日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

【本】山本茂実著 「塩の道・米の道」(角川文庫)

2021-12-15 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 「ああ野麦峠」の著者の本を、何冊か辿ってみようと思い入手した。図書館に はなく、久しぶりにamazonで古い文庫本を買った。

 全国の古道を、由来と往時を偲びつつ辿った記。タイトルの道はそのうちに過ぎず、「全国古道訪ね歩き」とでもした方が良さそう。道の紹介はたいてい訪問した状況が書き出しとなり、そこから道の成り立ち、最繁時を史料で辿り、最後に現代に還ってくる構成となっている。現代と言っても著者が訪ね執筆されたのは昭和30年代後半、半世紀以上も前のこととなる。きっと、著者が歩いた古道のうち何本かは草に埋もれ林に消えてしまっていることであろう。

 「ああ野麦峠」でもそうだったが、古の道と言うのは本当に細かったようだ。道と言うより踏み跡ていどの所も少なからずあったようで、歩く装備も沿線の整備も今より遥かにレベルが低かったであろう時代、それでも人や物の移動が営々と行われてきたことに感動する。

 2021年12月1日 自宅にて読了
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(Live) 伊勢正三

2021-12-15 06:00:00 | 音楽、ギター、カラオケ
 正やんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!(超ハイテンション)

 ライブ5連戦の中日は、今年がデビュー50周年と言う伊勢正三のコンサートツアー、会場ちょっと遠いしとか思ってたけど、昨年今年と親しんだミュージシャンの訃報が相次ぎ、御年70歳の 正やん(伊勢正三)もいつまでライブを聴けるか判らず、辛うじて席が残っていたので行くことにした。だが残り物に福あり、2階の最前列でステージが良く見える。当然ながら客席の平均年齢は高いんだけど、 以外にも若い世代(特に女性)がいる。あなた方のお父さん、ひょっとしたらお爺ちゃんが聴いてた人ですよ何で知ってんの?

 客席は暗いのでメモは取れなかったが、風時代~ソロになってから~風時代という構成で、先週亡くなった作詞家の喜多条忠さんを偲んで「神田川」の出だし(オリジナルは南こうせつさんがボーカルなので、正やんが歌うのはレア)やアンコールで「ペテン師」(かぐや姫の曲は基本的に歌わないのでレア)を歌ったり、あまり50年と言うキャリアの思い出話はなかったが「南こうせつとかぐや姫」でデビューしたころの曲「青春」を歌ったりしたのがスペシャルな部分。

 2年前の新作「Re-born」ツアーの時より更に声が悪化し、高音部が出ないばかりでなく中音部での音程キープもできなくなっており、音程を追うだけであればオープンマイクの素人の方がマシなんじゃないかと言うほど残念なコンディション。昨年や今年7月のライブ映像では、ここまで悪くなかったんだけどなあ。だがその声に残る雰囲気は余人をもって代えがたい。そこを楽しめない人は、聴いたらガッカリするので行かずに昔のアルバムだけ聴く方が良い。変化を、今を受け入れる覚悟が問われるライブなのだ。

 一方で演奏は素晴らしく、ほぼ1曲ごとにギター(ギブソンとマーティンとT&Tかな?)を交換する入念さ。正やんのギターがちゃんと聞こえるPAセッティングもあり、リードプレイ、ストロークやカッティングのバッキングを堪能できた。やっぱり正やんはメチャクチャ巧い。歌い手でこの人より巧いのって坂崎幸之助さん(THE ALFEE)くらいじゃないのかな。ちなみにサポートは岩井眞一(ギター&ベース)、細井豊(キーボードfromセンチメンタルシティロマンス)、そしてサックス&パーカッション(お名前失念)の3人。ギターやキーボードはかなりオリジナルに近いアレンジで好感だった。

 誰もが、過去には戻れない。良いことも悪いことも、全ては思い出だ。少しばかり胸の痛みを感じながら、会場を後にした。

 2021年12月4日 ルネこだいらにて
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする