日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】伊藤亜聖著 「デジタル化する新興国-先進国を超えるか、監視社会の到来か-」(中公新書)

2021-12-17 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 一般的に後進国、発展途上国とされている国々で、その後進性を逆手に一気にデジタル化が進められているケースが多々あり、そのレベルや普及度は先進国をしのぐケースも少なくない。本書はそうした事例やそうしたサービスを生んだ土壌を紹介するとともに、デジタル化サービスの発展に伴って起きてきた問題点の指摘を行っている。

 事例紹介は興味深いのだが、自分にとっては既知のものばかり。指摘されている課題も同様。そして「日本はどういう方向に向かって進んでゆくべきか」と言う章はあるものの内容が曖昧で具体的な施策が提示されているわけでなく著者の主張は見えなかった。著者の仕事は分析までであり、施策立案や提言を求めるのはお門違いと言うことか。

 それでも間違い言えることは、日本はその真面目さ、完璧主義性が災いして新たなデジタルサービスが生まれにくく、どんどん遅れを取ってゆくであろうことだ。いったん軌道に乗れば物凄い勢いで優れたシステムが出来上がりそうだが。

 2021年12月3日 ライブ帰りの電車にて読了
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(Live) TRIX

2021-12-17 06:00:00 | 音楽、ギター、カラオケ
熊谷徳明(ds)、須藤 満(b)、佐々木秀尚(g)、AYAKI(key)

 スーパーテクニカルだけでなくコミカルな要素も持ち合わせた日本有数のフュージョンバンド、TRIX。だが先日、10年に渡り活動してきたAYAKIさんが 「卒業」を発表 。ええええぇー!

 ちょうど企画発表されていた「昔の曲ツアー」がAYAKIお別れ公演となり、チケット争奪戦はいつも以上にヒートアップ。それでも何とか手に入れて会場へ。ライブ5連戦の最終夜は名古屋遠征であります。チケット番号順の整理入場に間に合い、割と良い席を確保。このご時世なのでオールスタンディングなんて有り得ず、そこは年寄りには有難いところ。

 「なんでこんなツアー名にしちゃったんだろうねぇ」とメンバー自らが笑うツアータイトル通り、自分が聴き始めた10年ほど前よりも前に発表された曲も多く、聴き慣れないナンバーも。熊谷さん須藤さんは思い出すのが大変で、佐々木さんAYAKIさんは覚えるのが大変だったろう。彼らはクリックを使わず楽譜もなし?それで変拍子のユニゾンばしばしキメるのがたまらない。客席は長年のファンが多いようで、曲名やイントロが流れるたび「おぉ…」と、だが行儀よくて立ち上がったり叫んだりする客はいない。それでも本編最後の"Fire"では揃って「ナンバーワンポーズ」の一体感。

 まあとにかくね、休憩なしでアンコール含め2時間半以上をぶっ通しですよ。凄い体力と集中力だと思う。演奏だけでなく跳ねたり被り物つけたりラップがあったりだからね。そしてキレッキレの宇宙ぶりから一転思い切りジャジーなピアノワークまで縦横無尽のAYAKI氏、だが本人も他のメンバーも「卒業コンサート」と言う湿っぽさはなく、思い切り楽しんでバイバイ!って雰囲気だったのは良かった。

 ちなみに今月は初のカヴァーアルバム、しかもアニソン曲ばかり!が発売される。中には「けいおん!」の曲があり、超楽しみであります。アヤキングが卒業しても、TRIXの活躍が止まらないことを切に願いつつ、帰りの夜行バスに乗った(新幹線最終には間に合わない気がしてバスを選んだのは正解だった)。

 2021年12月6日 名古屋・ボトムラインにて

追伸
 行きの新幹線でセーターを忘れ、現地のどこかでワイヤレスイヤホン(BOSE QC30)を失くし、帰りの夜行バスでアイマスクを失くした。なかなか散々な弾丸遠征でありました。
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