにて