MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

村上佳菜子の滑り

2011-12-27 20:08:07 | Weblog

真央、逆転V!勝ったよお母さん/フィギュア(サンケイスポーツ) - goo ニュース

 今回の浅田真央のフィギュアスケート全日本選手権の優勝は誰も文句はないだろう。

練習不足は明らかであったものの、それまでの経験を活かして無難ではあってもそつなく

こなしたことはさすがだと思う。しかし今回の全日本選手権で一番驚かされたことは

ショートプログラムで首位に立った村上佳菜子の滑りである。不運にもフリーではジャンプの

回転不足やスケートの刃が氷に引っかかるなどのアクシデントに見舞われてしまったが、

今回の村上佳菜子の滑りにはキム・ヨナの滑りのようなダイナミズムを感じた。村上が

浅田を超えるのは時間の問題だと思う。


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『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』 80点

2011-12-27 19:24:40 | goo映画レビュー

タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密

2011年/アメリカ

ネタバレ

過多の情報量の行方

総合★★★★☆ 80

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 製作総指揮としてスティーヴン・スピルバーグが関わっている『リアル・スティール』(ショーン・レヴィ監督 2011年)は、生身の人間によるボクシングでは満足出来なくなった観客の欲求に応えるためにロボットによるボクシングの試合が始まったとされるのであるが、本作において監督としてのスピルバーグは生身の「インディ・ジョーンズ」に限界を感じて、実写に限りなく近いモーション・キャプチャによるアニメーションに活路を見いだしたように思われる。
 アニメーションにすることによるメリットとして、主人公をインディ・ジョーンズの体力を温存したままに少年に移し替えられるために、子供には危険な超人的なスタントを任せることが出来る。また、例えば、防弾ガラスが割れる程の甲高い声でオペラ歌手が歌っていても多くの観客たちは何食わぬ顔をして歌を聴いていることにあまり違和感を感じないし、クライマックスのタンタンとサッカリン一味の3枚の羊皮紙を巡る攻防においても、羊皮紙が全く破れないことに違和感を感じない。
 物語も複雑に絡み合わせることが出来る。ユニコーン号は模型と実物が交錯し、ハドック船長がアルコールを頼みに語る物語は船長が体験したものではなく、先祖のフランシス・アドック卿の体験談であるのだが、サッカリンに閉じ込められていたためにいつの間にかヒゲを蓄えていたことに気がついていなかったハドック船長がフランシス・アドック卿と瓜二つとなっていかにも本人が経験したように話している。その他にもデュポンとデュポンのインターポールの瓜二つの刑事コンビなどの‘二重性’は決してアニメーション特有のものではないとしても、比較的簡単に描けることは間違いないだろう。
 スティーヴン・スピルバーグ監督の1971年の長編デビュー作『激突!』の、トレーラーが走るだけの作品を勘案するならば、『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』の限りなく実写に近いアニメーションに詰め込まれる‘情報量’の多さに驚かされる。本作を観て疲労を感じるとするならば、このような画面に溢れかえる過多の‘情報量’のせいであろうが、そうなると観客がその‘情報量’を瞬時に処理出来るのかどうかが問題となる。それは‘面白過ぎ’て面白くなくなるという今後の課題になるだろう。
 それにしても主人公のタンタンは『リアル・スティール』のダコタ・ゴヨのようにもっとかわいい男の子にするべきだったのではないだろうか?


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