日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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2021年11月27日 【ハイク】多摩市・多摩センター周辺

2021-12-08 20:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
 南武線の終点・立川を通っている多摩モノレールの「ウォーキングガイドマップ」から、多摩市コースを選んだ。夕方に立川で映画を観るため、その前に行くことにしたのだ。ちなみに同ページの立川市コースは踏破済み。

 歩き終えた最後に風呂に入って立川へ向かうようルートを変更、まずは東京都埋蔵文化財センターへ。名前の通り多摩ニュータウン周辺の開発時に発掘された埋蔵品の展示や、屋外公園には想像復元された住居がある(写真)。3棟の住居はそれぞれで実際に火が焚けるようになっており、内部に入ると燻された匂いがする。今日も1つに火が入り、火番のおじさんが訪問者に説明をしていた。大きな施設ではないが見ごたえありお勧め。

 多摩センターと言えば駅から真っ直ぐに伸びる幅広の専用歩道、その先のホール「パルテノン多摩(来年度リニューアルに向け休館中)」がシンボル。その脇を抜け、巨大な鯉が泳ぎ鴨がくつろぐ池を抜け、さまざまな住宅を見ながらの歩道歩きが続く。日なたは上着を脱いで歩けるが、日陰に入ると辛い。駅近くは民間デベロッパーによる高級マンションが多く、少し離れると公団アパートや低層フラットが果てしなく並んでいる印象。開発から半世紀が経ち、街路樹も育ち雰囲気は良い。偶然なのか車は少なく、立体的な専用歩道もそこここにあって車を気にすることなく歩けるのは嬉しい。アップダウンも多く、ジョギングには最適であろう。

 市内から移築された旧富澤家住宅には係員が配置され内部を無料公開、豪奢ではないが整った屋敷の様子が窺えた。しかし今日は寒く、夕方で日陰となった内部は寒かった。知らず知らず高度が上っていたようで、ダラダラと坂を下って極楽湯で温まってから立川に向かった。

 本日の歩行距離:約10㎞
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【本】山野井泰史著 「垂直の記憶-岩と雪の7章」(山と渓谷社)

2021-12-08 06:00:00 | 本・映画・展覧会
 登山に関心ない人でも、ヒマラヤの高峰を極めた日本人が下山途中に遭難し、殆ど手足の指を失うほどの凍傷にかかりながらも生還したニュースを聞きはしなかったか。そのギャチュン・カン北壁行を最終章とする7つの山行と、その準備段階から当日に至るまでの著者の行動、心境が綴られている。

 クライミングシーンは、言葉は判るが登山しかもロッククライミングをしないので実感は得られない。オーバーハングへの取り付きとか読んで、大変そうだなあと思う程度。風雪に耐えてのビバークなら、もう少しは理解できる。わずか10㎝のステップに腰掛けて、風雪や雪崩と闘いながら一晩とか…無理。

 各種評論、風評から、また本書を読んでも、著者は基本的にソロクライマーでありながら狷介だったり人嫌いだったりする印象を受けず、かと言って静かな求道者と言う雰囲気でもない。こういうタイプの山ヤもいるんだなと違和感すら覚える。

 本書が面白いのは山ヤだけでなく素人にも解る書きぶり。それはクライミングの話だけでなく、準備や現場での心の動き、考え方が克明に記されているからだろうと思う。自分を客観視できる著者だからこそ、ギャチュン・カンから生還できたのではないだろうか。

 2021年11月23日 ライブ帰りの電車にて読了

追伸
 山野井さんが、登山界の名誉ある賞「ピオレドール生涯功労賞」を授与されることになっていた(こちら)。おめでとうございます。
 
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