日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【映画】響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ

2019-05-14 20:34:54 | 本・映画・展覧会
 アニメが二期、劇場版が2つとスピンオフが1つ、すっかりシリーズ化された通称「ユーフォ」の劇場版3作目がようやく公開され、公開日から一週間近く経ってようやく行くことができた。

 感想は山ほどあるが、まず「物語は続くよ!」これに尽きる。逆に言えば終わった感、やり尽くした満足感、達成感がなく欲求不満(=期待感)。

 過去作品では高校一年生だった吹奏楽部の主人公達が二年生になっての物語、本作では後輩の新入生達とのやり取りが中心であり、そうした中での山場の主人公のセリフに「お前がそれ言うか…成長したな」と感慨を覚える。やはりシリーズ物は過去作品を観ておいた方が楽しめるでしょう。

 画はどんどん綺麗になってゆく。本作の前に公開されたスピンオフ作品「リズと青い鳥」の話の流れを引き継ぐ、オーボエ奏者を360度回りながらのクローズアップシーンは必見。そして例によって繊細さと迫力の同居する演奏(洗足学園の面々)もおろそかにできない。見どころ聴きどころ、そしてツッコミどころが山ほど。

 観る方も語る方も一回では終われないので、連休明けに再訪します。

 2019年4月25日 川崎・チネチッタにて
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【本】開高 健著 「ずばり東京」(光文社文庫)

2019-05-14 06:16:57 | 本・映画・展覧会
 令和時代を迎えるにあたり「平成の東京 12の貌」「昭和の東京 12の貌」と
遡って読んできたルポの原点の書に、ようやく辿り着いた。

 他の2冊と異なり、読み進めるといかにも開高健だなと思われる文体、そしてそもそも何でそんな暮らしぶりなのと言う自堕落と言うか破滅型と言うか懲りないと言うか…な日々。事実かもしれないし、照れ隠しなのかもしれない。

 本書に書かれているのは昭和30年代後半から40年代に掛かる頃の東京。読んでそうそうと頷ける部分は多くない。両親が読んだら頷くだろう。映画やドラマのシーンとして見たことある街の情景。いま読まなくても頷けなかったことに変わりはない。昭和は長かった。そして遠くなった。読んでしみじみ、そう思う自分は歳を取ったんだなと改めて気付かされた。

 2019年4月22日 通勤電車にて読了
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2019年4月24日 【仕事】溜まり場開拓

2019-05-13 06:53:33 | 仕事
 会社の鉄道愛好会のアクティブメンバーは同年代の方が多く、さいきん仲が良い。せっかくの縁なので、溜まり場を確保しようと考えた。安く飲むため一升瓶をキープでき、酒肴の種類が多い店を探すのだ。もちろんメンバーが行きやすい場所にあることが肝要。相談の結果、横須賀線(湘南新宿ライン)と南武線の交差する武蔵小杉駅が良かろうという話になり、土地勘ある人間の案内で出かけた。

 うん、良いんじゃないかな。置く酒を日本酒にするか焼酎にするかで揉めたけど(笑)。ちなみに我が愛好会では日本酒派が優勢である(グスン)。

 あっさり決めてしまわず、あと1,2軒は回ってみようと思う。
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【本】梅棹忠夫著 「回想のモンゴル 改版」(中公文庫)

2019-05-10 06:00:00 | 本・映画・展覧会
 モンゴル訪問予習として、歴史とは違った切り口の本を借りてみた。

 著者自身による著作集の中からのピックアップであり、ピックアップにあたって短いコラムが附記されている。梅棹先生と言えば日本の文化人類学の大御所、その先生がこれほどモンゴルに傾倒していたとは。

 モンゴル探訪、再訪記に関しては地図および中国鉄道路線図にて位置関係を確認した。そうしていると、偉大な研究者の著作が何だか身近に感じられる。著者が再訪した頃6時間かかった北京~張家口(南)は、今でも在来線しかないようだがそれでも3時間ちょっとで到達する。もはや日帰り観光圏内に近い。

 意外かつ感心したのは、モンゴルで使われている種々の道具のスケッチ、敗戦時の引き揚げに際し苦労して持ち帰られた資料だが、絵心もある方だったのだと解る。こういう技術もなければ学者にはなれなかったのだろうか。

 北京からウランバートルへの国際列車(K23次)は、本書に記されたルート(京包線)を通るようだ。張家口南は通過だが、このエリアを通る時は少しでも本書を思い出したい。

 2019年4月19日 通勤電車にて読了
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(Live) DEZOLVE

2019-05-09 06:00:00 | 音楽、ギター、カラオケ
 [昨年5月]以来のライブ参戦、今回は4THアルバムのリリースツアーで、CDでもサポートに入っている本田雅人(ex.T-SQUARE)がライブでもゲスト参加。CDは2月に発売されていたのに買い忘れていた失態。会場でも売ってるけどサイン会は大行列となるため、amazonで買っておけっば良かったのだ。と言う訳で「予習なし」で、昨年と同じギタ友さんと2名で参加。

 入場のSEが荘厳すぎて笑う。もうスターウォーズか何か、一大絵巻物の予感。そしてポスター写真と同じ衣裳(新作CDのジャケットをイメージした色)で4人が登場。DEZOLVEってこういう細かい演出が凝っている。本人たちも凝り性なのだろうけど、きっと優秀なアドバイザーがいるのだろう。

 曲名紹介はあったのだけどメモ取らず、聴いた印象では「フュージョンからプログレになりつつあるな」と。かつてのPRISMがそうだった。テクニカルな凝り方をするとどんどん難しいリズム、難しいパート構成になってゆく。Aメロ、Bメロ、サビなんて構成は彼らには無い。そのうち「付いてけないワ」と離れるファンも出てくるだろう。

 その点で本田氏のプレイは、極めてメロディアスな側面を引き出してくれる。もともと巧くて表現力のあるメンバー揃いなので、サックスが加わることでフュージョンの気持ち良さを再認識、サックスを加えたメンバーでの超絶ユニゾンは真骨頂。フィニッシュするとどよめきに近い歓声が起きるのは、来場のリスナーの多くがメンバーには不釣合いなほど年配者ばかりであり、いわゆるフュージョン世代であることと一致する。

 2019年4月20日 目黒・Blues Alley Japanにて
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【本】武田晴人著 「仕事と日本人」(ちくま新書)

2019-05-08 06:00:00 | 本・映画・展覧会
 そもそも「労働」と言う言葉が日本で使われるようになったのはいつ頃からか…に始まる近代日本における労働の概念、労働時間、賃金などを解説してゆく。ワーカーと一次産業主として農家との差異も明らかにしてゆく。

 日本人は勤勉なのか、怠惰なのかについても触れられ、興味深い。なぜワーカホリックと呼ばれるほど働いたり、あるいは過労死するほど長時間労働したりするのか、その辺まで書かれてあり日本人もしくは日本人社会の特性についても知ることができた。

 人間、価値観を変えることは難しいので最低でも「昭和世代」が社会から消えない限り「残業は美徳」的な風潮が消えない気がするが、少子化やビジネスモデルの変化でそうした人権無視的な労働環境の改善バイアスが掛かることに期待したい。一方で「ゆとり世代」の特性なのかモンスターカスタマーが台頭し、サービス業の労働環境が劣悪化しつつあるように思え、今後が心配でもある。

 2019年4月18日 通勤電車にて読了
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2019年4月20日 【旅行】秩父プチトリップ

2019-05-07 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
 秩父鉄道の終着駅・三峰口駅構内に保存してある各種車両が5月から、一部は解体されるというショッキングなニュースを目にした(こちら)ので、休日の予定を変更して見に行くことにした。せっかくならと往復の列車選びも工夫した。そんなプチ鉄旅な一日。

(1)西武鉄道 新型特急電車001系「ラ・ビュー
 銀ピカボディに丸いアタマ、B-29爆撃機を連想すると言ったら悪趣味だろうか。デビューして間もないこともありホームで乗車を待つ人々もワクワク顔。インパクトあるのは前頭部だけではなく、巨大な側窓、ソファ状のシート(ちゃんとリクライニングも回転もする)と乗車時間1時間半程度の列車にしては物凄い気合いの入れ方だと思った。好き嫌いは別に、この姿勢は評価すべき。走行中も沿線からの視線が痛いほどだった。終点・一つ手前、横瀬で下車し、反対側で待機中の秩父鉄道直通電車に乗り換え。西武~秩父連絡線を初体験。

(2)秩父鉄道 急行「秩父路」
 御花畑で下車し三峰口へ向おうとしたが、各停をやり過ごして後続の急行電車で行くことにした。スタンプラリーと、期間限定発売の芝桜型記念急行券と、元東急の通勤電車でない2ドア車6000系乗車のため。元特急「レッドアロー」の座席をボックス型に配置した内装で、空いていた車内で足を投げ出しのんびり。

(3)秩父鉄道 車両公園(写真)
 今日の主目的だが時すでに遅し。貨車4両は間近に見られたが、電車および電気機関車は手前に規制ロープが張られて近寄れず。最も近い電車(クハニ29)だけは外観を見られたが屋根はめくれ、窓ガラスは割れ、窓枠は歪み…大正時代の電車の台枠を広げ新造車体を載せ電機部品を更新したユニークな経歴を持つ電車だが、レストアするなら数千万円はかかるだろう。屋根はかけられないにしろ、せめてシートで保護するとかできなかったのかと思う。貨車は「ワキ」より背の低い「テキ」と、ボギー台車な緩急車「ヨ」に希少価値があり、秩父で維持できないなら貨物鉄道博物館で保存できないものか。

(4)両神温泉薬師の湯
 インターバルは温泉。三峰口駅から小鹿野(おがの)町営バスで行く。他にも候補はあったが、バスの時間と訪問歴のなかったことが決めて。少しぬるめなので長風呂、上がってクッションの効いたベンチでごろ寝。隣接の道の駅で昼食。素晴らしき快晴の休日なり。

(5)秩父鉄道 SL列車「パレオエクスプレス
 C58 363が12系を牽引する「東京から一番近いSL列車」、実は初乗車。指定券を買っておいたがガラガラで出発。途中の一部区間だけバスツアーの客が乗って賑やか。12系もスハフは昭和53年製、だがオハは昭和45年製の初期車で来年には50歳!外板はかなりくたびれてきており、今後どうなるのか。ワゴン3台も車内販売が乗ってアレコレ売っており、思わず売上貢献してしまった。

(6)秩父鉄道 沿線キャラクター「わくわくスタンプラリー2019
 最初に御花畑で下車してポスターに気付き、ノルマの3駅なら今日いけると判って参加。御花畑そして歩いて秩父へ移動、SL列車を降りた熊谷で3つ目。コースター1枚だが嬉しい。秩父鉄道は一般車両にも多彩なラッピング、駅に観光案内資料も多く、やる気が伺えた。

 熊谷からJRのグリーン車で都内に戻り、予約していたライブにはちょうど良い時間に到着した。クルマで行くと果てしなく遠い秩父も列車だとさほどでもない。車窓が魅力的な秩父鉄道では興味あるウォーキングイベントを開催していることも知り、近いうちに再訪しようと思う。
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