MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『インモータルズ -神々の戦い-』 70点

2011-12-05 21:46:03 | goo映画レビュー

インモータルズ -神々の戦い-

2011年/アメリカ

ネタバレ

昇華する‘美’の呪縛

総合★★★☆☆ 70

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 「インモータルズ」とは「不死のものたち」という意味から「神々」となる。本作は主人公のテセウスが奴隷の身分から勇者となり、ついには神にまで伸し上がる‘成長物語’である。
 テセウスと敵対するようになるハイペリオンは、神に祈ったにも関わらず病気の家族を救ってもらえなかったことを逆恨みして、地底に封印された闇の神であるタイタン族を解き放つエピロスの弓を探し出して、タイタン族たちに神々を倒してもらおうと企むのであるが、そこまでの描写が雑であるためにテセウスの母親を息子の目の前で殺してしまうというハイペリオンのエキセントリックな行動が理解しにくい。
 しかし前半の人間同士の生々しい殺戮の描写から、エピロスの弓を境にして後半のタイタン族と神々の、CGを駆使した‘スタイリッシュ’な戦闘の描写を経て、ついにはラストシーンの、歴史に残るレリーフに‘昇華’するまでの描写を、テセウスの、人間から神への成長とリンクさせているところは素晴らしい。
 母親のパイドラの予知能力を受け継いだ、テセウスの息子が未来を垣間見た時、側にいた老人が息子に「今度はおまえの番だ」と語りかける。憎しみや恨みを抱き続けて戦うことの無意味さを描いていた『新少林寺/SHAOLIN』(ベニー・チャン監督 2011年)とは正反対に、もはや英雄譚は神話と化しているために避けることは出来ないのであるから、寧ろ徹底的に戦い続けて英雄になることを勧めるのである。ストーリーは荒いが、西洋人が戦争を止められない原因の一端を明らかにしたインド出身のターセム・シン監督の功績は大きいと思う。


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新市長のプレッシャー

2011-12-05 00:11:02 | Weblog

殺人未遂容疑で大阪市職員を逮捕 新聞配達の女性刺す(朝日新聞) - goo ニュース
「態度悪い」 市職員に民意のパンチ 大阪市役所へ意見2.5倍(産経新聞) - goo ニュース

 「市役所をぶっ壊す」と公言している橋下徹が大阪市長選挙に当選した翌日から3日間で

「市職員の態度が悪い」といったような市民からの意見や問い合わせが約240件あった

そうである。デレビで選挙結果の感想を問われて、敢えて「僕が考える民意とは違う」と

答えた市職員は明らかに新市長に喧嘩を売っているのだろうから仕方がない。他方で

今回の選挙結果に精神的に深刻なダメージを受けている市職員もいるようで、大阪市

健康福祉局の職員である川島健史は大阪市東淀川区の路上で、46歳の新聞配達員の

女性の背中を包丁で刺したりしている。いくらなんでも“健康福祉”局の職員がこのような

犯行を起こすようでは、今後の新市長のプレッシャーには立ち向かえないと思う。


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