日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】阿部 彩著 「弱者の居場所がない社会-貧困・格差と社会的包摂-」(講談社現代新書)

2021-12-23 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 社会的弱者と言えばかつては障碍者か高齢者くらいの認識だったが、最近は性差世代を問わず対象が増え、さらにはその人口比も増えていることは間違いないと感じている。そして「強者」と「弱者」の格差が拡大し世の中が二極化の方向にあることも、多分まちがいないだろう。

 弱者が増え二極化が進行するメカニズムは、他書でより詳しい解説がある。本書は幾つもの事例を引用しながらも解説は概略的であり、少し知識のある読者にとっては物足りなさを感じる。一方で、大きな流れや取り組みについて判り易く書かれているとも思う。本書で、インクルージョン(包摂)とエクスクルージョン(疎外)と言う対の言葉を理解できた気がする。

 社会的弱者が増え二極化が先鋭化した社会は、治安が悪化し心安らかに過ごせないと言う著者の主張は、統計で示している通りたぶん正しいのだろう。問題はその先で、弱者を弱者でなくすための施策、二極化を穏やかな格差に縮小する施策、それらの実現に必要な国民間の意識共有、価値観の醸成をどうやって行うか、必要性を訴えるとこまではできていても本書で具体策は打ち出せていない。例えば富裕層への課税強化か、それを嫌ってマネーロンダリングしたり国外移住したりすることへの対策は。失業者救済のためワークシェアリングすることによる減収者への補填は。100%の人が幸福になるのは無理として、何%を目的とするのか。考えてゆけばキリがない。

 2021年12月4日 ライブ帰りの電車にて読了
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2021年12月11~12日 【仕事】飯田線通し乗車と諏訪大社めぐりのグループ旅行(1)

2021-12-23 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
 7月末に青春18きっぷを使って飛騨まで行った乗り継ぎ談を会社の鉄道旅行好きに話したら、その乗り継ぎで乗れる飯田線全線通し列車に乗りたい!と盛り上がり、冬の18きっぷで行くことになった。頑張れば当日中に帰宅できるがそこはオヤジ集団、諏訪の温泉に泊まって今年の打ち上げだと言う話に発展してしまった。前日までに飯田線車中飲み食い用のあれこれを買い揃え、4人でレッツゴー。前回の乗車メモが役に立つ。

1)東京0520→沼津0726
 E231系10連、グリーン車(リクライニングシート)利用。
 沼津での乗換はホーム移動、5号車前扉がベスト。出口右側。混雑。
2)沼津0730→静岡0816(ホームライナー静岡)
 特急型373系6連、回転式クロスシート。現在は全車自由席で運転。
 ライナー券はホーム券売機(先頭車脇)で購入したが車内精算も可。混雑。
 静岡での乗換はホーム対面。
3)静岡0818→浜松0933
 211系4連、ロングシート&WC無の極悪編成。
 浜松の乗換はホーム移動。出口左側。後方階段が空いている。
4)浜松0943→豊橋1017(特別快速)
 313系6連、転換式クロスシート。WCは先頭車1つのみ。後方が空いてる。
 乗換はホーム移動、時間はあるがとっとと並ぶが吉。
5)豊橋1042→岡谷1733(写真)
 313系2連、セミクロスシート。
 ボックスシートで喋ってコロナ感染対策に敏感な車掌さんに再三注意される。
 終着30分前に真っ暗になってしまった。
 通し乗車の客も10名くらい居た。
6)岡谷1756→下諏訪1800
 211系6連、ロングシート。

 乗り継ぎ、席取りはすべて順調、事前情報は大きかった。メインの飯田線は車掌に睨まれグループ旅を堪能できなかったが、時節柄やむなし。一人旅の時はグループ客を疎ましく感じることもあるから、結果的には良かったのかもしれない。おかげで、大量の買い出し物資が余りまくってしまった。

 宿はメンバーの推しで決定、温泉は内湯と露天が別で、移動は着服要なので面倒。ぬるめの湯温で好みだった。

 [ぎん月 泊]
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