ハッピーフィート2 踊るペンギンレスキュー隊
2011年/アメリカ
アンダー・プレッシャー
総合 100点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
『アーサー・クリスマスの大冒険』(サラ・スミス監督 2011年)の100万人の妖精エルフ軍団の描写の壮大さに驚いたばかりなのであるが、本作の、エンペラー帝国のみならず、アデリーランドのペンギンの大群集の描写に圧倒され、更に小さなオキアミの群集から大きなゾウアザラシの群集まで登場させることで、基調となる青い色彩画面に赤色や黒みを帯びた赤黄色を加え、薄っぺらくなりがちのアニメーションに重量感を持たせることに成功している。
重層させているものは画面だけではなく、物語もマンブルの息子のエリックの‘野心’とオキアミのウィルの‘野心’をリンクさせて進行させている。仲間の中でダンスが出来ないエリックは、そのコンプレックスを解消させるために、‘空を飛べるペンギン’としてアデリーランドのリーダーとして君臨しているマイティ・スベンに憧れるようになり、ダンスしか出来ない父親を見下すようになる。同じ頃、ウィルは新しい生き方を求めて友人のビルと一緒に群れから離れてしまう。
間もなくしてマイティ・スベンがペンギンではなく、鳥であることが明らかになり、エリックは‘超能力’は存在しないことを理解し、父親のマンブルの地道な努力の素晴らしさに気がつく。
ここまでならばタイトル通りに‘ハッピー’な‘エンド’であるが、物語はこれで終わらない。友人のビルとはぐれたオキアミのウィルは散々酷い目に遭遇するのであるが、最後にビルだけではなく他の仲間全員と再会することになる。何と仲間たちはウィルに賛同して食物連鎖から抜け出して、誰にも食べられない草食動物として生きることにしたのである。
ここで思い出してもらいたいことはオキアミたちの上でペンギンやゾウアザラシたちが歌いながら踊っている曲である。彼らはクイーンとデヴィッド・ボウイの『アンダー・プレッシャー(Under Pressure) 』(1981年)に合わせて踊ることで仲間たちを助けるのであるが、その氷山の下(=Under)でオキアミたちの食物連鎖からの独立によって受けるプレッシャー(=Pressure)は、ペンギンたちが歓喜すればするほど反比例するようにオキアミたちを襲うのである。もちろん高揚しているオキアミたちはそのプレッシャーにまだ気がついていない。海の中では「アンダー・プレッシャー」は聞こえていない。
アヤパン、初著書で“幸せの流儀”伝授(サンケイスポーツ) - goo ニュース
フリーアナウンサーの高島彩が初著書「聞く 笑う、ツナグ。」を書くきっかけになった事は
小学館から「高島さんの流儀を知りたい」と依頼され、当初は「誰かに読んでもらえるような
言葉を書ける人間ではない」と悩んだそうだが、現在の自身を形成しているものが「人と
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みたい」と決意したようである。しかしそもそも私のような一般人には彼女のように人と
場所と縁に恵まれていないために、そのようなご縁とうまく付き合う方法を教えてもらっても
意味がなく、高島彩ほどの美貌と知性があるからこそ人と場所と縁に恵まれるのである。