【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

ニュージーランド(2/5)、キャッスルヒル編

2011年01月15日 21時35分49秒 | クライミング(海外)

【ニュージーランド・クライミング】(キャッスルヒル・ボルダリング編)


●1/2(日曜)曇りのち雨、のち晴れ
今日は観光&移動。
2ヶ所チェックしておいた観光ポイントがある。
ひとつは、ププ・スプリング
もう一つは、グローブ
どちらも、takakaから車で15分くらいの距離。
両者とも感じのいい周遊コースがあって、気持ちよく歩ける。
印象として、シンプルな観光地。
なぜなら、派手な看板も、お土産もないから。
日本だと、ププ煎餅やグローブ饅頭を売ってるだろう。
後に記述するアーサーズパスにも、絵葉書しか置いてなかったし。
シンプルな国・ニュージーランド、である。

(↑これがグローブ)

(↑こちらププ・スプリング、文字どおり泉水が湧き出ている、透明度抜群)

さて、観光も終わって、いよいよ出発。
ルートは次のとおりで、最短を目指した。

Takaka-Motueka-Kawatiri-Murchison-Inangahua Junction-Reefton-
Greymouth-Kumara Junction-Arthur's Pass-Springfield

運転は往きと同様、交代で行った。
それにしても、ニュージーランドでの運転はやたら眠くなる。
交差点がない、信号がない、同じ景色ばかり、羊しかいない。
日本だと、電信柱に産婦人科の広告があったり、バイ○グラ、とか書いてあって退屈しない。
ニュージーランドの道路には広告宣伝の類がない。
観光地同様、質素というか、過剰さがない。
悪く言えば、愛想がない。
その分自然が豊かなんだけど。
でも、最初に戻るけど、運転していて眠くなる。
ハジメちゃん曰く、「自然が豊かゆうのも飽きるな」、と。
なんとバチ当たりな!ニュージーランドに来てそんな事を言う奴はおらんぞ!
さすがに私も、そこまでよう言わん。
さらにハジメちゃん、ダメ押しのセリフ・・・「羊、も~いらん!」、と。(困った奴である)

さて、今回移動の白眉は、Arthur's Pass。
国立公園内を走ることになり、絶景が続き、どこを切り取っても絵葉書の世界。
ところで、ここ3年ハジメちゃんに相手をしてもらって海外に行っている。
中国・桂林では、水墨画の世界をイカダで川下り。
ベトナムでは世界遺産ハロン湾のクルージング。
そして今回、Arthur's Pass国立公園絶景ドライブ。
でも、情感豊かな気分にならない・・・なぜなら相手ハジメちゃんだから。
まぁ、世の中そんなもんである。
(これを読んでる皆さんは、ぜひ彼女とカップルで行ってみて下さい、感動の旅を確約しましょう!)

(↑広大なArthur's Pass国立公園を走っていて左手に見えた景色、小さな粒は羊たち)

そうこう言ってるうちに、18時過ぎ頃、Springfield到着。
Takaka10:00am過ぎ出発なので約8時間かかったことになる。
今日からの宿泊施設『スマイリー』さんである。
知る人ぞ知る、日本人ボルダラーの間でも超有名。
そして、Takaka同様、こちらの奥さんも日本人。
受付で声をかけると、(外人の)ご主人が出てこられた。
「え~、Hello,I have a reservation. My name is・・・ 云々」
・・・と英語のやりとりをする。(奥さん留守だから)
「今晩食事お願いできますか?」
「食事の予約してますか?」
「してません、今言ったばかりです」
「じゃあ材料がないから・・・・」と言いながら奥さんに連絡を取ってくれた。
しばらくして、「食事大丈夫です」とご主人。
「ありがとうございます」、と私。
部屋を案内してもらい、荷物を置く。
夜7時だけど、白夜で明るいのでキャッスルヒルを見たくなった。
「今から登りに行きますけど、食事大丈夫ですか」、と私。
「10時頃、部屋に置いておきます」、とご主人。
「えっ?」
「どうぞごゆっくり」、と日本語で話す旦那。
(なんや、日本語しゃべれるやんけ!ムリして英語しゃべってんのに!)
何とも、人をくったというか、とぼけた方である。(マイッタ)

(これがスマイリーさんの看板入口、我々の借りた車が右に見えている)

この後、荷物を部屋に置き、キャッスルヒルへ向かうこと30分。
駐車場に車をおいて、散策開始。
う~ん、良い感じ。
そこいらじゅう岩だらけ、ボルダーがいっぱい。
色々歩き回って堪能・・・宿に帰ったら10時過ぎ。
シャワーを浴びて、食事を摂る。(これが超美味い!)
あ~、疲れた、11時半就寝。

(↑これが借りたツインルーム、かなりゆったりしている)

●1/3(月曜)晴れ
今日から後半戦始まり、キャスルヒルでボルダリング!
ザックを背負い、ボルダーマットを持って、ボルダラー気分。
さらに紫外線対策として、サングラスに帽子。
「どう?ボルダラーに見える?」、と私。
「あやしい東洋人にしか見えんな」、とハジメちゃん。
せっかく気分を盛り上げてるのに・・・ガックリ。
さて、キャッスルヒルには、いくつも大きなエリアがあるが、有名なのは2ヶ所・・・Spittle Hill, Quantum Field。
今日はSpittle Hillを中心に登ることにする。

まず、V1からスタート。
Jericho(V1)---A long lovely layback、と説明がある、三ツ星課題。(OS)
次に、無名課題(V1)---Fantastic exposed arete、と説明がある、三ツ星課題。(OS)
・・・う~ん、気分が良いぞ!さい先の良いスタート。

こうして、ルートクライマーからボルダラーに変身した私である。
次に向かったのが、Old School(V2)、ここでハマッた。
まず、どこにあるのか分からない。
外人に教えてもらって、やっと見つけた。
ところが、荷物を取りにちょっと離れると、「ここは、どこ?」になる。
あまりに岩が多すぎて、迷ってしまうのだ。
(恥ずかしながら、1時間くらいリングワンデリングした)
へとへとになって、ようやく元の場所に戻る。
「宿に帰ったか、思とったわ」、とハジメちゃん。
(そんな訳ないやろ!)
さて、課題『Old School』(V2)だけど、トライするけど、さっぱりダメ。
説明によると、A popular offwidth. crack, which is easier than it looks. とある。
これが大ウソ。どこが簡単やねん!(後で別なトポを見ると、V4となってるし)
最初カメラを構えていたハジメちゃんも、危なっかしいムーブをする私のスポットに入った。
(でも、後ろで私のムーブを見て、必死になって笑いをこらえている)
結局3回トライするが、さっぱり体が上がらない。
写真を見せると、こんな感じ。(↓)

あ~あ、もうトライ中止!
やってらんね~、って感じ。
身も心もへとへとになる。

次に向かったのが、有名課題『Beautiful Edges』(V4)
これは、日本にいるときから狙っていた。
ネーミングどおり、非常に美しい課題。
でも、さすがにV4、簡単に登らせてくれない。
・・・というか、1歩も足が浮かない。
スタンスつるつるで黒光りしてるし。
さきほどのオフィズスで体も弱っているし。
気を取りなおして「よし、行くぞ!」。
ところが1歩目、足が滑って膝をおもいっきり打つ。
「ううう、痛ぅ~」
またまた後ろでハジメちゃん笑ってるし。
ボルダラーへの道は厳しい。
あまりに膝が痛いので、しばらく休憩しよう。

こうして休憩していると、救世主が現れた。
「こんにちは~、日本の方ですか?」、と。
taichiroさんである。(ニュージーランド在住)
彼女と2人連れなのに、我々むさ苦しいオヤジ2人に声を掛けてくれたのだ。
「今膝を打って、休んでるんですよ、ちょっと見本を見せて下さい」、と(あつかましい)私。
「いいですよ、最近トライしてないんですが」、とtaichiroさん。
そう言って、簡単に登って見せてくれた。
う~ん、簡単やんか。
ところが、真似をするが出来ない。
(それが出来たら苦労しない、って・・・それがボルダーである)
次に、ハジメちゃんがトライした。
それが、いきなりランジで出だし解決、最終ホールドまで行って、最後のランジをせず降りてくる。
なんでやねん!あと1手やったのに。
「最後のランジする元気ない」、と。(う~ん、余裕に見えたけど)
でもこれで、俄然気力が湧いた。
結局、数回のトライでRP。(今日は大満足、って気分)

この後も、いろいろ課題を教えてもらって遊ぶ。(あ~、おもしろかった!)
「あの~、明日も一緒に登っていいですか?」、と私。
「いいですよ」
「Quantum Fieldどうでしょう?」
「いいですよ、明日はクライストチャーチからも日本人が来て、賑やかになりますよ」
「それはいいですね」
こうして、キャッスルヒル1日目終了。
例によって、暗くなるまで登ってしまった。
帰宅したら22時前、シャワーを浴びて、食堂へ向かう。
すると、今日も日本人の味を知り尽くした奥さんの手料理が待っていた。
あぁ、これこそ極楽でしょう。

ところで毎年海外に行ってるけど、いつも終盤戦近づくと、ハジメちゃん食事ごね始める。
「ざるそば食わせ」、と。
今回食事に関して、ハジメちゃんのクレームは無かった。(かなり満足してる様子)
私もそんな様子のハジメちゃんにホッとする。
食堂で奥さんと雑談をしながら食事をしていると、急にハジメちゃんが質問する。
「ご主人とのなれそめは?」、とハジメちゃん。
うっ、もうちょっとで喉が詰まるとこだった。
いきなり核心を突く質問・・・私には到底出来ないワザである。
(私は婉曲表現多用人間、ストレートな表現は避けている)
ホント毎回、いろんな意味で驚かされる。
これにて、キャッスルヒル初日終了。

(↑これがキャッスルヒルだ!ひとつひとつの米粒が巨大ボルダー)

●1/4(火曜)曇り時々晴れ
今日はキャッスルヒル2日目にして最終日。
3時頃には終了して空港に向かわねばならない。
朝9時、キャッスルヒル駐車場でtaichiroさん、彼女のkimyさんと合流。
本日のエリアはQuantum Field。(こちらの方が大きい感じ)
印象に残ってる課題は次の3つ。

Orifice Fish(V3)・・・けっこうハイボルダー、1撃。
Lung Dyno(V4)・・・何度もトライするが、ランジが決まらず、残念。
Ode to Joy(V1)

特に、最後の『Ode to Joy』はV1だけど、グレードに関係なく、印象に残った。
なぜなら、高さ10mだから・・・。
推薦課題にリストアップされてたので、taichiroさんが案内してくれた。
見てびっくり、なんじゃこりゃ。
あまりに危険すぎる、しかもトポに髑髏マーク入ってるし。
万一登っていて「おっと」となったらオシマイ。
足を滑らせたり、乗っ越し失敗したら・・・。(最低で骨折、最高で成仏)
ペインズフォードでも最後そうだったように、選択を迫られた。(今回は危険に縁があるようだ)
でも、だんだん気合いが入ってきた。
結局無事登れてバンザイ。(ホッとした)
こうして2日目終了。
あとは、空港に向かうだけ。

途中スマイリーさんに立ち寄り、きちんとパッキングしなおし。
シャワーも浴びさせてもらって、感謝感謝!
裏にある牧場のアルパカにも挨拶をして、さらばニュージー。
空港に到着後、レンタカー返却。
カウンターで搭乗手続き。
航空機内、ひたすら我慢大会、関空到着、翌日早朝7:30am。
関空ロビーで、ほっと一息。
「さいなら~」、と私。
「またな」、とハジメちゃん。
こうしてニュージーランド・クライミングツアーは幕を閉じた。

(アルパカを追いかける筆者)

ニュージーランド(1/5)、ペインズフォード編

2011年01月10日 12時29分57秒 | クライミング(海外)

【ニュージーランド・クライミング】(ペインズフォード・ロープクライミング編)
ニュージーランドに行ってきた。
メンバーは例によって、私とハジメちゃんの2人。
さて、今回も珍道中になるのか?

●12/29(水曜)晴れ
14:30関空出発。
フライトはひたすら苦痛&苦行。
(エコノミークラスはつらい、ビジネスクラスに乗る日が来るのだろうか?)


●12/30(木曜)晴れ
オークランド乗り継ぎ、クライストチャーチ到着9:10am。
アメリカだとテロを警戒して電子機器等のチェックが厳しいが、
ニュージーランドは植物や土の付着チェックが厳しい。
入国カードにも、『土が付着したアウトドアスポーツ用品、ハイキング用シューズ、テント』の欄がある。
だから、入国の際、靴の裏とかチェックされるし、テントとか持ってないか、と聞かれる。
(もし「ザックを開けろ」、と言われた場合に備えて、クライミングシューズを一番上に入れておいた)
でも、朝低血圧で気合いが入らないのか、担当官チェックは適当だった。(ヨカッタ)
・・・ロープバック、かなり泥が付いて汚れていたから。(世界中の土が付着している・・・少なくともベトナムと中国の土はついている)

(↑利用したのはニュージーランド航空・・・これが一番便利)

さて、空港にあるハーツレンタカーのカウンターに向かう。
レンタカーは、日本で予約しておいた。
外国で車を借りる際、必要な手続きは決まっている。
①予約確認書(クーポンあるいはバウチャー)
②国際免許証
③日本の免許証
④クレジットカード(これで保証金を取られる)
問題なく手続き完了。
今度は、私が担当者に確認する。
「petrolは何を入れたらよいか?unleadedか?」、と私。
「そうだ、unleadedだ。ガソリンはレギュラーを入れてくれ」、レンタカー担当者。
私がニュージーランド人に合わせてガソリンをpetrolと表現したのに、ガソリンと言い直してくれた。(親切)
さらに私のグリーン色の鞄を指さして、「この色のガソリンがレギュラーだ」、と。
・・・ガソリンスタンド(Petrol Station)では、ディーゼル、ハイオク、レギュラーが色分けされている。
「我々は2人交代で運転するので登録したい」、と私。
「分かった、彼の免許証を見せて、ここに署名してくれ」、と担当者。
・・・この手続き非常に重要である。(日本から私1人分しか手続きできなかった、現地でやってくれ、と)
これをしないと、もし交代で運転して、ハジメちゃんが事故を起こした場合、保険が利かないから。
2人に対して保険適用されるよう手続きする必要がある。
「喫煙はOKか?」、と私。(この質問は絶対に聞いてくれ、とハジメちゃんより要望あり)
「ダメだ、禁煙でお願いします」、と担当者。(がっかりするハジメちゃん)
「地図はありますか?」、と私。
「用意しましょう」、と担当者。
最後に、「これで保険は大丈夫か?」、と念を押す。
「大丈夫だ、また5日後に合いましょう」、と担当者がキーを渡してくれた。
これで、レンタカー手続き完了!
ハーツレンタカーの駐車場エリアの行き方を聞いて、車を見つける。
さぁ、ペインズフォードに向け出発!

本日の行程、距離500km以上、約8時間で峠もいくつか越える。
昨日からほとんど飛行機徹夜状態なので、目も意識も弱っていて心配。
・・・とりあえず順番私から。
車はミッション・コンパクトカー。(これが一番安い)
クラッチを踏んでファースト発進。
右ハンドル左車線で違和感はない。
ただし標識全て横文字・・・これは違和感あり。
郊外に出ると、快適にとばす。
周りは広々として、羊しかいないし。
疲れがでたのか、ハジメちゃん助手席で眠りだす。
あぁ、私も眠りたい。
1時間半ほど頑張ったが、眠い眠い。
約12時間のフライト疲れが出て、目がしょぼしょぼする。
「眠たいから代わってくれ」、と私。
「おぉ、分かった」、とハジメちゃん。
1時間くらい経って、ハジメちゃんが私を起こす。
「たきやん、ちょっと起きてくれ、なんやクライストチャーチに戻ってるで」
「えっ、そんなハズないやろ!?」
しかし、標識を見るとクライストチャーチ23kmとある。
「あちゃー、なんでや、リングワンデリングや」(ここは雪山か?!ホワイトアウトか?!)
どこかで間違ったようだ。とりあえずUターン。
こんどこそ、北を目指す。(どっと疲れたぞ)

(↑途中で海に出た、アザラシもいる)

今日の行程は次のとおり。
Ch-ch-Kaikoura-Blenheim-Picton-Nelson-Takaka
まだ、Kaikouraにさえ着いていないし。
心配するといけないので、遅れる旨、予約している宿泊施設に携帯からtelいれておく。
・・・とまぁ、色々苦労の末、takaka到着したのは12時間後、22:00であった。
宿の名前はNirvana Lodge。(『資料編』で、後ほど詳細記述)
チェックインの手続きをして、3日分宿泊費前払い。
施設利用の説明を受け、部屋に案内してもらい、荷物を置く。
「シャワーでも浴びて、寝よか」、と私。
「今日は疲れたな」、とハジメちゃん。
こうして、初日終了したのであった。

(↑我々の宿泊した
Nirvana Lodge・・・奥さん日本人・関西の方、てきぱきして親切)

●12/31(金曜)晴れ
なぜか、5時半くらいに目が覚める。
日本との時差は普段3時間だけど、サマータイムで夏は4時間タイムラグ。
東南アジアだと2時間くらいなので、即なじむんだけど、4時間時差は微妙にきつい。
(結局、ずっと悩まされ続けた)
今回の日程計画表は下記のとおり。

12/29 関空出発
12/30 9:10 Ch-ch→Paynes Ford-Takaka
12/31 Paynes Ford(クライミング)
1/01 Paynes Ford(クライミング)
1/02 Paynes Ford→Springfield(移動しながら観光)
1/03 Castle Hill(クライミング)
1/04 Castle Hill(クライミング)Springfield→空港
1/05 7:30 関空早朝着

今日は3日目、『クライミング初日』、である。
頑張るぞー!
せっかく早起きしたので、岩場を見に行くことにする。
「ちょっと岩見てくるで」、と私。
「オレは、もうちょっと寝とく」、とハジメちゃん。
takakaの街から岩場のあるPaynes Fordまで車で5分。
ハングドックキャンプ場の近くに駐車する。
朝早いけど、起きたばかりの受付兄ちゃんからトポ購入。
(Paynes FordとCastle Hillの2冊)
その足で、岩場に向かう。
トポと照合しながら9時半くらいまで徘徊する。
印象に残ったのは有名ルート『Rawhide』
目標ルートのひとつとして、日本にいる時からチェックしていた。
でも、実際ルートを見て驚いた。
圧倒的なルーフなのは解っていたが、1ピン目が遠い・・・数メートル上にある。
失敗したら、最低で骨折する。(最高は成仏)
う~ん、トライ中止するか、三ツ星★★★なのに残念・・・。

宿に戻ったら、急に眠くなった。
横になって、次に起きたら11時であった。
「あ~、昼前やんか、出発遅くなった、スマン!」、と私。
「俺は別にええけどな」、とハジメちゃん。
遅くなった朝飯を食べて出発。
今日はGlobe Wallを中心に登る。
印象として、全体に辛い、ムズい。
(ここはビュークスか、ナカガイジムか!、って感じ)
ホールドは小さい、遠い、甘いの三拍子。(1ピン目遠いし)
『24』になると、終了点到着だけでもしんどい。(24=11c/d)
8本ほどトライして、1撃は11前半まで。
(あ~あ、練習励んだ成果がこれか)
まぁ、しかたない・・・これが実力。
晩9時過ぎまで登って、帰ったら10:00pm。
(白夜で9時過ぎまで明るい)

さて、今日は大晦日。(だからと言って、特別なことをする訳でない)
「メシでも食いに行くか」、とハジメちゃん。
「店開いてるかな」、と私。
「どっか開いてるやろ」
ところが全滅・・・かろうじて開いてるのが『フィッシュ&チップス』の店。
「ここにするか?」
とりあえず注文すると、量が多い。
「こんなに食べられへん」
「辛いし、塩かけすぎ」
「病気なるで」
ハジメちゃん半分くらい残した。
(えらく貶したけど、普段マクドナルドで食べ慣れてる方なら感激するかも)
こうしてクライミング初日終了。

(↑ペインズフォードの岩場のアプローチ・・・小さく歩いているのはハジメちゃん)

●1/1(土曜)晴れ
今日は元旦・・・でも初詣じゃなく、岩場に行く。
今日のメインの岩場は
Wall of ThugsFish Wall
特に目標としたのは、『1080 and the Letter G』。
これはLittle Lost Wall右端のガレ場を1ピッチ登ったところがビレイポイント。
なかり高い位置にあり、眺望良好。
ルートは圧倒的なルーフ、どっかぶり。
『1080 and the Letter G』はグレード23だけど、この隣が『Typhoon Tongue』22。
先に『Typhoon Tongue』をトライしてMOS。
ちょっと休憩して『1080 and the Letter G』をMOS。
本日の目標を登れて嬉しい。

さて、この後
Fish Wallに移動して登るがハマりまくり、さっぱりダメ。
こちらは薄かぶりの壁。
スラブやフェースになると、とたんに難しくなる。
例の『遠い、小さい、甘い』の連続パンチでドランク状態。
今日は6本ほどトライして、7:30pmくらいになったので、「これで終わろか」、と。
明日はキャッスルヒルに移動、今日でペインズフォード・ロープクライミングは終了。
でもまだ、白夜で外は明るい。
ちょっと登り足りない気分、そして心に引っ掛かるものがある。
初日偵察して、1ピン目見ただけで、怖れをなしたルートを再度見てみたい。
「ちょっと離れてるけど、『Rawhide』を見に行ってええか?」、と私。
「ああ、ええで」、とハジメちゃん。
20分ほど移動して、『Rawhide』に到着。
圧倒的なルーフで、1ピン目が地上数メートル上のリップ30cm上にある。
(失敗したら間違いなく病院やろな・・・)
しばし考える。
でも、何となくロープを出して、準備を始める。
フェースは辛いけど、どっかぶりルートはグレードどおりのハズ、と勝算を意識する。
グレードは22=11a/bである。
「もし落ちても頭だけカバーしてや」、と私。
よし、だんだん気合いが入ってきた。
こうして(大げさに書いたが)無事MOS、大変嬉しい。
これにて、ペインズフォードでのクライミング終了。

結局宿泊施設に帰ったら10:30pmであった。
「遅いから心配してましたよ」、とスタッフの方。
実は今日の昼、この方に『クライミング講習』を行った。
我々が宿泊している施設で働いている日本人の方である。
その方が「クライミングを体験したい」、と頼んできたのだ。
私は(様々な思いが交錯して)躊躇し黙っていると、ハジメちゃんが「ええで」、と了解する。
(さすがハジメちゃん、懐が深い)
ハジメちゃんがOKなら、私も了解である。
その代わり・・・と、交換条件を出す。(ここが私のセコいところ)
「教えるから、晩飯を作ってくれ」、と私。
「いいですよ」と快諾。
これで、取引成立である。
おかげで、今晩は御飯と肉じゃが。(うまかった)
明日は観光と移動。
さて、寝るとするか。
(つづく・・・次回は『移動の巻』から)


韓国・仁寿峰

2010年10月19日 22時32分46秒 | クライミング(海外)
韓国・インスボンでクライミング!
・・・と言っても、私ではない。
メンバーは、親方、iwaiさん、tanakaさん、あくびちゃん、以上4名。
あくびちゃんが詳細記事を書いているので、了解を得て下記にリンクする。
参考にして。

  • イウンナラ 番外編
  • イウンナラ day5
  • イウンナラ day4 
  • イウンナラ day3
  • イウンナラ day2 
  • イウンナラ day1

    *『番外編』は会計報告にもなってるので、特に参考になる。
    (それにしても、今年海外2回目・・・うらやましい)

  • 2009正月中国・桂林(陽朔)クライミング紀行写真

    2010年08月23日 21時49分22秒 | クライミング(海外)
    ぼちぼちと、旧い写真を整理している。
    このブログ機能として、『スライドショー』出来るので便利。
    2009年正月、中国・桂林(陽朔)、厳選写真24枚を画像フォルダーに登録した。
    よかったら見てみて。(この時もメンバー二人なので、登っている写真無し)
    フルスクリーンは、砂時計右横の『画面拡張』アイコン、クリックして。



    【参考リンク】
    中国訪問【レポート中国 yangshuo

    2010正月ベトナム・カットバ島クライミング紀行写真

    2010年08月14日 10時46分20秒 | クライミング(海外)
    2010正月ベトナム・カットバ島クライミング写真をスライドショーに登録した。
    全部で51枚、2人で行っているので、登っている写真は無い。
    風景写真か食事写真ばかり。(風景写真は世界遺産・ハロン湾なので絵になるけど)
    さて、フルスクリーンで見る方法は、白馬写真で説明したけど、goo右下『画面拡張アイコン』をクリック。スライド速度は右下の砂時計のアイコンで調節、中止するには、キーボードEscを押す。


    【参考リンク】
    ベトナム訪問【ベトナム・カットバ島

    海外事情いろいろ

    2010年07月30日 22時26分55秒 | クライミング(海外)
    更新しなくて、スマン!
    仕事忙しくて・・・。
    たまに早く帰宅しても、疲れて(本も読まず)ぐっすり、です。

    さて、先週から遠藤由加さんがアメリカ・ライフルを訪問している。
    現在も滞在中で、現地からリアルタイムでブログが更新されている。
    (便利な世の中だ・・・それにしても、これほど筆まめだったのか?!)

    ところで、私も2008年盆休み利用して、ライフル訪問したことがある。(超短期間だけど)
    だから、ブログで触れているルート名を、手持ちのトポと突き合わせしながら読んでいる。
    ライフルのどのエリアのどのルートなのか?、とか・・・気になる。
    もしかしたら、再度訪問するかもしれないし。

    私が今まで(クライミングで)訪問した国は次のとおり。

    フランス
    ドイツ
    イタリア
    スイス
    タイ
    中国
    ベトナム
    オーストラリア
    アメリカ
    (スイスはハイキングついでに、ほんの少し登っただけ)

    ライフルは、今まで訪問した海外エリアと比べても、屈指の面白さ。
    渓谷の両側に壁がずっと続いている。
    エリア数が多い。
    そのひとつひとつのエリアがでかくて、高さもあり、ルート数多く、質も高い。
    ルーフ、前傾、フェースと壁もいろいろ。
    見た目ぱっとしない感じでも、取り付けば変化に富んだホールドとムーブが楽しめる。

    但し、不満、問題もある。
    人気ルートはチョークだらけで、誰も降りるとき掃除しない。
    だから、ホールドが滑って保持しにくい場合あり。(ブラシ持ってない?)
    トップロープでワケ分かってない初心者が、あちこち触ってチョークべとべと。
    オンサイトトライで、そのダマしチョークの痕跡に惑わされる。
    ホールドは一部百万人ホールドのツルツル状態のモノあり。(慣れないと、最初怖い)
    エリアが渓谷の右と左で、午前と午後エリアにはっきり分かれてしまう。
    私は夕方調子よくなるので、午前エリアでの勝負はつらい。(これは個人的趣味)
    あと、一部エリアで、(最初から)鉄のチェーンにカラビナ設置ルートがある。
    私は自分のヌンチャクをセットしたい。

    次は、クライミング以外の点について。
    食事がイマイチ。
    やはり、ヨーロッパの方が美味い。(日本は別にして)
    アジアも、アメリカより遥かに旨い。(タイは除く・・・私の胃腸と相性悪し)
    アメリカの食事は、量が多くて大味で濃い。
    私の好みは、薄味のあっさり系
    好きな食べ物はレンコン、ゴボウ、黒豆、ひじき、豆腐・・・湯葉も好き。
    だから、アメリカとは相性悪し。(どこの国とも合わない?)
    そもそも『薄味』という概念があるのだろうか?
    故に、フランス料理は趣味にあらず。(ピザは旨いけど・・・でも南部イタリア・ピザの方が好き)
    ドイツとスイスは似ていて、田舎料理風で好き。
    (ジャガイモ、肉、チーズのシンプル・コンピネーション)
    確かラクレット、って料理があって、スイス(ツェルマット)で食べた。
    とてもシンプルだけど、美味しかったのを思い出す。
    フランス料理の悪口を書いたけど、エスカルゴ(でんでん虫)は、意外と旨かった。(シャモニーのレストランで食べた)でも、フランスのケーキはイマイチ・・・甘すぎる。
    その点、ドイツのケーキは素朴で美味い。
    但し、フランスはパンが美味い・・・バゲットもクロワッサンも、超美味い。日本のフランスパンはバッタモン(さらに褒めると、スーパーで普通に売っているプリンやカマンベールが美味しい)
    ドイツのパンは、ヒマワリのタネが入ってたりして、フランスとは異なる味わい。硬くて重くて、こんなの頭に落ちてきたら重傷やんけ!、って感じ。(でも、美味しい!)
    イタリアのパンは不味い。あちこちで試したけど、イマイチ。
    その代わり、スパゲッティ、ピザ、ジェラートは最高、ドロミテ・コルティナの街で食べたプリンも美味だった。(イタリアねーちゃんも美人、仏、独はイマイチ)
    オーストラリアは、イギリス植民地だっただけに、基本的に食事マズイ。(但し、手間のかかるフルーツケーキは美味)もし、クライミング抜きで食事のみで海外に行くなら、香港が良かった。なぜなら、お粥専門店と飲茶があるから。(お粥の種類豊富さに驚く)

    話がどんどん逸れてきた。
    アメリカとライフルの話に戻す。
    ヨーロッパと比べて、家や街のたたずまいは味気ない。
    これは歴史の違いで、どうしようもない。(ボストンとか行けば、どうだろう?)
    でも、自然の風景は、いい感じ。
    日数がたっぷりあったら、ロッキーの散策もしたなぁ。
    以上、本日これまで。

    【参考リンク】
    遠藤由加さんのブログ
    Blog・飯よりも岩!
    (7月30日付ブログ写真、『M女王お怒りの指』には笑った)

    【参考リンク】
    筆者の2008年ライフルレポート
    →アメリカ訪問【報告ライフルUSA】

    【世界のジョーク】
    「世界の日本人ジョーク集」(中公新書ラクレ)、ってのがある。
    ●幸福論(P149)
    「人生における最高の生活とは?」
    「アメリカで給料をもらい、イギリスの住宅に住み、中国人のコックを雇い、日本人を妻にすることさ」
    「では、最低の生活とは?」
    「中国で給料をもらい、日本の住宅に住み、イギリス人のコックを雇い、アメリカ人を妻にすることさ」
    ●まずい料理(P158)
    世界の三大失敗料理とは?
    三位・・・香辛料を入れ忘れたインドのカレー
    二位・・・ワサビを入れ忘れた日本のスシ
    一位・・・イギリス料理

    【筆者のコメント】
    イギリス料理の不味さは、世界でも定評?
    故に、その植民地も不味い、って事になる。
    オーストラリアなんかが、その典型例。
    レストランで酒も置いてなかったりするのも困る。(ピューリタン系だから?)
    でも、先に書いたようにフルーツケーキは美味い。

    (↑典型的なフルーツケーキ、日本だと高価。でも海外だと、巨大で安い)

    *今回のような、食べ物とか海外事情なんかを書き出すと、文章止まらない。
    色んな事を思い出してくる。
    そのうち、気が向いたら、また書くかも。

    GWニュージーランド情報追加&再録

    2010年05月17日 21時18分21秒 | クライミング(海外)

    5/10、GWニュージーランドについて、あくびちゃんのブログ(『あくび的日々』)をリンクした。
    day1~day5を掲載したが、さらに追加されたので、再度リンクしておく。

    今回追加分は、実務部分が書かれているので有益。
    「私も行こうか!」、って際に参考になる。
    特に、宿泊施設、入国審査、レンタカー情報が助かる。
    参考にして。

    【今回追加分】
    Kia Ora day6
    Kia Ora day7

    【前回リンク再録】
    Kia Ora day1
    Kia Ora day2
    Kia Ora day3
    Kia Ora day4
    Kia Ora day5

    しんちゃんのブログ。
    激攀日記!!

    http://moon.ap.teacup.com/powerjunky/

    (写真が多く楽しい、見ていると行きたくなる)


    ベトナム、クライミング カットバ島(1/4)

    2010年02月14日 19時42分54秒 | クライミング(海外)
    2010年1月11日

    今年の正月はベトナムに行ってきた。
    毎年、年に1回海外に行っているが、今回は危ぶまれた。
    私の相手をしてくれるクライマーがいないから。
    旧いクライミング仲間は、リタイアか余裕がないか都合がつかない。
    ハジメちゃんは体調悪そうだし。
    あぁ、困った困った。
    「香港に独りでハイキングに行こうかなぁ」、と考えていたら、
    「ビレイだけでも行ったるで」、とハジメちゃん。
    ありがたいお言葉に、感謝感激。
    そんな訳で、今年も海外に行くことにした。

    では、レポートを読んで下さい。

    →ベトナム・カットバ島報告


    ベトナム、クライミング カットバ島(2/4)

    2010年02月14日 19時37分38秒 | クライミング(海外)
    2010年1月16日

    先週は、ベトナム報告を書いた。
    いかがでしたか?
    「読んだよ」、と言ってくれる方が居ないので、
    「面白かった?」、と聞けないのが残念。
    情報と同時に、楽しさも伝わったでしょうか?
    今週は、先週のレポートをまとめて、一般的な情報を補填してみよう、と思う。

    【場所】
    ハノイから東に180km、
    ハロン湾に浮かぶカットバ島が拠点、となる。
    ハロン湾は世界遺産、海の桂林、と呼ばれている。
    風光明媚な場所にもかかわらず、日本人の訪問は少ない。
    これは、クライマーに限らず、一般観光客についても言える。
    これから、観光地として「発展」してゆくんでしょうね。
    (もう少し、このままでいて欲しい)

    【岩について、ルートについて】
    岩質は石灰岩。
    コルネも発達してるけど、すっきりしている。
    スラブ、フェース、前傾、ルーフ、あらゆるタイプのルートがある。
    メインエリアは『バタフライバレー』、
    あとは船でアクセスする『タイガービーチ』、
    ホテルの横にある港エリア。
    バタフライバレーだけで、充分楽しめる、
    今回、『タイガービーチ』に行けなかったのは残念。
    次回、訪問したい。
    グレードについては、ほぼ妥当。
    (スラブでは、リーチ的に苦しかったけど)
    ボルト間隔も妥当。
    ルートの長さは20m~27mくらいが中心。
    ボルト数は10本~13本くらい。
    今回、60mロープで間に合った。
    (70mロープを使用している外人もいた)
    終了点は、リングが2つある。
    これにセルフを取り、メインロープを通してロワーダウン。
    トラバースするルートや、ルーフ、前傾では、登り返しも行った。
    もし、ボルト13本のルートなら、セルフ用に2本プラスして、
    少なくとも15本腰に下げて登る事になる。
    長いルートをマスターで登るので、最初はヌンチャクの重さがずっしり、
    上部では、ロープが重くなって疲れてくるが、ガマンガマン。
    初めてのエリア、初めてのルート、これをマスターで登る快感、である。

    【服装と荷物】
    登っている時は、Tシャツと足首までのクライミングパンツ。
    膝丈パンツや短パンの方もおられたが、私は足首パンツでよかった、と思っている。
    なぜなら、私は虫に弱いし、草にもかぶれやすいから。
    初めてのエリアで、少しでも皮膚を保護したかった。
    おそらく、次回も同じ格好になる、と思う。
    (もちろん、少しでも身軽な状態で登りたい、って方は、短パンでもOKでしょう)
    レストの時は身体を冷やさないよう、長袖シャツとパーカーを羽織った。

    【気温と天候】
    日本の秋か春のような感じ。
    今回は曇りか雨で、あまり天候には恵まれなかった。
    一日くらい、スカッと晴れて欲しかった。
    もし晴れたら、岩場はどうなんでしょう?
    暑くて登れなくなるんでしょうか?
    「短パンもってくれば良かった」、と思うんでしょうか?

    【食事&買出】
    朝食はホテルで出る豪華メニュー。
    (朝食が1番立派で、1番よく食べた)
    昼食はビスケット、パン、ジュース、行動食。
    夕食はホテルで食べたり、街に繰り出したり。
    安いのは2人で500円くらい。
    高いのは2人で5000円くらい。
    水は生ものを飲まないようにして購入した。
    ホテルでは毎日ペットボトルの水が部屋に置かれた。
    これをポット(部屋設置)で、湯を沸かして紅茶やコーヒーを作った。

    【治安とトラブル】
    良い、と感じた。
    「ガイドブック」を読むと、暴力で金を取られたとか、
    レイプされたとか、不安な気持ちになる記事が掲載されている。
    確かに、そう言う事実もある、と思う。
    でも、我々はオヤジ2人。
    しかも、一見怖そうなハジメちゃんが付いている。
    狙うんなら、軟弱な若者や女性がターゲットでしょう。
    (我々貧乏そうだし)

    【携帯と充電】
    通じにくい。
    日本からメールが来てるのは分かっても、
    これを取り込むことが出来ないもどかしさ。
    ハロン湾に出て初めてメール受信した。
    ホテルではダメだった。
    (でも、街の人は普通に携帯でしゃべってた)
    コンセントはガイドブックによると、AタイプとCタイプの中間、とある。
    私は海外用充電器セットにAタイププラグをつないで携帯を充電した。
    カメラは写真200枚以上撮ったけど、充電の必要はなかった。
    (マシンは進化している)

    【道路について】
    ベトナムは文字どおり発展途上。
    つねに工事していて、空気も悪い。
    マスクをしてバイクや自転車に乗っている方が多い。
    運転マナーも悪い。
    中国・桂林と同じか、それ以上に悪い。
    大きいトラックやバスが突っ込んでくると、
    小さい乗用車は避けざるを得ない。
    また、高速道路を歩行者や自転車が横断してくる。
    バイクも逆走してくる。
    (どうなっとんじゃ~)
    さすがに、カットバ島では車少ない。
    でも、街の中心部では少し空気が悪い。
    市街地になると、人はいないが、ニワトリ、犬、牛、ヤギが道路にいるので、
    これらを避けながらバイクを走らせるテクニックが必要となる。

    【登ったルート、登れなかったルート】
    12c・・・1本(2回目RP)
    12b・・・3本(1本MOS、2本2回目RP)
    11d・・・1本(MOS)
    11c・・・1本(MOS)
    11a・・・1本(MOS)
    10d・・・1本(MOS)
    10c・・・1本(MOS)
    10a・・・2本(MOS)
    以上が成功したルート・・・全部で11本

    逆に、登れなかったルートは・・・
    12b、11d、12d、グレード不明、以上4本

    つまり15本トライして、その3分の1近くを、失敗か敗退している事になる。
    成功率の低いルートが多い、って事か?
    私の諦めが早すぎるのか?
    滞在日数が少ないので、どうしても『いいとこ取り』してしまう。
    登れそうなルートのみ、トライしようとする。
    しかも、★★★ばかりを。
    ちなみに、12aをトライせず、12b以上狙ったのは適当なルートが無かったから。
    12aの★★★が多数あれば、もっと楽しめたでしょうね。

    【グレード別、登ったルート】
    10a
    Rome to Hanoi Express, 6a, 10a, 9bolts, 18m MOS
    Mother Butterfly, 6a, 10a, 13bolts, 27m MOS
    10c
    You Enjoy Myself, 6b, 10c, 11bolts, 20m MOS
    10d
    Very Tot, 6b, 10d, 11bolts, 20m MOS
    11a
    Elephant Man, 6c, 11a, 10bolts, 18m MOS
    11c
    A Dengue Ate My Davev, 6c+, 11c, 11bolts, 20m MOS
    11d
    Windchime of the Ants, 7a, 11d, 13bolts, 27m MOS
    12b
    Prayer of the Mantis, 7b, 12b, 11botls, 20m MOS
    If Only I Could Be a Shirimp, 7b, 12b, 13bolts, 24m 2回目RP
    無名ルート、7b, 12b, 11bolts?, 18m 2回目RP
    12c
    Hippie Banana Tree Killer, 7b+, 12c, 13bolts, 24m 2回目RP

    以上、私のことばかり書いたが、
    ハジメちゃんも体調悪いにも関わらず、リードで11クラスまで登る。
    さすが、頑強な身体の持ち主だ。
    調子が良ければ軽く12クラスでしょう。
    体調悪いのに、よくぞ私の相手をしてくれた。(感謝感謝!)
    ハジメちゃんがいなければ、香港ハイキングだったことでしょう。
    (まぁ、それもいいけどね)


    ベトナム、クライミング カットバ島(3/4)

    2010年02月14日 19時35分10秒 | クライミング(海外)

    2010年1月24日

    さて、今週も引き続き、ベトナム追加情報。
    1年に1回しか岩場に行かないので、ここぞとばかりに引っ張らせていただきます。

    【会計報告】
    飛行機代(往復)・・・121,510円・・・当然、日本で支払い
    現地岩場往復交通費(バイクタクシー)・・・$10×4回+5$=$45・・・現地で支払い
    現地岩場往復交通費(船チャーター)・・・$60・・・現地で支払い
    食事代(晩飯4回分等)・・・$50~$60・・・現地で支払い
    ホテル代(4泊)・・・$380・・・日本で支払い
    カットバ島までの交通費・・・$210・・・日本で支払い
    カットバ島までの船代・・・$34・・・日本で支払い
    初日ホテル代+空港までの出迎え費用・・・$70・・・現地で支払い
    関空までの交通費(往復)・・・3000円

    【結局、費用いくらか?】
    おおざっぱに言って、1人20万円くらいでOK。
    あらかじめ日本で支払った金額が航空券121,510+32,000円=153,000円くらい。
    関空で換金したのが20,000円。
    現地で換金したのが10,000円。
    もし、次回行くとしたら、4万円をUS$に換金、5千円~1万円をVNDに換金しようと思う。
    今回3万円しか換金しなかったので、心細かったし、最後お土産代も無くなった。

    【両替について】
    ベトナムドンは日本で入手不可能。
    関空の銀行でもダメ。
    現地で入手するしかない。
    でも、US$が流通してるので、関空で円→米ドルに換金。
    これなら、余ったとしても、今後使い道がある。
    もし、VNDが余っても、再度ベトナム訪問まで使えない。
    なお、US$は新札が歓迎される。
    古い汚れたUS$だと、受け取ろうとせず、新しいのをよこせ、と言われた。
    さらに、情報としてハノイ空港の両替率が悪い。
    ・・・即ち、1万円→93.05(内訳91.05+手数料2ドル)
    空港土産物店では円で直接土産を購入でき、ドルでお釣りをくれる。
    場合に寄っては円でお釣りをくれる(例えば千円を出したら500円玉でお釣りをくれた)
    両替するより、土産を購入してお釣りをもらった方が良い場合もある

    【現地岩場へのアクセス】
    バイクタクシーを利用した。
    でも、バイクを自分で走らせる自信があるなら、1日3ドル~5ドルで借りられる。
    自転車ならもっと安い。(自転車好き外人は使っていた)
    でも、峠をいくつか越えるので、へとへとになるでしょう。

    【言葉について】
    主なところは英語OK。
    でも、なまっている。
    きれいな建物があったので、「あれはホテルか?」、と聞いた。
    「いや、あれはソゴンだ」、とオヤジ。
    「えっ、ソゴンか?」、と私。
    「そうだ、ソゴンだ」
    しばらく考えて、私は再度尋ねた。
    「スクールか?」
    「そのとおり、ソゴンだ」
    う~ん、これは何かの暗合か?

    【ホテルについて】
    今回、宿泊したのはカットバアイランドリゾート
    おそらく、カットバ島屈指の豪華ホテル、と思われる。
    次回もこのホテルに泊るかどうか?
    判断材料として、利点と欠点を箇条書きにしておく。

    ■利点
    ①朝食は内容豊富で味も良かった。
    ②バルコニー付きで、景色良好(最上階五階)
    ③部屋は清潔で、毎日ベッドメイキングあり
    ④スパも$15~$25の3種類くらいあり、内容も良かった
    ⑤夕食も味良し(支払いはUS$で、町より2~3倍高額)
    ⑥プールもあり(但し、修理中で使用できなかった)
    ⑦町から離れているので静かで空気も良い

    ■問題点
    ①シャワーのみでバスタブなし
    ②プリンスホテルに行かないと、両替が出来ない(但し、JP→US$は不可)
    ③町の中心部から離れているので、クライミング、食事等の外出が遠くて不便
    ④ホテルのシャワー、温度調節が難しい・・・ヌルめから一気に高温に(どのホテルでも、そうなのかも)

    ■その他ホテルいろいろ
    Sunrise Resort
    Holiday View Hotel
    『スロポニHP』のアコモデーションを参考にしてみて。

    【論考&考察、その他メモ】
    *バスタブの事を考えると、次回別ホテルにするかも(ホリデービューとか)
    *でも、食事、スパ、静けさを考えるとカットバアイランドリゾートも捨てがたい
    *両替については町で3カ所可能・・・プリンスホテルとマーケットの近く2カ所
    *スピードボートは往復ともにコピーチケットで問題なかった(用紙をじっと見つめていた)
    *カットバ島での食事は高級レストラン・グリーンマンゴー、普通のカフェ・バンブーカフェ、地元の方の行く安食堂、
     ・・・いろいろ試したが味ではホテルのレストラン、酒の種類ではグリーンマンゴー、安さでは地元の怪しげな店
     ・・・お腹を下したのは、グリーンマンゴーでのピザのみ、後は大丈夫。地元の食堂も美味かった
    *町を歩いていると怪しげな兄ちゃんが、$20でマッサージ、と声をかけてくる(おそらく対外人相場であろう)
    *ちなみに、普通のマッサージは$10が相場のよう
    *ホテルのスパが1番無難で内容も良い、と思われる
    *船のチャーター代は60ドル(30ドル×2人)
     ・・・だたし、海軍の演習か会議で目的地域に上陸出来なかった(残念)
    *船頭さん、バイクタクシー等、チップを要求される(1ドルくらい)


    ベトナム・クライミング、カットバ島(4/4)

    2010年02月14日 19時31分20秒 | クライミング(海外)
    2010年1月31日

    今週も、ベトナムについて書く。(これで最終回)
    先週は、一般的な情報を追加したが、
    今回は、一般的でない(趣味の)情報も書いてみよう、と思う。
    クライミングに役立たない、と言われるかもしれないが御容赦。

    【ベトナム料理について】
    ベトナム料理は辛すぎず、油っこすぎず、香辛料が利きすぎず、
    素材を生かした穏やかな味付け。
    それにハーブの香りや香ばしさなどが加わります。

    (以上、『ベトナムのごはん』銀城康子(農文協)より)
    全くそのとおり、日本人と相性が良い、と感じた。
    フォー(麺)も春巻きも美味かった。
    ニワトリは、その辺を走り回っているので、卵も美味く感じた。
    米は長細いタイプで、ねばりがない。
    でも、炒めたり、お粥にすると良い感じ。
    今回、食べようと思って、食べられなかったのは次の3つ。
    ①バイン・ゾー(米粉のちまき)
    ②バイン・セオ(お好み焼き)
    ③バイン・フラン(カスタード・プリン)
    ・・・次回は食べるぞ!
    ところで、ベトナム最後の食事を空港で食べた。
    「最後に、フォーを食べよか」、と私。
    「やっぱり、フォーやな」、とハジメちゃん。
    そこで、ヌードルをくれ、と食堂のおばちゃんに言った。
    すると、出てきたのはチキンラーメン、だった!
    「なに、これ~」、と私。
    「やられたな」、とハジメちゃん。
    何とも、サエない「シメ」となった。

    【箸文化について】
    箸を日常的に使用してるのは、中国(漢民族)、台湾、朝鮮半島、ベトナム、日本。
    でも、中国や台湾ではスープにレンゲを使ったり、と補助用具も使う。
    箸だけを使って食べるのは、世界でベトナムと日本のみ。
    故に、スープ類は器を持ち上げて直接口をつけて飲む。
    欧米や韓国では、器を持ち上げて食べるのは行儀が悪い。
    逆に、日本とベトナムでは、器を手に持たずに置いたまま食べるのは行儀が悪い。
    (なお、タイ、カンボジア、モンゴルでも、麺を食べる時には箸を使用)
    【参考】by『ベトナムのごはん』銀城康子(農文協)

    【ベトナム女性】
    レベルが高い、と感じた。
    「美人女性が多いなぁ」、と私。
    「そうか?あんまり気にしてない」、とハジメちゃん。
    (意外な反応に、返す言葉を失う)
    ホテルのスタッフの方、物売りのネエちゃん、レストランのウェイトレスさんとか。
    ・・・私は、そう感じたんだけど。(イタリアでも感じた。仏、独、豪、米では感じなかった)
    ちなみに、ホテル・レセプションのネエちゃん、誰かに似てるなぁ、と思った。
    日本に帰って、フト思い出す。
    ・・・「そうだ、平岩紙さんに似てる!」、と。
    PS
    今回、せっかくだからキレイなベトナム女性の写真を撮ろう、と思った。
    でも、撮ったのは、牛、猿、犬の動物写真であった。
    結局、女性の写真は1枚もなし。

    【病気について】
    連日クライミングをしていると、身体が弱ってくるが、
    病気にも悩まされた。
    ハジメちゃんは風邪引きで、喉が痛い、と言い続けた。
    私は頭痛に悩まされ、毎日バファリンを飲み続けた。
    ハジメちゃん曰く、「オレは滅多に頭痛にならん」、と。(うらやましい)
    ちなみに、私は滅多に風邪をひかない。

    【ベトナム戦争について】
    ベトナムに行っておいて、これに触れない訳にいかない。
    少しだけ書いておく。

    かつてフランスに支配され、その後第二次大戦中、日本に支配される。
    日本の敗戦と共に独立するが、再びフランス軍が触手を伸ばす。
    この時の闘いがディエンビエンフーの闘い。(1954年)
    フランス軍が敗北しホッとしたのもつかの間、ベトナム戦争が始まる。
    米軍が特殊部隊を南ベトナムに送り込んだのが1961年。
    米軍によるハノイ空爆開始が1965年。
    サイゴン陥落によりベトナム全土解放が1975年。
    (これにより、「サイゴン」→「ホーチミン」となる。漢字で胡志明市、と表記)
    ベトナム戦争中、面積が日本の半分しかない北ベトナムに、
    太平洋戦争中に日本に落とした量の16倍もの爆弾を落とした、という。
    これにBC兵器を加えると、どれほどの量なのか?
    枯葉剤にはダイオキシンが含まれていたことから、ベトナム全土で異常出産がつづいた。

    【ハイフォン機雷封鎖】
    世界遺産・ハロン湾の港であるが、軍港でもある。
    米軍による北爆の目標となったのがハイフォン港。
    ベトナムを支援する国や団体の支援物資・要衝だったから。
    これを妨げるため、米軍は港を機雷封鎖したが、世界中から非難をあびる。
    当時、沖合に停泊する船舶から物資を陸揚げするため、決死隊が埠頭と往復した、という。
    *リンク*→ベトナム戦争

    【その他リンク】