2017年4月20日 【食べ物】恵比寿・しお貫

　いつもと違う場所にライブ聴きに行ったらラーメン。写真展また然り、これ世界の常識！？

　塩ラーメンを出す店は少なくない(それでも多くはない)が、更にそれを前面に出した店となると希少価値すら出てくる。でも「レア物」だからと言って評価アマくしたりはしないよ！

　横一直線にけっこう長いカウンター、食券を置くと自然体な感じのオヤジさん？が丁寧に「麺のかたさはどうしましょう？」と。かためでお願いします。ラーメン屋は威勢の良い店が多いので、こういう自然体な感じは好感度高いですネ。程なく運ばれてきた丼の中は透き通り。脂たっぷりのようで、さほどでもない。ベースの出汁がくどくない程度にしっかりしている。鶏と昆布？魚介系は香らない。出汁スープと言っても良いくらい塩は控え目に感じる。けっこう上品な感じがする。麺は細めのストレートだけど、北海道らしく黄色味が強い。確かにこのスープに太麺は合わなそうだ…

　久しぶりに食べた「塩」が当たりで良かった。

【写真展】フォトジャーナリスト長倉洋海の眼 「地を這い、未来へ駆ける」

　せっかく恵比寿まで来たのだから、一休みしてもう一つ観てゆくことにした。アフガニスタンの故(アフマド・シャー・)マスード氏を始めとする、世界の人々たちの写真展。内戦下であったり、低賃金重労働であったり、苦境に立つ人々と括っても良いかもしれない。そういう人々の普段の生活やハレの日の写真は、ちょこっと通り過ぎる旅行者には素晴らしく感じられる。実際の暮らしにつきあってみれば大変だろうと頭では解るのだけれど。

　一個人が知れる世界のことなど知れている。知れば知るほど、知らないことを知ることになる。そんな気がした。

　2017年4月20日　恵比寿・東京都写真美術館にて

【写真展】山崎博展 「計画と偶然」

　今週早々ＧＷ明けに旧友と「(音楽)スタジオで遊ぼうぜぇ」って話になっちゃって、何もできないのにどうやって遊ぶんだよ！と逆ギレしてYOUTUBE見たり超久々にエレドラ叩くことに集中するため、今週は寄り道や夜遊びは自粛することにした。が、買ってしまったチケットは使わねばなるまい。不本意ながら恵比寿へ寄り道した。

　会場に入るとツンと印画紙の匂いがした。ニコンサロンやキヤノンギャラリーでは嗅ぐことのない匂い。会場が広く展示点数が多いせいだろうか。

　何とも独特なアプローチで撮る人なんだなぁと思った。同じ角度で日を変え露光時間を変え、みたいな「連作モノ」が十八番のようだ。多くはモノクロだが、カラーも少しはある。もう一つ十八番と言うか作家自身が縛りを入れて撮ったのが海の写真、きっちり画面の中間線を水平線として撮ると、ひたすら海と空だけのもの、岩や島が写っているもの、港の風景も見えるものなど、さまざまな海と空が見える。同じ単語で括ってしまうのは乱暴じゃないかと思うほど印象が変わる。そのほか、いかにも実験作と言われそうな、見た途端「なんですか、これ？」と呟きたくなる作品群。

　多くの作品を考えながら観たので、珍しく観終わってからベンチに座り込んでしまった。

　2017年4月20日　恵比寿・東京都写真美術館にて