「ああ野麦峠」の著者の本を、何冊か辿ってみようと思い入手した。図書館に はなく、久しぶりにamazonで古い文庫本を買った。
全国の古道を、由来と往時を偲びつつ辿った記。タイトルの道はそのうちに過ぎず、「全国古道訪ね歩き」とでもした方が良さそう。道の紹介はたいてい訪問した状況が書き出しとなり、そこから道の成り立ち、最繁時を史料で辿り、最後に現代に還ってくる構成となっている。現代と言っても著者が訪ね執筆されたのは昭和30年代後半、半世紀以上も前のこととなる。きっと、著者が歩いた古道のうち何本かは草に埋もれ林に消えてしまっていることであろう。
「ああ野麦峠」でもそうだったが、古の道と言うのは本当に細かったようだ。道と言うより踏み跡ていどの所も少なからずあったようで、歩く装備も沿線の整備も今より遥かにレベルが低かったであろう時代、それでも人や物の移動が営々と行われてきたことに感動する。
2021年12月1日 自宅にて読了
全国の古道を、由来と往時を偲びつつ辿った記。タイトルの道はそのうちに過ぎず、「全国古道訪ね歩き」とでもした方が良さそう。道の紹介はたいてい訪問した状況が書き出しとなり、そこから道の成り立ち、最繁時を史料で辿り、最後に現代に還ってくる構成となっている。現代と言っても著者が訪ね執筆されたのは昭和30年代後半、半世紀以上も前のこととなる。きっと、著者が歩いた古道のうち何本かは草に埋もれ林に消えてしまっていることであろう。
「ああ野麦峠」でもそうだったが、古の道と言うのは本当に細かったようだ。道と言うより踏み跡ていどの所も少なからずあったようで、歩く装備も沿線の整備も今より遥かにレベルが低かったであろう時代、それでも人や物の移動が営々と行われてきたことに感動する。
2021年12月1日 自宅にて読了