「映画の日」とは言え2本をハシゴするのは初めて。本作は「時をかける少女」「サマーウォーズ」に続く細田守監督の3作目。何でかな、キャラデザインが好みなのか全部観てます。
狼男…と書くとちょって猟奇的なイメージになっちゃうな…おおかみおとこ、と恋に落ち、学生(のはず)なのに年子を産んじゃったお母さん、その年子は2人とも「おおかみこども」だった…普段は人間の姿かたちなんだけど興奮するとおおかみに変身しちゃう。当然それでは人間社会で暮らしてゆけず。
この作品をファンタジーと評する記事が何本もあったが、観た後に残ったのはそういう甘っちょろい印象ではなく自我のアイデンティティの確立と親子の絆と言う難しい問題だった。人間として生きてゆく姉・雪とオオカミとして山に還ってゆく弟・雨、そしてそこまで育てた母との関係。おおかみは比喩であり、これを国籍と置き換えたら理解しやすい。日本人の母と外国人の父の混血児、将来どちらの国籍で、どちらの国でどう生きてゆくか?
子育てって本当に大変そうだなとも思った。作品ほどではないにしろ幼児を抱え1人で育てるお母さんはあんな感じで日々を忙殺されてしまうのでしょう。子供の寝顔を見るのが平和で幸せなひととき。
人との接触を避け山奥の一軒家に移り住んだ一家に畑仕事を教えてくれる地元の頑固老人、菅原文太にそっくりなオヤジさんだと思ったら声が本人だったのはご愛嬌、生き方と家族について考えさせられる秀作。もちろん、個々のシーンのキャラは可愛いし背景描写は日本らしいし、綺麗な作品だったことも付け加えておく。
2012年8月1日 川崎・チネチッタにて
狼男…と書くとちょって猟奇的なイメージになっちゃうな…おおかみおとこ、と恋に落ち、学生(のはず)なのに年子を産んじゃったお母さん、その年子は2人とも「おおかみこども」だった…普段は人間の姿かたちなんだけど興奮するとおおかみに変身しちゃう。当然それでは人間社会で暮らしてゆけず。
この作品をファンタジーと評する記事が何本もあったが、観た後に残ったのはそういう甘っちょろい印象ではなく自我のアイデンティティの確立と親子の絆と言う難しい問題だった。人間として生きてゆく姉・雪とオオカミとして山に還ってゆく弟・雨、そしてそこまで育てた母との関係。おおかみは比喩であり、これを国籍と置き換えたら理解しやすい。日本人の母と外国人の父の混血児、将来どちらの国籍で、どちらの国でどう生きてゆくか?
子育てって本当に大変そうだなとも思った。作品ほどではないにしろ幼児を抱え1人で育てるお母さんはあんな感じで日々を忙殺されてしまうのでしょう。子供の寝顔を見るのが平和で幸せなひととき。
人との接触を避け山奥の一軒家に移り住んだ一家に畑仕事を教えてくれる地元の頑固老人、菅原文太にそっくりなオヤジさんだと思ったら声が本人だったのはご愛嬌、生き方と家族について考えさせられる秀作。もちろん、個々のシーンのキャラは可愛いし背景描写は日本らしいし、綺麗な作品だったことも付け加えておく。
2012年8月1日 川崎・チネチッタにて