青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

ザ・キング・オブ・油揚げ

2008年03月17日 23時04分25秒 | 日常
(画像:道の駅とちお)

トートツですが、私は油揚げと言うものが好きなんですよ。
汁物によし、焙ってから刻んでサラダなんかに混ぜてもいいし、煮物に入れて甘辛くしても良いし、鍋物にも欠かせないアイテムだ。あ、甘辛くするならお稲荷さんってのもあるね。
何より安いのと、何かに入れた時に自身は油で味にコクを出しつつ、味を良く吸い込むと言うのもスグレモノ。特にトン汁は油揚げが入ってないと物足りないですよ。豚の脂と油揚げの油が混じったトコに、野菜の味がよーく出てるのがうめーんじゃねーかと。

何の料理に入れても名脇役として実力を発揮する油揚げだが、真の油揚げ好きにぜひオススメしたいのが「焼き油揚げ」だね。単純に焼いてショーユかけてバリバリと食う。コレ最高。上にカツオブシでもかかってたらもう文句ないですね(笑)。
ツマミによし、おかずによし、食事の時間じゃなくても単に腹が減っている時…そうだなあ、土曜競馬中継を見ながら午後3時くらいに、おやつ代わりに油揚げを焼いてバリバリやってたりする事もあるw

そんなアブラゲリアンな私が、土曜日に中越に行ったのにはもう一つ理由があります。
それは、「栃尾の油揚げ」を手に入れる事でした。
現在は長岡市に編入された新潟県栃尾市に、全国2000万人のアブラゲリアンをして「キング・オブ・油揚げ」と言わしめた(AP通信調べ)油揚げがあると言うのを聞き、はるばる関越トンネルを越えてやって来たと言う訳。つか、やってる事がズムサタの沖縄訛りのオッサンと変わらないのだが、その辺りは深く考えない。

山古志訪問を終えて、一路栃尾市街を目指す。
栃尾は長岡の東に位置する山間部の小さな町だが、そんな町に油揚げ専門店が20軒もあると言う。人口に比して、明らかに大杉(笑)。水を飲むように油揚げを食ってるであろう栃尾の住民は、油揚げの食い過ぎでさぞやグリコ森永事件の犯人のようにキツネっぽい目をして…はいなかったw

♪TO・TI・O トチオが二人を抱いたまま~ってな感じでとりあえず「道の駅とちお」に到着したのだが、いきなりこの看板がお出迎え。
館内にはのぼりも立っていて、油揚げの専門コーナーが出来ていた。
油揚げに対する町をあげてのageっぷりがうかがい知れますw
まあ、油揚げですからw
やかましいわw

と言う訳でこれが噂の栃尾名物の油揚げ。
さすがキング・オブ・油揚げ(笑)。無駄にでけえw
手に持ってみたんだけど、ずっしりと重く、油揚げと言うよりはカステラだw
その長さもさることながら、特徴的なのはその厚みでしょう。5cmはあるだろーか。

この栃尾の油揚げは何しろデカ過ぎて、揚げたあと油を切るのに鉄串に刺して吊る下げておくんだとさ。そーでもしないと油が切れないらしい。鉄串を刺した穴が残ってるのが本物の証拠なんだとか。
ちなみにこの栃尾の油揚げの歴史は古く、江戸時代初期から昭和初期までこの栃尾では盛んに開かれていた農耕用の馬のセリ市で、セリにやって来た農民や馬蹄さんたちの酒の肴としてこの油揚げがたいそう好まれたそうだ。地元では「あぶらげ」が正式名称らしい。伝統の食い物なんだね。馬を扱うのに何で油揚げなの?と言う疑問は晴れませんが。

早速3パック(2本入り300円)ほど購入し、売店で揚げたての焼きたてを買って食べてみる。
ネギとオカカのトッピングで250円はお値打ちだろ!
周りはサクサク&カリカリと香ばしく、噛むと揚げ油の甘味がジュワーッと広がり、その後に豆腐由来の味と香りが口の中に。もうこれは口の中が油揚げの臨界事故や~!(意味不明)って感じ(笑)。JCOも裸足で逃げ出す。

いや、ウマイっす。これは。
普通の油揚げと違って中に豆腐部分が残ってるのがミソだな。
厚揚げの良さと、油揚げの良さのいいトコ取りだね。
これは焼き油揚げで味わうのが一番美味いんだろうなあ。

なくなったらまた買いに行くかw
コメント
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