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「展覧会いまだ準備中」山本幸久

2013年02月16日 23時18分29秒 | 読書(小説/日本)

「展覧会いまだ準備中」山本幸久

著者お得意のお仕事小説。
今回は、東京郊外の公立美術館に勤める学芸員。
学生時代は応援団にいたという今田弾吉。
周りは個性派の女性学芸員ばかり。
体育会系のノリで、どこまでがんばれるのか?

なかなか良かった。
きっちりしたエンディングは無いけど、私は好み。
美術館の裏仕事の雰囲気が楽しめた。
初期のお仕事小説「カイシャデイズ」、「ある日、アヒルバス」を思い出した。(この2作は特に面白い)

【ネット上の紹介】
学生時代は応援団に在籍していた変わり種学芸員の今田弾吉。東京郊外の公立美術館に勤める彼は、職員の中で一番下っ端。個性豊かな先輩たちにコキ使われながらも、「上の命令は絶対」という応援団精神を発揮して、目の前の仕事に追われる日々を送っていた。自ら企画立案した美術展の実現なんて遠い夢。しかし美術品専門運送会社の美人社員・サクラとの出会いと、応援団の大先輩からある一枚の絵を鑑定依頼されたことが、弾吉の心に、何かのスイッチを入れたのだった。