1911
2011年/中国
「1911年」のジャッキー・チェン
総合 50点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
本作において主役の一人である黄興を演じたのみならず、総監督まで引き受けるほどジャッキー・チェンの辛亥革命に対する想いは強いのであろうが、その彼の想いとは裏腹のジャッキー・チェンの‘不振’振りが目立つ。
もちろんその‘不振’とはジャッキーの演技やアクションに対してではない。例えば、作品冒頭の最初の蜂起において黄興はいきなり中指を撃たれて失い、さらに戦うために戦闘に向かおうとすると部下に引き止められてしまう。それは中盤戦においても同様で、先頭に立って敵陣に乗り込もうとする黄興は部下によって引き止められてしまうのである。船内のサービスカットを除く、このジャッキー・チェンの‘アクション’の封じ込められ方は尋常なものではない。
さらにジャッキー・チェンの‘障害’となっているものが、意外にもリー・ビンビンが演じている徐宗漢の存在である。冒頭のシーンを見ても分かるように、辛亥革命の蜂起に加わった若き勇士たちは妻や家族に事前に別れの手紙をしたためている。そのような環境の中で黄興が徐宗漢と交際するようになるという展開は、史実としては正しいとしても画面において‘アクション’に対するジャッキー・チェンのモチベーションを確実に奪ってしまうだろう。
このレビューは『新少林寺/SHAOLIN』(ベニー・チャン監督 2011年)に続く。
日テレ「生」偽装演出、一部録画バレた(日刊スポーツ) - goo ニュース
2011年11月30日に放送の音楽番組「日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト2011」
で、一部事前収録された場面が生放送のように演出されていたことに関し、当初日本テレビ
総合広報部は「2組(平井堅と「いきものがかり」)の出演時には、画面上に『中継』の表示は
出してない。通常の演出の範囲と考えている」としていたが、「番組全体としては生放送を
しておりましたが、視聴者の皆様に楽しんでいただくための演出だった。このことに不快の
念を抱かれた方がいらっしゃったとすれば、遺憾です」とコメントしながらも、一方では
「生放送と見せようとはしていなかった」とも説明している。しかし平井と森アナの会話に
うなずく総合司会の櫻井翔の映像を画面右下に流し、歌唱中には画面左上にパラボラ
アンテナのようなマークを出すなど、生中継と思わせるような演出をした上に、スタジオの
収録の際には、スタッフが観客に「生中継のように反応してほしい」「口外しないように」と
依頼していたのだから、生放送に見せようとしていたことは明らかである。テレビにおいて
生放送は、綿密な打ち合わせで本番に臨んでいても最後まで何が起こるか分らないという
ハプニング性が持ち味となっており、それは放送する方と見ている方の暗黙の了解なの
だから、今回の日本テレビの演出は「通常の演出の範囲」を超えてしまっているのである。