青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

九州サマードライブレポ No.5

2006年09月02日 21時51分56秒 | 日常
(写真:南阿蘇鉄道)

冒頭のこのコーナーは鉄道写真シリーズになりつつあるw
小さな真っ赤なレールバスが、カルデラの中をトコトコと走っておりました。
背後のアーチ橋は、R325高森峠でしょう。山の向こうは、神話の里高千穂。

●鉄輪の夕暮れ
やまなみ北部制圧を完了し、九重ICから帰途へ。
宿に帰ってからは、夕暮れの鉄輪をブラリブラリ。すじ湯、渋の湯、むし湯…100mも行かないうちに共同浴場が軒を連ねる湯の街・鉄輪。軽自動車も通れない植木の置かれた細い路地は曲がりくねり、夕暮れに打ち水を取る旅館の爺さん婆さんの前を、野良猫がゆっくりと歩いている。無料の共同浴場「熱の湯」の前では、お湯にあぶれた野良一匹、夕暮れの街でふて腐れておりましたw

●別府を後に
二晩泊まって6,600円の陽光荘を後に別府の街を離れる。四日後にはまたここに戻ってくるのだが、しばしお別れ。今日も天気だけはいい。朝割タイムに別府ICから大分道。高崎山の下をトンネルで貫いて、大分光吉ICで下車。昨日は北部からの進入だったが、今度は東部からR442経由でくじゅう高原へ。

●阿蘇へ
1.ぐるっとくじゅう周遊道路@大分県久住町~熊本県南小国町(大分r669)
くじゅう高原をのんびり走れる観光用ルート。晴れ上がったくじゅう高原を実によく満喫出来る道だ。まだ部分開通のようで道は新旧取り混ぜ。広くなったり、牧草地の中の農道然としたりで、田舎特有の隠れキャラwである脇道から出て来る軽トラ(サンバー)には要注意だが、自分にはやまなみよりも気持ち良かった道。くじゅう連山の上の青空の向こうから湧き立つ白雲。夏の午前中、車のいない道に愛車を放り捨てて、高原の空気を大きく吸い込む。ホント溶岩台地の上と言うのは余計な木が生えてないもんだから、見晴らしがよく広々としてていいねえ…
2.R442&やまなみハイウェイ交点@熊本県南小国町
この青看で言うと、昨日は右側から来て上方向へ抜けました。今日は下側からやって来て左側へ抜けて行く。変則的だが一応これでやまなみの完走を目指します。細かく言うと、この交差点の真ん中あたりは通ってないかもしれないw
3.大観峰(だいかんぽう)@熊本県阿蘇市
R442と分かれてからは、やまなみハイウェイはただ草原の中をひたすらに走る。一度熊本r45(菊地阿蘇線)へ逸れて、阿蘇の大展望を求め「大観峰(だいかんぽう)」を目指す事にする。もうこのあたりになると、正直大草原の景色はお腹一杯wで、新たな刺激が欲しかった所だが、この阿蘇の外輪山から一望する阿蘇の主峰五岳(左から根子岳・高岳・中岳・烏帽子岳・杵島岳)は迫力ありましたなあ。カルデラの中のパッチワークのような田園風景もいい。
この写真が現在の私のデスクトップです。ですから写真も大きめですw
4.やまなみ、完走@熊本県阿蘇市
別府からお付き合いして来たやまなみハイウェイも、阿蘇市のJR豊肥本線宮地駅前で終了。お疲れ様でした。この写真が終点の風景ですが、特に変わった事はないですねえ。車は、いよいよ阿蘇へのマウンテンクライム。
5.阿蘇パノラマライン@熊本県阿蘇市
宮地駅前からしばしR57を走り、阿蘇山への登山道へ入る。俗称は「東登山道」、行政的には熊本r111阿蘇吉田線と言うらしい。またも溶岩台地の草原の中を山へ山へと詰めて行く道なので、風景的にはいい意味で変化に乏しい(笑)。我ながら贅沢な意見だな…だって昨日からこのかたこんな風景ばっかだもんなあ。周囲は牧草地帯と言う事で、豪快に牛が放牧されておりますが、真っ赤な車で走るのは危険ではないのだろうかw。アメリカンのバイクに跨った女性ライダーが私の車を追い越して行く。こう言う道ならば、暑くても鉄の馬も悪くはなかろう。
道は阿蘇の山腹をぐんぐんと上がって行く。道の脇の駐車スペースから改めて先程訪問した大観峰付近を逆サイから。カルデラを形成する外輪山の形がよく分かるねえ。阿蘇のカルデラは、南北25キロメートル、東西18キロメートルの大きな楕円形をしているそうな。箱根のカルデラより全然でっかい。カルデラ内の全ての水は唯一外輪山の輪が切れる菊陽町立野地区から不知火海に注いでいるそうで。
6.阿蘇の草千里が浜@熊本県阿蘇市
阿蘇と言えば草千里が浜。箱根で言えば大涌谷レベルの有名観光地でございます。

♪はるか~そうげんを~ ひとつかみの雲が~
母を訪ねて草千里w
ちなみに森高千里も熊本産。
1R限定のスタート一撃が持ち味だった岸川千里は元気かな。

マルコの悲しい旅を切々と歌ったあのメロディーには及びも付かず、底抜けに明るい南国の太陽が照らす草千里が浜。暑さでやる気を失った馬が、馬喰(あ、これって言っちゃいけないんだっけ)に曳かれてガキをカップルを乗せてイヤイヤながらに草原を一周させられている動物虐待風景も実にすがすがしいですな。
何でそんなに毒付いているかと言われれば、非常に韓国人観光客がうるさいからなんですねえw。雰囲気台無し。しかもなんかテコンドーの道場の団体みたいで声がでけえでけえ(笑)。「スンマンハルニダイギョライワ!!」とか「パクチャンホ!」とか(私の脳内訳:「サクライギョラは駄馬だったね」「そうだったね」)とか良くわかんねえけど叫びまくっちゃってお前ら…韓国の関西人みたいな団体だった。

とにかく煩いので草千里の奥に逃げる。
喧騒を離れると、「草千里」と言う言葉がよく分かる。
千里の青空は、万里まで続くような…。そんな空の色でした。

この後は阿蘇盆地の南側へ降り、南阿蘇鉄道とか見学しながらぼちぼち走って行ったのですが、長くなったのでいったん続く。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

九州サマードライブレポ No.4

2006年09月02日 00時30分28秒 | 日常
(写真:特急ゆふいんの森4号@豊後中村駅)

今回のドライブでは、湯布院はちょっと通過したくらいで特に何もせず。
一応は有名観光地なので、申し訳程度に「ゆふいんの森」をうpしておきますw
JR九州の車両は撮影意欲を掻き立てる。

●夜更けの徘徊~別府夜景三態~
夕食も済ませ腹もくちると、焼酎の酔いも眠りを誘いさすがに長旅の疲れかゴロッと横になって眠ってしまう。起きると深夜12時。
一度起きてしまったら妙に目が冴えてしまい、ちょっくらコンビニにジュースでも買いに行こうかなと車を走らせると、別府の夜景の非常にきれいな事に驚く。

別府市街~大分市街を望む@十文字原展望台
コンクリートアーチが美しい別府明礬橋の夜景@明礬温泉付近
鉄輪の夜景@ゆけむり展望台

伽藍岳の中腹から夜風に吹かれつつ見晴るかす別府の夜景。明礬温泉の地獄付近からアーチ橋越しに眺める別府の夜景。立ち上る湯けむりが夜の明かりに映える鉄輪の夜景。どれも様々、それぞれの美しさがある。
小一時間の徘徊で、思わぬ拾い物。宿に戻って再び爆睡。明日も早い。

●いざ、やまなみ
翌朝やはり5時に起床。別府には2晩泊まりなので最低限の支度だけ持って宿の部屋をソロリと出る。市内でリッター146円と言うガックリお値段を掴まされ(朝早すぎて開いてねーんだもん)、いざ、やまなみ。
「やまなみハイウェイ」(リンクはウィキ)に関しては、まあ道ヲタじゃなくとも結構有名でしょう。正式名称は「大分県・熊本県道11号別府一の宮線」と言う主要地方道だが、手元のツリマプにも「九州ツーリングのハイライト」と書かれるほどの超有名観光ドライブルートである。

まず走り切った感想から先に書いてみるが、
「確かに道ヲタとして文句の付けようがなく、ドライブ冥利に尽きた」
以上。

今回は一日で別府市~阿蘇市の全てを走り切る事はせず、二日に分けて走行している。初日は別府市内から熊本県南小国町のR442交点までの北部を攻める事にして、まずはその前半部分のレポ。
とにかく走行した二日間とも天気が良く、その眺望の素晴らしい事といい、空の青さといい、緑の鮮やかさといい、何も言う事はなかった。

1.狭霧台(さぎりだい)@大分県湯布院町
道はまず別府市街から鶴見岳の急勾配をあえぎながら登り、由布岳の裾を巻きながら湯布院の盆地へ下って行く。その湯布院の盆地を見下ろす展望台がこの狭霧台。朝6時の湯布院盆地は、その名の通りに狭霧に包まれておりました。
2.水分峠(みずわけとうげ)@大分県九重町
湯布院からR210と重複しているやまなみハイウェイがここから南へ分岐して単独ルートになる。一応有明海と豊後水道の分水嶺になっているのだが、ゆるやかな峠である。写真前方がやまなみ単独ルート・阿蘇方面。
3.はんだ高原@大分県九重町
水分峠から単独行となるやまなみハイウェイ。前半15km程度は森林に囲まれたドライブコースであり、爽やかではあるのだが眺望は開けない。朝日台展望台付近からはんだ高原の台地へ上がり一気に眺望が開ける。漢字で書くと「飯田高原」だが、読み方は「はんだ」。正面に連なるのがくじゅう連山。山並みを見ながら窓を全開にしてアクセルを踏んで行く、この爽快感はちょっと本州ではないかもしれない。♪どこまーでも どこまーでも はてしーなーいーそらー と某簿記学校のCMソングでも歌いたくなってしまうw
4.長者原(ちょうじゃばる)@大分県九重町
はんだ高原の中心地。ここからやまなみはくじゅう連山越えの急勾配となる。噴気を上げるくじゅう連山。ちなみに山の名前は久住(くじゅう)山、こちら側は九重(ここのえ)町、山を越えると久住(くじゅう)町。全部「くじゅう」と読めますけどね。
5.牧ノ戸峠(まきのととうげ)@大分県九重町
長者原から結構な坂道をえっちらえっちらと登るとやまなみの最高所。標高は1,320m。吹き抜ける風は爽やかではあるが、この日は天気が良すぎてアタマの上からはジリジリと陽光がオツムを焼くw。しかし上部ドアを閉めてしまえば何のためのエアウェイブ…とくだらぬ意地を見せる。あ、ちなみにこの峠付近からは眺望はあまりないので、ランドマークとして掲載。
6.瀬の本高原(せのもとこうげん)@熊本県南小国町
牧ノ戸峠を過ぎて熊本県側へ降りるあたりから、麓には瀬の本高原の大パノラマが開ける。遥か草原を遥か続くやまなみハイウェイ、牧歌的に広がる草原。本当ならば雲の向こうに阿蘇の五岳が見えるはずなんだけど、この時は白雲が横にたなびいてて景観を遮っていました。
7.スカイパークあざみ台(すかいぱーくあざみだい)@大分県久住町
やまなみからR442へ折れて行くとある園地兼展望台。くじゅう地区随一の景観として名高いらしい。平日の朝はさすがに人も少なく、園地の芝生で寝っ転がってソフトクリームを食いながらきれいな阿蘇が望めました。

こんな感じで、やまなみ北部を制圧。その後はR442で黒川温泉を抜けたり、ミルクロードと言う農道をかっ飛ばしたり、r680でプチ峠越えをしたりと主にやまなみ北部地区の主要道を丹念にドライブ。しかし暑い…

●ドキッ!真夏の寒中水泳大会
高原の風はカラッとして爽やかだが、日差しは容赦なく上から横から降り注ぐ。こう言う日には、ここ
温泉とありますが、「寒の地獄(かんのじごく)」と言う名前の通り、冷泉浴を売りにする療養旅館。真夏のドライブの締めには水風呂でも浴びてすっきりしたい…と言うお気軽な気持ちをよそに受付のおばちゃんはこう仰る。

「入るときはネ、脇の下に手を挟んで心臓を守りながら、気合で一気に肩まで浸からないとダメよ。モジモジしてると、余計入るのが辛くなっちゃうから!」

…どうやら罰ゲームに近いくらい冷たいらしいw

案内されて通された冷泉。なんか神棚まで祀られているあたりが霊験あらたか。ってか、見るからに大変冷たそうなw透き通った緑色をしております。

足先をちょっと付けてみる。

こふぇおfえqんh2phkl4!!!!

死ぬほど冷たいw

あ、この浴場は一応混浴でして、男女とも水着着用が義務なんですが、当然わたくし水着など持って来ておりませんので、じゃあどーしたかってーと受付でフンドシが300円で売ってるんですよw。何もそこまで…と言う気がしないでもない六尺一本で冷たい水の前で仁王立ち。ハタから見たらどうみても軍団かダチョウの罰ゲーム=お笑いウルトラクイズの収録にしか見えませんw。30歳男一匹、たぶん色んな物を捨てている。が、後悔はしていない。

意を決して水の中に進む。
既にこの時点で足先は親戚の法事で坊さんの読経がもうすぐ終わるか終わらないかくらいのジンジンな痺れが来ている訳だがw
ここで退路に進んでは、六尺代が無駄になる。えーい、ファイト一発!一気に肩まで。

クルクルバビンチョパペッピポーのヒヤヒヤドキンチョナ!

血液全身逆流目の前クラクラ動悸爆発。
息を吸おうにも、冷たさで気管が収縮しちゃったのか、「あふ、あふ、あふ…」とか言っちゃって息が上手く吸えん(笑)。鶴太郎のあつあつおでんとモグタンが一緒に出て来てサタデーナイトフィーバー!と言う感じだwどう言う感じだw
マジメに目の前で星が瞬いて、意識が遠のくのがわかりましたからw

関係ないんですけど、まんがはじめて物語のオネーサンと言えば私は岡まゆみなんですけど、人によっては岡江久美子だったりするらしいです。職場の38歳独身女性係長がそう言ってましたから。皆さんはどうでしょう。倉沢淳美とかもやってたっけねえ。

全く脈絡なく、続く。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする