映画「けいおん!」
2011年/日本
限りなく軽い音楽
総合 0点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
高校生のガールズバンドの物語という知識だけで観に行ったのであるが、全く想像していたものとは違っていた。作画もストーリーも緩く、日常を大切にして、平凡な毎日を終わらせないために敢えて特異なものになることを避けているようにすら感じる。例えば、ビートルズの「アビーロード」ネタやザ・フーの「イギリス国旗を羽織って眠る」ネタ、あるいはメンバーがイギリスに到着した辺りの音楽がU2の「Where The Streets Have No Name」に似せたBGMなどの‘オマージュ’はあるものの、ロンドンへ卒業旅行をする割にはイギリス音楽に拘りがあるわけではないが、オリジナルの楽曲は悪くはない。
平沢唯の、一人で眠っているのに「ハネムーン」というロゴが入ったTシャツを着ていたり、ロンドンに滞在しているのに「パリ」というロゴが入ったTシャツを着ていたりというレベルのギャグを見て笑える人ならば楽しめるのかもしれないが、残念ながら私は笑えなかった。
結局は、ガールズバンドという物語を装いながら女性の同性愛を描いた‘やおい系’の作品だと思う。そのような物語を必要としない私は評価を差し控えたい。
「書籍の自炊代行は違法」作家・漫画家7人が提訴(朝日新聞) - goo ニュース
今年9月に作家や漫画家122人と出版7社が代行業者約100社に、複写を許可しない
ことを通知し、続行するかどうかを聞いたところ、代行業者の「愛宕」と「スキャン×BANK」
の2社が継続の意思を示したため、提訴に踏み切ったようだ。ここまでは理解出来るが、
作家の浅田次郎の「わたしの作り出した本というものが、見ず知らずの人の手でいいように
されて、あずかり知らぬところで利益が出ている事が憤りです」というコメントはどうだろう
本というものは必然的に見ず知らずの人の手に行き渡り、“いいように”されて、新古書店
などに売られて“あずかり知らぬところで利益が出ている”のが現状なのである。人気作家
の、このような貧相なコメントこそが“自炊代行”という貧しさを生み出していると思う。