探検家カクハタ氏の著作を借りようと思ったらムム、図書館の蔵書に(単行本しか)ない。仕方なく買った。もちろん読後は図書館に寄贈する。
本書は一つの探検プロジェクトの記録でなく、著者の日々よしなしごとを綴ったエッセイ集。したがって、色々なケースにおける著者の考え方、価値や判断の基準が解る。
細かな内容はともかく、この人の著書が良いなと思うのは新聞記者という経歴があるからか、文章が読み易いこと。自己陶酔に突っ走らず、いつもどこか醒めた目で俯瞰しているが如き筆致はクールだ。オトナだなぁと思う。一方で、こういう文章を書く人が常軌を逸したような探検の世界に乗り出して行くことが不思議でもある。著者が文章でメシを喰えるとまでは思わないが、その気になれば文筆ほか印刷出版に関する世界で生きてゆけそうな気はする。それを好き好んで行くからこそ探検の価値はあるのだけれど…。
本書を著した後、意外にも(?)著者は結婚し、子供も生まれたと言う。探検から戻れば割と現実的で一般人っぽい著者が、それで探検のスケールが小さくなったり別の分野へシフトするのか、どうするのか興味あるところである。
2017年9月29日 通勤電車にて読了
本書は一つの探検プロジェクトの記録でなく、著者の日々よしなしごとを綴ったエッセイ集。したがって、色々なケースにおける著者の考え方、価値や判断の基準が解る。
細かな内容はともかく、この人の著書が良いなと思うのは新聞記者という経歴があるからか、文章が読み易いこと。自己陶酔に突っ走らず、いつもどこか醒めた目で俯瞰しているが如き筆致はクールだ。オトナだなぁと思う。一方で、こういう文章を書く人が常軌を逸したような探検の世界に乗り出して行くことが不思議でもある。著者が文章でメシを喰えるとまでは思わないが、その気になれば文筆ほか印刷出版に関する世界で生きてゆけそうな気はする。それを好き好んで行くからこそ探検の価値はあるのだけれど…。
本書を著した後、意外にも(?)著者は結婚し、子供も生まれたと言う。探検から戻れば割と現実的で一般人っぽい著者が、それで探検のスケールが小さくなったり別の分野へシフトするのか、どうするのか興味あるところである。
2017年9月29日 通勤電車にて読了