昨年2021年の(個人的)年間ベスト決めたい。
「昨年私が読んだ作品」なので、「昨年出版された」、という意味ではない。
故に、「古典」も含まれる。
「 エチュード春一番 第3曲」荻原規子
シリーズ3作目で、ひさびさの出版、嬉しかったので挙げておく。
もちろん、内容もすばらしい。
「パチンコ」(上・下)ミン・ジン・リー
翻訳作品だけど、日本が舞台になっている。
「ミシンの見る夢」ビアンカ・ピッツォルノ
こちらも翻訳作品・・・19世紀から20世紀、イタリアが舞台。
「女三人のシベリア鉄道」森まゆみ
よく調べてある・・・感心した。
「近代中国史」岡本隆司
思った以上に面白かったので、挙げておく。
「苦海浄土 わが水俣病 新装版」石牟礼道子
古典です。
「からゆきさん 異国に売られた少女たち」森崎和江
こちらも古典・・・今ごろ読みました。
「家族じまい」桜木紫乃
中央公論文芸賞受賞・・・老いと家族がテーマ。
「家族終了」酒井順子
言葉の使い方、コンビネーションが巧い。
「神よ憐れみたまえ」小池真理子
初めて読む小池真理子作品・・・濃厚でよかった。
昭和38年からの長い年月を背景に展開する。
「くら姫 出直し神社たね銭貸し」櫻部由美子
普通に面白い、楽しい!
「マリー・アントワネットの嘘」惣領冬実/塚田有那
誤った認識を正された・・・「マリー・アントワネット」シュテファン・ツヴァイク
の誤り、即ち、これを元にした池田理代子「ベルサイユのばら」の間違いを指摘している。新しい資料って出てくるもんですね。