日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【本】池澤夏樹著 「夏の朝の成層圏」(中公文庫)

2018-09-25 20:48:11 | 本・映画・展覧会
 どこかで紹介されていた本で、夏の間に読もうと思っていたのだが借りるのが遅くなって9月になっちゃった…暑いからまあ良いか。やはりタイトルに季節が入っているものは、その時期に読んだ方が良い気がするとです。

 場所は中部太平洋、マーシャル諸島のクワゼリン環礁(昨年通った)から数百キロの小さな環礁(こちらは架空の地名)。マグロ漁船に乗り込み取材していた地方紙記者の主人公はあろうことか夜間に落水。幸い小さな島に泳ぎ着き、そこで自給自足の生活を始める。移り住んだ近くのより大きな島には人の痕跡があり、しばらくしてやってきたのはアメリカの有名映画俳優だった…

 最初に帰国できるチャンスを放棄し、同じ島の「隣人」となった俳優とも最小限の付き合いに留める主人公「ヤシ」はとても内省的に見える。夢か現か島にいる「精霊」の声を聞き、かつていた住民達の原始的な営みを感じつつも最終的には島を出て人間社会に還ってゆく。

 主人公が内省的なのは、先天的なものか遭難という後天的環境によるものか。なんで最初の機会に救助されることを願わなかった。なんで後には社会に戻る選択をした。文章は抑制的に淡々と書かれ、読者にシーンを想像し我が身に置き換えてみることを要求しているようだ。30年も前に書かれた、最近はコラム等でも見かける著者の長篇デビュー作は今を髣髴とさせる思慮深さを伝えていた。

 2018年9月8日 ハイキング帰りの電車にて読了
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2018年9月8日 【ハイク】高尾山から陣馬山へ(ほぼ「関東ふれあいの道 東京ー2」)

2018-09-25 06:17:36 | 旅行・ハイク&ウォーク
 高校の同級生ツツイ君(ニックネーム)が近年は山歩きをしていると知ったのが昨年。計画しては消えを繰り返すこと数度、何度目かの正直で、一緒に歩くことになった。互いの好みもペースも判らないので、まあ無難なところで…と考えていたのだけど送られてきた行程を見ると20kmあるじゃんか!ここのところ全然山歩きしてないのに…まあエスケープルートはいっぱいあるので大丈夫でしょう。

(1)陣馬高原下~陣馬(じんば)山(857m)
 高尾駅からの始発バスには40人以上が行列、臨時急行バスが増発。陣馬高原下でしっかりストレッチ、この最初の90分が本日いちばんキツいからと言われたがイヤもうマジ、登ったら折り返したく帰りたくなるくらいヘロヘロ。本当に登りに弱い足だ。それでもぎりぎり標準タイムくらいで山頂(写真)に到着。茶屋があったので持参の水は飲まずポカリスエット1本ガブ飲み。

(2)陣馬山~景信(かげのぶ)山(727m)
 この区間が結果的には一番良かったかな。風が抜け、厳しいアップダウンがなく、柔らかな土の道。ただし最後の登り階段だけはカンベン。ここはペース上がった。景信山でも茶屋が開いてたのでソルティライチ1本ガブ飲み、その後コンビニおにぎりのお供になめこ汁(良心価格250円!)で昼食。バラバラッと雨が落ちてきたが一瞬だけで良かった。

(3)景信山~高尾山(599m)
 降り始め、小仏バス停の方へ急坂を下ってしまい30分のロス、心身ともにキツかった…その後は小仏峠、城山を若干ショートカットしながら経て高尾山、ここまで来るとセミが盛大に鳴き空気がねっとり重く蒸し暑い。5号ルートから高尾山頂までの階段がキツかった…ペースダウンすることなく、標準タイム以内で踏破することができたのには自分でも驚いた。

(4)高尾山~高尾山口
 薬王院に寄り、下山はもう歩く気力がなくケーブルカーで。「ビアマウント」は整理券を出す大繁盛。一度行ってみたいんだけどな、できれば夜景を見に。ケーブルカーを降りて京王高尾山口駅前の「極楽湯」で既に痛くなり始めた脚をマッサージ。上がって少し戻り、「高橋家」で天セイロと日本酒。キクーッ!

 途中の看板で気付き、帰宅してみたら今日のコースは殆ど関東ふれあいの道の指定ルートだった。これを機に東京区間にチャレンジしてみましょうかね!

 本日の歩行距離:約21km

追補:
 やはりダメージは大きく、翌日は筋肉痛でロボット歩き状態。そんな中で立ち寄った成田山公園の階段で踏ん張れず転倒、その際に捻挫し帰宅したら足首が拳大に膨れ上がってた…ゲルを塗り保冷材を当て、週明けには医者に行く羽目に。
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