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「ちぎれ雲~漢方医・有安」秋山香乃
シリーズ3作目。
次の3編収録されている。
「つれあい」
「形見の茶漬け」
「残夏」
このシリーズ、回を重ねるごとに良くなっている。
「残夏」が番外編となって、20年前の拐かし事件とリンクしながら進行する。
見事、である。
P292
「(前略)そんなに謝らないでくだせえ。据わりが悪くて仕方ねェ」
文章も巧い。
ここで『据わり』という言葉をつかうとは、思いもよらない。
【ネット上の紹介】
自分が斬った男の娘・お雪と暮らす有安は、ある日、血まみれで倒れている男を発見する。それは己の過去を知る人間だった。医師として助けるべきか、今の平穏を守るために見捨てるべきか?親子の別れを予感させる出来事に、呆然と立ち尽くす有安だが―。シリーズ第3弾。