日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

【映画】岬のマヨイガ

2021-09-21 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 震災から間もない東北の海沿いの町(モデルは岩手県大槌町)、避難所で、父親のDVから逃げてきた17歳の少女と、両親の交通事故死のショックで失語症になってしまった8歳の少女が、不思議な老女に言われるがままに世話になり、町から離れた岬に立つ一軒家で共同生活を始める。その家は、住む人を幸せにすると言う「マヨイガ(迷い家)」だった…

 震災その他のショックで他人を信じられず、心を閉ざしていた少女たちが婆ちゃんやカッパ、ふしぎっと(不思議っ人=妖怪)たちと接するうちに家族の愛を知り心を開いてゆくストーリーはハッピーエンド。声優としてサンドウィッチマン(宮城出身だけど!)や、何と達増岩手県知事も出演。

 作品のことを全く知らずに観に行ったので、震災の話か、おいおいこの景色つい先日走ったエリアじゃん、震災直後にしちゃ道路や避難所の様子が綺麗すぎるぞ(あまりリアルに凄惨な風景は描けないか…)などと思いながら、改めて震災がもたらした人心への影響なども考えてしまったいくら考えても、解るものじゃないのだけど。

 本作は東北復興応援三部作「ずっとおうえん。プロジェクト 2011+10…」の二作目なんだね。一作目「バクテン!!」はアニメ放映気付かなかったけど、映画化はこれからなんで観るチャンスはある。三作目の「フラ・フラダンス」は映画「フラガール」の印象が強くてカブっちゃわないか心配だけど、12/3公開予定。

 2021年8月30日 川崎・チネチッタにて
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【本】エリック・ワイナー著/ 関根光宏訳 「世界しあわせ紀行」(ハヤカワ文庫NF)

2021-09-21 06:00:00 | 本・映画・展覧会
 海外特派員を何か国も務めた著者が世界の国々を回り、ツテを頼ってその国の人々(ジャンルや性別、年齢層や職業といった括りはなく、ランダム)にインタビューと、著者自身が訪れて感じたことで「評価」する。訪れた国々は、オランダ/スイス/ブータン/カタール/アイスランド/モルドバ/タイ/イギリス/インド/アメリカ。うん、ブータン以外は自分も訪れたことがある国ばかりだね。

 学者の研究論文ではないので、サンプルの抽出や粒度が一定でない点に目くじらを立てるのは野暮だ。せめて南米とアフリカは入れて欲しかったし、ヨーロッパであればゲルマン系とラテン系の国に分けて欲しかったし、東アジアの国も入れて欲しかった…言い出せばキリがない。

 著者の視点は数値的な尺度でなく、「それで幸せに暮らせるか、幸せと思えるだろうか」と言うもの。賛同できる部分もあるが、できない方が多く感じるのは、多分に著者の性格自体が好きになれないタイプに感じるからだと思う。基本的にネガティブ志向で、読んでいて「それなら止めりゃ良いのに/しなきゃ良いのに/Mなの?」と思うことしばしば。付き合って楽しい人には見えない。

 こういう見方もあるんだと言う参考になった程度。

 2021年8月24日 宮城出島の連絡船待合所にて読了
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする