ごく最近の作品を除き、モノクロで撮られた作品群。年代順・テーマ別に分けられた展示で鑑賞し易い。
'60年代後半~'70年代前半にかけての作品群は高度成長時代の歪み(港湾労働者、大学紛争、三里塚)を映そうと気負って撮っていた様に感じられた。一方で'70年初頭からは、その時代の人々と景色を織り込んだ作品で「時代」を記録に残そうと試みているように感じられた。
そうした一連の流れから見ると「ライカで散歩」と名付けられたカラー作品群は極めて異質で、新境地と言えばそうだが今さら無理しなくても良いんじゃない?と思ってしまうのだった。
少し前の日本国内の写真を見ると、風景だけでなくそこに写っている乗り物に目が向いてしまう。良い時代だったなとも、貧しい時代だったなとも思うのだ。
2013年1月11日 恵比寿・東京都写真美術館にて
'60年代後半~'70年代前半にかけての作品群は高度成長時代の歪み(港湾労働者、大学紛争、三里塚)を映そうと気負って撮っていた様に感じられた。一方で'70年初頭からは、その時代の人々と景色を織り込んだ作品で「時代」を記録に残そうと試みているように感じられた。
そうした一連の流れから見ると「ライカで散歩」と名付けられたカラー作品群は極めて異質で、新境地と言えばそうだが今さら無理しなくても良いんじゃない?と思ってしまうのだった。
少し前の日本国内の写真を見ると、風景だけでなくそこに写っている乗り物に目が向いてしまう。良い時代だったなとも、貧しい時代だったなとも思うのだ。
2013年1月11日 恵比寿・東京都写真美術館にて
人間ひとり、この世から居なくなると色々と後始末が必要となる。一家の長ともなればなおさら。
先週末に墓参りに行った札幌の友人は、生前にお嬢さんとの海外旅行を手配していたと分かった。どこまで手配していたか、何をどう手配してたか、未亡人が発掘した書類を送ってきた。
行き先はヨーロッパだった。どうやらお嬢さんと音楽の都を回る予定だったらしい。調査段階の画面プリント、手配確認画面のハードコピー、全部が揃っているわけではない。探偵よろしく推理するが、全てのピースはピタリと嵌らなかった。時期的に未手配なものもありそうだ。
まずは頂いた資料で分かったこと(予想される行程と手配件数)を整理し、折り返した。今できることはここまで。キャンセル可能か(本人死亡の場合、通常のキャンセル扱いとならない可能性がある)確認は業界の人に任せるとして、情報整理だけはお手伝いできるかな。せめてもの供養になれば良いのだけれど。キャンセルしたからって恨んで化けて出てこられると困る…
でも旅行の予約手配解除なんて、家庭のことに比べれば手間も損害金額も全く些細なものですけどね。万事に亘り色々と手続きしなければならない大変さが偲ばれ、改めてお気の毒です。
先週末に墓参りに行った札幌の友人は、生前にお嬢さんとの海外旅行を手配していたと分かった。どこまで手配していたか、何をどう手配してたか、未亡人が発掘した書類を送ってきた。
行き先はヨーロッパだった。どうやらお嬢さんと音楽の都を回る予定だったらしい。調査段階の画面プリント、手配確認画面のハードコピー、全部が揃っているわけではない。探偵よろしく推理するが、全てのピースはピタリと嵌らなかった。時期的に未手配なものもありそうだ。
まずは頂いた資料で分かったこと(予想される行程と手配件数)を整理し、折り返した。今できることはここまで。キャンセル可能か(本人死亡の場合、通常のキャンセル扱いとならない可能性がある)確認は業界の人に任せるとして、情報整理だけはお手伝いできるかな。せめてもの供養になれば良いのだけれど。キャンセルしたからって恨んで化けて出てこられると困る…
でも旅行の予約手配解除なんて、家庭のことに比べれば手間も損害金額も全く些細なものですけどね。万事に亘り色々と手続きしなければならない大変さが偲ばれ、改めてお気の毒です。