いわゆる南洋群島のうち、グアム・サイパンは過去にも、ミクロネシア連邦とマーシャル諸島は昨夏に訪れた。残るはパラオ(共和国)で、行くチャンスをずっと窺っている。何年ももたもたしているうちに今上天皇が行幸されてしまった。それはさておき。
かつて日本占領下にあったアジア諸国でも台湾以上に親日度が高いと言われるパラオ。行った事ないので本当か判らないけど、でもなんで?南洋系のおおらかな気質がそうさせるのか?かねてよりの疑問に答えてくれるのが本書。
台湾ではハード・ソフトのインフラ整備をして人々の生活水準を引き上げたことと、日本敗退後にやってきた中国(大陸)人の横暴な振舞いへの反感から「日本人は良かった」と言う雰囲気が醸成されたというが、パラオでは中国の代わりに「日本後」を統治したアメリカへの失望が1つ。それと、日本統治時代、日本人の中にも階級社会があり、それが役人>民間人>パラオ人=沖縄人であったことが被占領国民であるコンプレックスを解消し、かつ海人であった沖縄人が特にパラオ人と親しく接したことから、沖縄人ひいては日本人への好感が醸成されたのではないかということ。特に後者は心理学的に説得力がありそう。なるほどなと唸った。逆に言えば開拓に出た先でもウチナンチュはヤマトンチュに差別されていたんだね。
日本人の中にも差別があったという指摘は痛く、それがためにパラオが超親日だと聞かされると素直に喜べないが、それが真実なのだろうか。
2018年9月5日 通勤電車にて読了
かつて日本占領下にあったアジア諸国でも台湾以上に親日度が高いと言われるパラオ。行った事ないので本当か判らないけど、でもなんで?南洋系のおおらかな気質がそうさせるのか?かねてよりの疑問に答えてくれるのが本書。
台湾ではハード・ソフトのインフラ整備をして人々の生活水準を引き上げたことと、日本敗退後にやってきた中国(大陸)人の横暴な振舞いへの反感から「日本人は良かった」と言う雰囲気が醸成されたというが、パラオでは中国の代わりに「日本後」を統治したアメリカへの失望が1つ。それと、日本統治時代、日本人の中にも階級社会があり、それが役人>民間人>パラオ人=沖縄人であったことが被占領国民であるコンプレックスを解消し、かつ海人であった沖縄人が特にパラオ人と親しく接したことから、沖縄人ひいては日本人への好感が醸成されたのではないかということ。特に後者は心理学的に説得力がありそう。なるほどなと唸った。逆に言えば開拓に出た先でもウチナンチュはヤマトンチュに差別されていたんだね。
日本人の中にも差別があったという指摘は痛く、それがためにパラオが超親日だと聞かされると素直に喜べないが、それが真実なのだろうか。
2018年9月5日 通勤電車にて読了