「人間が環境を変えて生態系を攪乱しても、必ずそれによって勢力を拡大する生物がいるのである。」(本書P.105)
ちょっと評価が難しい本。特定生物の絶滅の危機を理由に環境保全や破壊防止を訴える人たちが読めば「私たちの活動が無意味だと言うのか!」と目を吊り上げそうだし、では逆の立場の人たちに「お墨付き」を出しているかと言えばそうでもない。
1つの種が減って生態系のバランスが崩れれば、きっとそれに代わる別の種が出てくると言う理屈の解説は理解できる。その生態系の総量は変わらないのか?については書かれていない。そして著者は「だからと言って、絶滅危惧種が消失して良いと言うつもりはない」と書く。では何が言いたいんだ。急激な変化はNGで、緩やかな変化はOKだと言っているようにもとれるが、そのスパンて。種の興亡なんて、普通に考えれば万年単位のはず。当然、我々がどう足掻こうが結果は判らない。
全ての発表に「結論を出せ」と求めるのはンセンスなのかもしれないが、読んでもスッキリしなかった。
2021年7月19日 自宅にて読了
ちょっと評価が難しい本。特定生物の絶滅の危機を理由に環境保全や破壊防止を訴える人たちが読めば「私たちの活動が無意味だと言うのか!」と目を吊り上げそうだし、では逆の立場の人たちに「お墨付き」を出しているかと言えばそうでもない。
1つの種が減って生態系のバランスが崩れれば、きっとそれに代わる別の種が出てくると言う理屈の解説は理解できる。その生態系の総量は変わらないのか?については書かれていない。そして著者は「だからと言って、絶滅危惧種が消失して良いと言うつもりはない」と書く。では何が言いたいんだ。急激な変化はNGで、緩やかな変化はOKだと言っているようにもとれるが、そのスパンて。種の興亡なんて、普通に考えれば万年単位のはず。当然、我々がどう足掻こうが結果は判らない。
全ての発表に「結論を出せ」と求めるのはンセンスなのかもしれないが、読んでもスッキリしなかった。
2021年7月19日 自宅にて読了