日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

【映画】ひるね姫 ~知らないワタシの物語~

2017-04-24 23:23:33 | 本・映画・展覧会
 ここのところライブ通いに熱中しており映画に行く時間がなかったが、上映終了も近いようで慌てて行った。終了近く、平日、夜、雨。なのでお客は僅か6名。

 東京オリンピック開催を間近に控えた、舞台は瀬戸大橋に近い岡山の下津井から始まる。瀬戸大橋の開業直後に寄ったのが最後だからもう四半世紀も前か、今もひなびた漁港とかなのかな。下津井電鉄の廃車体はどうなっただろう。「下津井みなと電車保存会」で確認しよう。

 物語はパラレルワールドなファンタジー。現実世界の人物がもう一つの世界でも登場人物となるため違和感は少ないが、それでもアタマの瞬時な切り替えが必要。年寄りにはツラいのよ(苦笑)。さて見どころは?愛想なく不器用な父と明るく素直な娘の関係、亡くなったその母と父(祖父)との関係、「成り上がり」を目論む野望、技術者と管理者、おいおい仄かな恋心はないのか?

 画は下津井や新幹線、お台場のリアル感(そうですか劇中の会社ってやはり世界的なあのメーカーがモデルなんですね)と、「夢の中」での東京や空間の違いに注目。メカの描かれ方もそして殆どのCVを俳優が務める中、釘宮理恵が声優として気を吐く。リアルワールドの現実感とファンタジーワールドにおけるワクワク感、異なる感覚の刺激が楽しい映画だった。終わって帰ろうとすると雨が上がっていた。桜色にライトアップされた建物と夜桜のコントラストが美しかったので記念に1枚。

 2017年4月11日 川崎・チネチッタにて
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【本】村上早人 「戸籍も本名もない男」(講談社+α文庫)

2017-04-24 20:21:14 | 本・映画・展覧会
 戦災孤児が戦争末期から戦後の混乱期を経て、アメリカに密航で渡る~捕まって強制送還される、を繰り返しながら生き延びてきた自伝。何とも凄まじい物語である。

 出だしが凄惨。東京大空襲(昭和20年3月10日)の夜、まだ幼い著者の目の前で母は無残な死に方をする。戦災孤児となり同様に身寄りのない孤児たちとガード下で寝泊りし、全国を泥棒行脚し、ようやく勤め先を見つけたと思えば浮浪児あがりと差別され…いま「いじめ」が新聞ネタになることが多いが、昔は今よりもっと日常的に身分差別やいじめが存在したのだと解る。なのでそんな日本に見切りをつけアメリカ行きの貨物船に密航、大回りの末たどり着いたは良いがそこでも密航者として取締官に追われる日々。

 本書を書くまでに至った自分を誇ることも、波乱万丈の人生となった憎しみを露にすることも少ない文面だが、強靭な意志を持って生きてきた人なのだと思う。何度強制送還されてもアメリカに「舞い戻る」バイタリティも驚異的。日本でもアメリカでも、普通の人なら諦めイジけて荒んだ生活に埋もれてしまいそうなところ、著者はなぜ頑張れたのか。目の前で死んだ母親、先に逝った浮浪児仲間、親身になってくれた娘、そういう人々の分もと言う一念だけで生きてゆけるものなのか。時代が違うと言って片付けられるものなのか、だからと言って彼を見習え歯を食いしばって困難に耐えよと言えるものなのか。複雑な気分。

 2017年4月10日 通勤電車車中にて読了
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(Live) M.N.G.(水岡のぶゆきグループ)

2017-04-24 06:05:30 | 音楽、ギター、カラオケ
水岡のぶゆき(p)、高健太郎(b)、津島周平(per)

 今月初めの伊豆高原ライブ、大いに盛り上がっているアンコール途中で退出したのは仕方なかったとは言え本当に悔しかった。「この恨み晴らさでおくべきか」とウラミマタロウ(浦島太郎の友人?)も言った通り、さっそくリベンジ。今日はちょうど会場の近くにお住まいの、会社に入社した当時からお付き合いのある人生の先輩をお誘いした。

 伊豆高原は5人のバンドフル編成だったが今日は店のスペースもあって3人、じっくり聴けると思えばこれまた楽し。それに自分にとってはこのメンバーがM.N.G.としての「原点」だし。そして始まった演奏、セットリストは以下の通り(◎がオリジナル曲)。

(1st stage)
・We are all alone
・Libertango
・Fly me to the moon
◎Romance
◎Next
・My favorite song
◎All Wall Blues(?)

(2nd stage)
◎For You
・Bess a me mucho
・Night Birds
・カシオペアメドレー(Take Me~Dazzling~Looking Up~Asayake)
・Left Alone
◎Life

(encore)
・Imagine
・Spain

 今日は他にもお初っぽいお客様がいらっしゃったためと言うわけでもないだろうが、比較的有名な曲を手の込んだアレンジで聴かせる色が強かった?演奏前の曲目紹介が無ければ気づかないくらい「え、あれ?」と言うイントロから次第に馴染みのあるテーマが展開してゆく過程が聴いていてスリリング。そして超意外だったのがクロオーバー/フュージョンの数々。これ見事にツボでしたわ♪

 ご案内した先輩からは「身体が軽くなりました」と実にユニークかつ嬉しい感想をいただき面目躍如、自分自身も伊豆高原と全く異なる構成のステージを堪能し今度こそ最後まで聴ききった満足感を胸に帰宅したのでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする