(写真:特急はやとの風4号)
JR九州にまだ残るDC特急が隼人路を駆ける。
最近まで「急行えびの」とか「急行くまがわ」とかが駆け回っていた気動車王国の南九州に、人吉~鹿児島間の短い距離ではありますが、その面影を残しています。
こげ茶色の被写体は撮るの難しいなあ…
●今日のお宿
阿蘇の山を越えて南阿蘇盆地に降り、白川水源などを見学しようと思ったのだが、暑くて体力を消耗したのか猛烈に疲れが出て来た。一枚南阿蘇鉄道の写真を撮影した後、早々に今晩の宿・地獄温泉清風荘へ。午後3時に宿へ入り、早々に部屋で扇風機をかけて昼寝を決め込む。2時間程度の昼寝で体力回復。南阿蘇の山腹にある宿は、起きるとすっかり夕暮れ時。下駄を突っかけて外へ出ると、西の空には物凄い色の火の山の夕暮れでした。
今回の旅行の中で、この日だけが夕食付き。自炊は苦にしないが、それでも上げ膳据え膳は楽だわなあ。一泊7,500円の宿なのに担当の仲居さん付き。間仕切りの付いた食事所でキジ鍋なんぞの夕食をつついたりしてみるのだが、キジの肉は固くて食えたもんではなかったw。フツーの鶏肉でいいよ。
食後はこの宿の名物である「すずめの湯」と言う露天風呂でマターリ。湯の底からプチプチと気泡混じりに湧いてくるお湯のはじける音が、チュンチュンとスズメのさえずりに聞こえるからなんだとか。まあ、言われてみりゃそーとも聞こえるね…すっかり帳が降りた清風荘の夜。酒を飲む事もなく早々に熟睡。明日も早い。
●カルデラの朝
早々に就寝してしまうと、早々に起きてしまうのが自分の体(笑)。翌朝はバッチリ5時起き。前日に夕立があり、グッと夜に温度が下がった状況は雲海が出るには絶好の気象状況と睨む。車を少し走らせて登山道の中腹に登ってみると、果たせるかな予想通りに外輪山と阿蘇の山の間にはきれいに雲海が出ていた。
●いざ、南九州
バイキングの朝飯を早々にかっ込み精算。阿蘇の山を駆け下りて熊本r28阿蘇高森線で益城熊本空港ICへ急ぐ。何としても朝割タイムにETCレーンを通過したい。7:45に宿を出て、8:40にレーンに滑り込んだ。ここからはしばし九州道。宮原SAにて給油を行い、肥後トンネルを通過して一気に南九州へ。
●鉄も、車も
益城熊本空港ICから朝割の100km圏内だと最遠ではえびのICまで走れるのであるが、まともに走るのもつまらないので一つ手前の人吉ICで降りる。どうでもいいが人吉ICを出たところの青看板は情報量詰め込みすぎだと思いますwかえって混乱するっちゅーの。
人吉市街を抜けて道はR221へ。並行するのはJR肥薩線。人吉市とえびの市の間に横たわる矢岳の山並み。この区間の肥薩線は、大畑(おこば)ループ線を含める通称「矢岳越え」と言われていて、日本三大車窓風景の一つらしい。あと二つはどこなんだと言われると知らないのだが(笑)。
で、道路の方にはサミットの堀切峠を挟んで人吉側が人吉ループ橋、えびの側が加久藤ループ(トンネルループ・画像なし)があり、道と鉄道がともにループ線で越えて行く交通の難所でもある。標高はそれほど高くないのだが、かなり急峻な山並み。道路は高速道路を通過出来ない特殊車両が多く、スピードはなかなか上がらない道でもありました。
●最後の山越え
車は加久藤トンネルを越えてえびの盆地へ。堀切峠を下る頃から車窓には霧島の山々が見えて来る。由布岳、くじゅう連山、阿蘇と九州中央部の火山帯をクリアして来たが、これが最後の山。「みやまきりしまロード」と言う広域農道で山の裾野に取り付くと、いよいよその山容もくっきりと見えて来る。右が韓国岳(からくにだけ)、左が新燃岳(しんもえだけ)。話は飛ぶが、自分が競馬始めた頃の小倉競馬の芝1000mレコード(旧3歳)を持っていたのがシンモエダケ。成績見たら結構強いやん。
●えびのスカイライン
宮崎県小林市~鹿児島県霧島市までの霧島山系横断ルート。くじゅうや阿蘇の道とは違い、森林に囲まれたタイトコーナーが続くので意外に眺望がない。走りに集中と言う感じでコーナーを攻める。見所はスカイライン最高所付近の出口池くらいでしょうか。火山性の硫酸の強い水に鉱物が溶けた見事なコバルトブルー。ってーか、昔の国電常磐線(上野~取手)の色だね(笑)。それと、賽の河原くらいかな。つか、この手の風景は山岳系スカイラインではそんなに珍しいもんじゃないような…くじゅう阿蘇の印象が強かったのと、ちょうど山越えの時に曇ってしまったのが良くなかったのでしょう。ただ、ドライブルートとしては、やまなみを横綱クラスとすればやっぱり「霧島は大関止まり」って感じがw。車を走らせているとこんな看板がやっぱり霧島は大関止まりだった事を裏付けてくれる(笑)。嘘でも横綱って言っとけよ。
●そんなこんなで
北側から霧島山系を登り切るととうとう鹿児島県。よくぞここまで。結構感慨深いものが。車も下り坂に勢いが付いて、一気に霧島南麓を駆け下りる。それにしても新湯・栄之尾・明礬・地獄谷・丸尾・湯之谷・関平・祝橋…とホント温泉街道ですね。このあたりは。
道はR223に代わり、今日の宿泊場所である新川渓谷温泉郷へ入って行く。せっかくだからどこかでひとっ風呂、と言う事でこの付近では屈指の高級旅館に泊ま…るにはカネがないから立ち寄りで高級感を味わってみる。立ち寄ったのは「妙見石原荘」。フツーに泊まるとお一人様25,000円からだとさ(笑)。今回の旅の総宿泊費より高けーじゃねーかw。つか、車で入っていったら車番が、玄関から入ってったら下足番がいちいち慇懃に応接してくれるのが異様に落ち着かない。放置プレイが大好きなの。私。
まあ、それでもさすが高級旅館、天降川の渓流に面した露天風呂は素晴らしかったっす。文句言ったけど接客も全然嫌味がないしねえ。これが高級ってもんなのか。
●身分相応
プチブルな気分を味わって、本日のお宿「さかいだ温泉」へ。妙見石原荘から車で3分の間では気分が切り替わるはずもなく、思わず自分を納得させるために「ね、ねだんのもんだいじゃないんだからねっ!」とリアルツンデレ気分になる素朴な佇まいです(笑)。いや、値段の問題です。ハイ。こちら一泊3,000円です。つか、ツンデレの「デレ」の部分がないな(笑)。しっかし看板もねーし見た目がどう見ても共同住宅だし、最初は目の前を素通りしてしまいましたよw。受付で名前も電話番号も聞かれませんでしたw信頼されているのか何なのか。まあ、常連しか泊まらない湯治宿では良くある事なので気にしないのだが。
宿に荷物をぶち込んで、車が軽くなったところで周辺散策。
天降川(あもりがわ)の渓谷美を眺めたり、「はやとの風」を撮りに行ったり、夕飯のおかずの買出しをしに行ったりしながらバタバタとしていると、あっという間に夕方になってしまいました。
続く。
JR九州にまだ残るDC特急が隼人路を駆ける。
最近まで「急行えびの」とか「急行くまがわ」とかが駆け回っていた気動車王国の南九州に、人吉~鹿児島間の短い距離ではありますが、その面影を残しています。
こげ茶色の被写体は撮るの難しいなあ…
●今日のお宿
阿蘇の山を越えて南阿蘇盆地に降り、白川水源などを見学しようと思ったのだが、暑くて体力を消耗したのか猛烈に疲れが出て来た。一枚南阿蘇鉄道の写真を撮影した後、早々に今晩の宿・地獄温泉清風荘へ。午後3時に宿へ入り、早々に部屋で扇風機をかけて昼寝を決め込む。2時間程度の昼寝で体力回復。南阿蘇の山腹にある宿は、起きるとすっかり夕暮れ時。下駄を突っかけて外へ出ると、西の空には物凄い色の火の山の夕暮れでした。
今回の旅行の中で、この日だけが夕食付き。自炊は苦にしないが、それでも上げ膳据え膳は楽だわなあ。一泊7,500円の宿なのに担当の仲居さん付き。間仕切りの付いた食事所でキジ鍋なんぞの夕食をつついたりしてみるのだが、キジの肉は固くて食えたもんではなかったw。フツーの鶏肉でいいよ。
食後はこの宿の名物である「すずめの湯」と言う露天風呂でマターリ。湯の底からプチプチと気泡混じりに湧いてくるお湯のはじける音が、チュンチュンとスズメのさえずりに聞こえるからなんだとか。まあ、言われてみりゃそーとも聞こえるね…すっかり帳が降りた清風荘の夜。酒を飲む事もなく早々に熟睡。明日も早い。
●カルデラの朝
早々に就寝してしまうと、早々に起きてしまうのが自分の体(笑)。翌朝はバッチリ5時起き。前日に夕立があり、グッと夜に温度が下がった状況は雲海が出るには絶好の気象状況と睨む。車を少し走らせて登山道の中腹に登ってみると、果たせるかな予想通りに外輪山と阿蘇の山の間にはきれいに雲海が出ていた。
●いざ、南九州
バイキングの朝飯を早々にかっ込み精算。阿蘇の山を駆け下りて熊本r28阿蘇高森線で益城熊本空港ICへ急ぐ。何としても朝割タイムにETCレーンを通過したい。7:45に宿を出て、8:40にレーンに滑り込んだ。ここからはしばし九州道。宮原SAにて給油を行い、肥後トンネルを通過して一気に南九州へ。
●鉄も、車も
益城熊本空港ICから朝割の100km圏内だと最遠ではえびのICまで走れるのであるが、まともに走るのもつまらないので一つ手前の人吉ICで降りる。どうでもいいが人吉ICを出たところの青看板は情報量詰め込みすぎだと思いますwかえって混乱するっちゅーの。
人吉市街を抜けて道はR221へ。並行するのはJR肥薩線。人吉市とえびの市の間に横たわる矢岳の山並み。この区間の肥薩線は、大畑(おこば)ループ線を含める通称「矢岳越え」と言われていて、日本三大車窓風景の一つらしい。あと二つはどこなんだと言われると知らないのだが(笑)。
で、道路の方にはサミットの堀切峠を挟んで人吉側が人吉ループ橋、えびの側が加久藤ループ(トンネルループ・画像なし)があり、道と鉄道がともにループ線で越えて行く交通の難所でもある。標高はそれほど高くないのだが、かなり急峻な山並み。道路は高速道路を通過出来ない特殊車両が多く、スピードはなかなか上がらない道でもありました。
●最後の山越え
車は加久藤トンネルを越えてえびの盆地へ。堀切峠を下る頃から車窓には霧島の山々が見えて来る。由布岳、くじゅう連山、阿蘇と九州中央部の火山帯をクリアして来たが、これが最後の山。「みやまきりしまロード」と言う広域農道で山の裾野に取り付くと、いよいよその山容もくっきりと見えて来る。右が韓国岳(からくにだけ)、左が新燃岳(しんもえだけ)。話は飛ぶが、自分が競馬始めた頃の小倉競馬の芝1000mレコード(旧3歳)を持っていたのがシンモエダケ。成績見たら結構強いやん。
●えびのスカイライン
宮崎県小林市~鹿児島県霧島市までの霧島山系横断ルート。くじゅうや阿蘇の道とは違い、森林に囲まれたタイトコーナーが続くので意外に眺望がない。走りに集中と言う感じでコーナーを攻める。見所はスカイライン最高所付近の出口池くらいでしょうか。火山性の硫酸の強い水に鉱物が溶けた見事なコバルトブルー。ってーか、昔の国電常磐線(上野~取手)の色だね(笑)。それと、賽の河原くらいかな。つか、この手の風景は山岳系スカイラインではそんなに珍しいもんじゃないような…くじゅう阿蘇の印象が強かったのと、ちょうど山越えの時に曇ってしまったのが良くなかったのでしょう。ただ、ドライブルートとしては、やまなみを横綱クラスとすればやっぱり「霧島は大関止まり」って感じがw。車を走らせているとこんな看板がやっぱり霧島は大関止まりだった事を裏付けてくれる(笑)。嘘でも横綱って言っとけよ。
●そんなこんなで
北側から霧島山系を登り切るととうとう鹿児島県。よくぞここまで。結構感慨深いものが。車も下り坂に勢いが付いて、一気に霧島南麓を駆け下りる。それにしても新湯・栄之尾・明礬・地獄谷・丸尾・湯之谷・関平・祝橋…とホント温泉街道ですね。このあたりは。
道はR223に代わり、今日の宿泊場所である新川渓谷温泉郷へ入って行く。せっかくだからどこかでひとっ風呂、と言う事でこの付近では屈指の高級旅館に泊ま…るにはカネがないから立ち寄りで高級感を味わってみる。立ち寄ったのは「妙見石原荘」。フツーに泊まるとお一人様25,000円からだとさ(笑)。今回の旅の総宿泊費より高けーじゃねーかw。つか、車で入っていったら車番が、玄関から入ってったら下足番がいちいち慇懃に応接してくれるのが異様に落ち着かない。放置プレイが大好きなの。私。
まあ、それでもさすが高級旅館、天降川の渓流に面した露天風呂は素晴らしかったっす。文句言ったけど接客も全然嫌味がないしねえ。これが高級ってもんなのか。
●身分相応
プチブルな気分を味わって、本日のお宿「さかいだ温泉」へ。妙見石原荘から車で3分の間では気分が切り替わるはずもなく、思わず自分を納得させるために「ね、ねだんのもんだいじゃないんだからねっ!」とリアルツンデレ気分になる素朴な佇まいです(笑)。いや、値段の問題です。ハイ。こちら一泊3,000円です。つか、ツンデレの「デレ」の部分がないな(笑)。しっかし看板もねーし見た目がどう見ても共同住宅だし、最初は目の前を素通りしてしまいましたよw。受付で名前も電話番号も聞かれませんでしたw信頼されているのか何なのか。まあ、常連しか泊まらない湯治宿では良くある事なので気にしないのだが。
宿に荷物をぶち込んで、車が軽くなったところで周辺散策。
天降川(あもりがわ)の渓谷美を眺めたり、「はやとの風」を撮りに行ったり、夕飯のおかずの買出しをしに行ったりしながらバタバタとしていると、あっという間に夕方になってしまいました。
続く。