ちょっと古い本だが日本の政治&経済界に君臨する「大物」たちに関するエピソードなんかをまとめており、「昭和人名録」的な味わい。基本的に「あぁそういう人いたあっけねぇ」だ、いま読むと。それは仕方ない。
書きぶりに筋が通っているのは、人間としての器とか品性とか、そういう基準で手厳しい批評を加えているところ。批評ばかりの内容ではない が、経団連のトップらの無節操ぶりとか、書かれている事柄を読むと「こんな連中が日本経済に君臨してきたのか」と嘆かざるを得ない。合法無法は別として、やはり昭和初期あたりの方が「まともな」人間が日本のトップにいたのだろうか。むろん政治家も。そしてさらに今はどうだろう。
エピソードに感心することもあったが、暗澹たる思いの方が多く残った気がする。むろん、著者のせいではなく取り上げられた人物たちの行いのためである。もはや日本に真の「大人物」など望むべくもないのかもしれない。
2014年10月31日 あさま581号(東京→長野)車中にて読了
書きぶりに筋が通っているのは、人間としての器とか品性とか、そういう基準で手厳しい批評を加えているところ。批評ばかりの内容ではない が、経団連のトップらの無節操ぶりとか、書かれている事柄を読むと「こんな連中が日本経済に君臨してきたのか」と嘆かざるを得ない。合法無法は別として、やはり昭和初期あたりの方が「まともな」人間が日本のトップにいたのだろうか。むろん政治家も。そしてさらに今はどうだろう。
エピソードに感心することもあったが、暗澹たる思いの方が多く残った気がする。むろん、著者のせいではなく取り上げられた人物たちの行いのためである。もはや日本に真の「大人物」など望むべくもないのかもしれない。
2014年10月31日 あさま581号(東京→長野)車中にて読了