「ベストSF2007」国内篇第1位だそうだが、全く知らない作品、作家だった。何かの本で推奨されていたので読んでみたが、実に面白かった。
SFなので近未来の設定、戦闘用の武器や装備、さらには兵士のPTSD対策など、未来的な部分はあるが、人が人と戦う、人を殺めることは依然として行われている。主人公はアメリカの特務機関、平たく言えば暗殺部隊の実力者で、任務として一人の男を追い続けることになる。追われる男は、転々とする国々で平和を乱し内戦を勃発させる。何のために?
暗殺者がターゲットと深遠な会話を交わす、その会話がインテリジェンスに満ちて現実離れしている。哲学と信念の交錯が緊張感を生む。「正しい」のはどちらか、読者は考えざるを得ない。
2021年8月12日 自宅にて読了
SFなので近未来の設定、戦闘用の武器や装備、さらには兵士のPTSD対策など、未来的な部分はあるが、人が人と戦う、人を殺めることは依然として行われている。主人公はアメリカの特務機関、平たく言えば暗殺部隊の実力者で、任務として一人の男を追い続けることになる。追われる男は、転々とする国々で平和を乱し内戦を勃発させる。何のために?
暗殺者がターゲットと深遠な会話を交わす、その会話がインテリジェンスに満ちて現実離れしている。哲学と信念の交錯が緊張感を生む。「正しい」のはどちらか、読者は考えざるを得ない。
2021年8月12日 自宅にて読了