大塚国際美術館に行ってきた。
大塚国際美術館は、日本第2位、私立では最大の美術館建築である。
でも、大きさがすばらしい訳じゃない。
コンセプトが特異なのだ。
すなわち、全作品が複製。(表現は悪いが、つまり贋作)
複製を見てなにが嬉しいんだ、と言われるかもしれない。
でも、世界中の名画1000点あまりを原寸大で体験できるのは貴重。
日本に来ることが滅多にない名画ばかり。
(ベラスケスの「ラス・メニーナス」なんてプラド美術館門外不出だし)
ホント、訪問価値のある美術館、と思う。
以下、全ての写真を、私がデジカメで撮影した。(他の美術館では不可能)
玄関前にて・・・大型観光バスが何台も横付けされる
「ヴィーナスの誕生」、ボッティチェリ・・・極端ななで肩、くぼんだ胸元はモデルが肺結核だっとの説も
「最後の晩餐」、レオナルド・ダ・ヴィンチ・・・「この中に裏切り者がいる」というイエスの言葉に驚く弟子たち。左から3人目がユダ。銀貨の入った袋を握りしめている。
「落ち穂拾い」、ミレー・・・後方の豊かな農民、おこぼれを拾っている前面の貧農、格差社会か?
「オランピア」、マネ・・・モデルの女性は、ヴィクトリーヌ・ムーラン、職業モデル(当時の最下層)後に、彼女は画家になり、サロンで展示されただけでなく、批評家賞まで受賞。
「エトワール」、ドガ・・・左の黒ズボンの男性が、この女性のパトロン
「受胎告知」、フラ・アンジェリコ・・・大天使ガブリエル、聖母マリア、鳩が必須アイテム(キリスト教美術では、輝く白鳩=聖霊、として表現される)この絵を見る限り、聖母マリア、大天使ガブリエルと対等な印象を受ける
「ゲルニカ」ピカソ・・・ゲルニカの町はナチスにより無差別爆撃を受けた
説明によると、大塚グループの大塚オーミ陶業株式会社が開発した特殊技術によって、世界中の名画を陶器の板に原寸で焼き付けたもの。大塚グループというと、ボンカレーを思い出す。だから、地下のショップでは、絵画に混じって、ボンカレーが売られている。
【参考リンク】
http://www.o-museum.or.jp/